- Work機動戦士ガンダム
- Height23.9 m
- Weight167.6 t
- Pilotボラスキニフ
型式番号:MSM-10
超大型熱核反応炉を有する重MS。生産はキャリフォルニアベースで行われた。一年戦争当時のMSとしては破格のジェネレーター出力を持ち、9門のメガ粒子砲を装備しているが、その代償として機体は肥大化している。敵の包囲攻撃に対処するために前後対称構造を採用しており、これは重量による機動性の低下を補うための措置ともされる。
MSMシリーズの中でも特異なゾックは、手足こそ有するものの脚部が大型ロケットエンジンとなっており、二足歩行はできない。そのため、機体の移動はジャンプ飛行で行われる。さらに、ジオン公国軍の将兵から「クチバシ」と呼ばれる整流殻を装備しており、水中航行時には展開角を変更することで優れた整流効果を発揮。これにより、水陸両用MSの中でも随一の水中性能を有する。
局地専用のメガ粒子移動砲座とも称されるゾックは、モビルアーマー (MA) 構想確立以前の過渡期に設計された機体であり、小型MAとして位置づけられる。そのため、生産設備はグラブロと同様に艦艇用施設で設けられた。主な任務は、ミノフスキー粒子散布下で浮き砲台として機能し、友軍の上陸作戦を支援することである。
量産化も決定していたが、試作機は3機に留まり、実戦に参加したのはそのうちの2号機のみとされている。残る1号機と3号機は北大西洋艦隊の潜水艦「マンタレイ」に配備されていたが、1号機は輸送中に連邦軍の対潜攻撃機による襲撃を受け、潜水艦ごと失われたとされる。また、3号機については回収されたとの説もある。