- Work機動戦士ガンダム
- Height72.4 m
- Weight980 t
- Pilotダロタ
ジオン公国が開発した大気圏内用大型輸送機・爆撃機である。ガルダ級登場まではガンダムシリーズ最大の航空機であった。また、熱核反応炉を搭載し、その電力により熱核ジェットエンジン18基を駆動し、ほぼ無限の航続距離を持つとされている。しかし、コロニー内のシミュレーションのみで設計されたため、ドップと同様に揚力だけで飛行を支えるのは不可能であり、全速航行時でも下方ジェット噴射に揚力の30%を頼っていた。ただし、一年戦争後の運用では「年代物の燃費食らい」と評価され、航続距離の話も初期計画における机上の空論に過ぎなかったとされる。
陸上での長距離移動能力に乏しいモビルスーツ(MS)を運用するために開発され、胴体部にMSを3機(または4機)、両翼にドップ戦闘機をそれぞれ4機搭載可能である。
空飛ぶ空母のような外観と機動兵器運用能力を持つことから「攻撃空母」と呼ばれる。また、連装メガ粒子砲を3基装備し、絨毯爆撃を市街地廃墟などで展開した。南米の連邦軍総司令部ジャブローに対しては、連邦軍兵士から「定期便」と揶揄されるほど頻繁に爆撃を行った。また、オデッサ戦でも多数投入された。
構造上、方向転換に垂直尾翼のみを使用するため機動力は非常に低く、鈍重だったとされる。MS発進口を前方に設けたため、MS降下時には速度を時速100km程度に落とさねばならず、この低速がジャブロー強襲作戦中に連邦軍の良い標的となった。また、同作戦中のガウはドップを搭載せず、艦載機発進口のカタパルト上部に空対地ミサイルランチャーを仮設し、MS隊降下の露払いとしてミサイル攻撃を仕掛けた。護衛のドップ部隊は最初からガウの周囲を飛翔していた。
特筆すべき点として、宇宙往還機の母艦機能がある。大気圏突入カプセル「コムサイ」の空中収容やブースターなしでの弾道飛行のための自力発進が可能である。これにより、航続距離の短いコムサイを連邦軍制空圏手前で回収し、弾道軌道で味方基地近辺に送り出すことでコムサイの生存率が向上した。
装備の違いによりいくつかのバリエーションが存在するという説もある。
なお、本機の名称を「ガウ級」と艦船のようにクラス名としたのは『機動戦士ガンダム 公式百科事典』が最初であり、『ジョニー・ライデンの帰還』でもこれに倣っている。