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ボール

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型式番号:RB-79

宇宙作業用のワンマンポッド(スペースポッド)をベースに開発された機体。連邦軍の主力MSであるジムは生産力の高い連邦軍といえども保有できる数に限界があることから、ハイ・ロー・ミックス思想のもと、ジムの支援用に廉価版MSとして開発される。ただし、ジムの量産に先行して実戦投入されているとする資料もあり、セイバーフィッシュやトリアーエズといった宇宙戦闘機ではジオン公国軍のMSに対処することは容易ではないことから、「その場しのぎ」として製造されたとする説もある。

人型ではないため、モビルアーマー (MA) と呼ばれることもあるが、連邦軍ではガンタンクと同じくMSに分類されている。これは、連邦軍のMS開発が当初から2足歩行タイプと、無限軌道やバーニアで移動するタイプの2つの流れに分かれているからである。ただし、「モビルポッド (MOBILE POD)」に分類されることもある。スペースポッドを拡大設計し、上部ターレットに低反動キャノン砲を装備、背部スラスターや装甲が強化されている。熱核反応炉をもたず燃料電池で駆動するため、MS用の冷却設備をもたない艦艇でも運用が可能である。単純な構造であり、テレビカメラや遠距離探知・航法システムも簡略化されているため、製造コストはジムの4分の1以下となっている。

宇宙世紀0079年6月にプロトタイプが完成し、テストと並行して量産が開始されている。民生品の生産ラインも流用されており、各生産拠点や運用部隊による塗装のバリエーションも多岐に渡り、稼働や任務に支障のない範囲で独自の塗装も認められていたといわれる。また、現地改修によってマニピュレーターの仕様や武装にもいくつかのバリエーションが存在する。ジムの火力支援のほか、本機のみの部隊で投入されることや、サラミス級巡洋艦に搭載されてパトロール艦隊を形成することも多い。ソロモンおよびア・バオア・クー攻略戦では1,200機が参加し、ジム1機と本機2機を最小単位とする戦闘ユニットが大量投入されている。しかし、急造機ゆえに被害も大きかったという。連邦軍兵士の評判も悪く、「丸い棺桶(コフィン・ボール)」や「一つ目のマト(ワンアイズ・ターゲット)」と陰口を叩かれている。

一年戦争終結後には、もっぱら作業用として運用されることが多く、一部は武装を廃して民間に払い下げられている。

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