- Work機動戦士ガンダム
- Height19.2 m
- Weight42.1 t
- Pilotアナベル・ガトー, マサイ・ンガバ, ディドー・カルトハ, エロ・メロエ他
型式番号:MS-14A
一年戦争初期には空間戦闘用MSとしてザクIIが主力となるが、戦争中期に地球連邦軍のMSの情報が入ったことで、次期主力機の開発計画が立ち上がる。連邦軍MSへの対応を目指し、仮承認されたジオニック社のXMS-11がゲルググ開発の起源となった。連邦軍RXシリーズのコンセプトを踏襲し、ビーム兵器の標準装備化や装甲の分離構想が導入されている。この時点で次期主力機としては、ザクIIの性能向上型やリック・ドム、後にギャンと呼ばれる機体の案が並行して提出されたが、本命はあくまでMS-11であり、他案は繋ぎとして扱われた。
しかし、MS-11の開発が遅延したため、リック・ドムを主力機とする案が出始める。この状況で、ジオニック社はMS-06R-1Aを改修したMS-06R-2 高機動型ザクII(R-2型)にMS-11用ジェネレーターを搭載し、競作機として発表。しかし、MS-06R-2は一部性能でリック・ドムを凌駕するものの、総合性能では劣っていたため、MS-11完成までの繋ぎとしてリック・ドムが採用された。その後、MS-06R-2の技術がフィードバックされ、MS-11の開発が進行。途中で型式番号がMS-14に変更された。
本機の開発にはジオニック社が基本設計、ツィマット社がスラスターなどの推進部(熱核反応炉もツィマット社によるとする資料もある)、MIP社がビーム兵器の開発を担当。ジオン公国の総力を挙げて開発された。統合整備計画に基づく規格共有化が3社の技術提携を実現し、その成果が本機に反映されている。ただし、ビーム兵器の開発は機体完成より3か月遅れた。
試作1号機はクリーム・イエローの視認塗装でグラナダ基地での各種試験に参加し、ギャンに圧倒的な差をつけて次期主力MSとして制式採用。数値上の性能はガンダムと同等以上の高性能を誇り、量産が1か月早ければ一年戦争の行方が変わっていたとも評される。