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ドロス

ドロス

全長495m,全幅351.5m。

『機動戦士ガンダム』に登場する、MSやMAの補給・整備を可能とする超大型宇宙空母。「ドロス級」というクラス名は、『モビルスーツバリエーション』の文字設定から由来する。

テレビ版では第39話に登場し、ギレン・ザビとシャリア・ブルの会話で名称が明らかになる。戦闘艦としては機動力が低く、移動可能な要塞として運用された。一年戦争最大級の艦艇であり、テレビ版第39話では月面都市グラナダに垂直着陸する場面が描かれている。要塞並みの対艦火力を有するが、対空火力は搭載MSによる防衛が主体であった。艦橋は細長いアームで前方に突き出した形状を持つ。艦体色はTV版がブルーグレイ、劇場版ではオリーブグリーンとなっており、エンジン部の赤い塗装の配置にも違いがある。

TV版第42話では宇宙要塞ア・バオア・クーのNフィールドに配備され、地球連邦軍の星一号作戦(ア・バオア・クー攻略作戦)に対する要塞防衛の要として運用される。ギレンの指揮下でMS隊の出撃を抑え、まずはガトル戦爆を多数発進させる戦術を取った。グワジン級戦艦2隻とともに奮戦するも、連邦軍の集中攻撃を受け撃沈される。この轟沈シーンは『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話でCGによるリメイクが行われている。ドロス隊全滅により、戦局は連邦軍有利に傾いた。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ムサイやザンジバルといった艦艇を多数収容できる超大型移動要塞として描かれている。艦両舷に装備された12門の大型メガ粒子砲は、連邦軍のマゼラン級戦艦を一撃で粉砕する威力を持つ。劇中ではキシリアの指揮の下、グラナダからア・バオア・クー宙域へ援軍として出撃し、連邦軍艦隊を遠距離砲撃で圧倒する活躍を見せた。しかし、ア・バオア・クー陥落直前、キシリアが搭乗していたチベ級重巡「パープル・ウィドウ」がシャアの攻撃を受けて突入爆発し、誘爆が本艦にも及び、最終的に要塞上部に激突して炎上。ア・バオア・クー壊滅の一因となった。

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