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ムサイ級軽巡洋艦

ムサイ級軽巡洋艦

全幅 103.2m,全長 234m。

モビルスーツ (MS) の運用を前提に開発された軽巡洋艦。艦の形状は、主艦体後方上部から支柱が伸び、その最上部に艦橋を備え、そこから左右下方に板状の支柱が伸び、それぞれの先端に熱核融合ロケットエンジンを搭載している。艦橋直下にはMSデッキがあり、艦後方へMSを射出可能。また、側面には左右3か所ずつ補給ハッチが設けられ、パプア級補給艦との間でコンベアパイプによる物資の直接搬入が可能である。艦首下部にはコムサイと呼ばれる大気圏突入カプセルを搭載している。

標準的な艦では、MSをデッキに4機、コムサイに2機収納可能。ただし、コムサイを切り離さないと収納ハッチの開閉ができないため、通常はデッキ側にのみ搭載される。第2話では、シャアの指揮するムサイが艦底部(コムサイ接続部後方)のハッチを開放してスレンダーのザクIIを収容する場面が描かれている。ムサイはMSを戦闘空域近くまで運搬することで推進剤を節約し、帰還後は艦内の冷却装置で蓄熱した機体を強制冷却し、円滑な運用を支援している。

主砲は長砲身で大口径の連装メガ粒子砲3基(6門)を搭載しており、MS運用能力に加えて砲戦能力でもサラミス級を凌駕している。誘導兵器としては対艦/対施設用の145型大型ミサイル、艦隊防空用のCクラス小型ミサイルを搭載。主砲とミサイルランチャーは艦体と艦橋の間に配置されており、砲塔の配置によって前方から側方、斜め後方まで、広範囲に火力を集中できる設計となっている。

しかし、この設計は死角が多く、特に仰角の狭さが課題となっている。また、対空砲を持たないため、ミノフスキー粒子散布下での敵MSや対艦攻撃艇の接近に対しては無力に近いという弱点を抱えている。

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