型式番号:MAX-03
フラナガン機関による協力のもと、キシリア・ザビの命令を受けて開発されたNT専用MAの1機。NT専用MAとしては初の機体であり、武装にエネルギーCAP式ではなく在来型のメガ粒子砲を使用したため、強力なジェネレーターが必要となり、機体は当時のモビルスーツ (MS) の標準的な全高(18m前後)をはるかに上回る規模にまで大型化した。それゆえ、AMBACによる機動は不可能に近く、機体各所に高機動バーニアを採用することで対処している。
NT能力を有するパイロットが少なかったことから、脱出コクピットシステムを採用している。機体は5つに分離可能であり、それぞれが独立して行動可能となっている。コクピットは既存の兵器ではみられない独自のものであり、同時に開発中だったジオングのものと近似する。サイコミュコントロール用と戦闘専用のサブコクピットと全システムのコントロールが可能なメインコクピットから構成され、乗員は3名。
NT専用機としては実験用の機体であり、開発は月面のグラナダで行われた。2機が製造されたが、完成したのは一年戦争後期となる。2機ともにサイコミュコントロールのデータ収集に使用され、ジオングやエルメスに生かされた。