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機体リスト
ファイブスター物語

共收録 51 台の機体。
  • オージェ・アルスキュル

    • Pilotアトロポス

    ウォータードラゴンの姉妹騎としてダグラス・カイエンのために製作された。マシン・メサイアAUGEを模した外観を持ち、王家のMHとして実戦は行わないことを前提に自動弾除けとしてアクティブバインダーを装備している。しかし、カイエンがウォータードラゴンを継承したことでバランシェ城に置かれ、バランシェ・ファティマのMHコントロールの調整に使用されていた(若かりしボード・ビュラートがバランシェ邸を訪問した際、建設中のテストサイロにクバルカンのバングと共に置かれていた)。その後、成人したアトロポスが逃がされる際に持ち出した。

    レディオス・ソープとアトロポスがシーブル軍の傭兵アーレン・ブラフォードのMH・アパッチに追われた時、「ファティマを使わないMHを開発する」というソープの願いへの参考にとファティマを乗せず、アトロポスが単独で使用。アパッチの性能は低いもののブラフォードとファティマ・京の能力により、善戦するも敗退。騎体の機密保持のために自爆させた。ソープはアトロポスのために再度作るとその場で約束した。イレイザー・エンジンは回収され、後にK.O.G.ATに使用された。

  • L.E.D.ミラージュ

    • Height18.7 m
    • Weight120 t
    • Pilotミラージュ騎士団員及びファティマ

    ホーンド・ミラージュに代わるミラージュ騎士団の主力となったMH。半透明の装甲を持ち、戦闘時には目映く発光し非常に美しい。3159年の星団大侵攻ではわずか15騎で星団を蹂躙し恐怖に陥れた星団史上最強の「ロボット」であり、後世の歴史家はあまりの強さからこの騎体を「モーターヘッド」のカテゴリーから外しているほどである。単体運用でさえ最強クラスの位置づけだが、ライド・ギグシステムによる集団運用により本質を発揮し、味方の識別子をつけていないありとあらゆるものを破壊しつくす悪魔となる。その破壊力はMHではまるで歯が立たないとされ、実際に敵対国の首都を1分かからず殲滅しきっている。

    レッド・ミラージュとあるが「RED(赤)」ではなく、L.E.D.すなわちleadの過去形過去分詞形ledであり、「常に先を行くもの」という意味を持たせている(「L.E.D.」は強意表記。日本語でいえば「レ・ッ・ド」のような変形綴りである)。なおLEDの名の引用元であるイギリスのロックバンドLed Zeppelinのledは、「鉛」を意味するleadをアメリカ人が「リード」と読むのを避けるためにaを取り払ったもの。

    装備として、全てを焼き尽くす「インフェルノ・ナパームシステム」、大気圏内用ユニット「ブーメラン」、宇宙用ユニット「ルナA」「ルナB」等がある。

  • シュペルター(K.O.G. ウォータードラゴン)

    • Pilotデイモス・ハイアラキ, ダグラス・カイエン

    型式名Mirage hX。K.O.G.シリーズの最初の騎であり、両脚に収めた2基のイレーザーエンジンを同調駆動する「デュアルツイスター・システム」を初めて搭載した騎体でもある。アルス・キュルと同時期に製作に着手し先に完成した。デイモス・ハイアラキに与えられ、後にダグラス・カイエンが譲り受け改装しシュペルターと呼ばれた。カイエン所有後は別名「白銀の騎士(ナイト・オブ・クローム)」とも。

    劇中での初登場はツァイハイ。ファティマ・アウクソーを失い失意のカイエンは、A.T.と名乗る首領(=アトロポス)率いるパルチザンに捕らえられていた。徐々にパルチザンとの交流を深めつつあったカイエンは、ウースー共和国のパルチザン狩りにシュペルターで対抗する。パートナー不在のカイエンだったが、A.T.がファティマシートでサポート。敵MHビルドーを一撃のもと撃破し、メイユ・スカのザカーも撃退する。

    2度目はカステポーでのソープ救出戦で、使えるミラージュ・マシンは全て星団外に出払っておりフロート・テンプルには1騎も残っていなかったことからカイエンがミシャル・ハ・ルンに貸与した。白地に朱のミラージュ仕様(乗っているのがカイエンでないと判る様)に塗装され、L.E.D.ミラージュのベイルを装備。戦闘中の最前線に降下し、ビット・マエッセンの青騎士を撃破。敗走するシーブル国が撃ったバスター・ロックの周囲への被害を食い止めるため、バスター・ランチャーで撃ち落とし、対消滅させた。

    その後、カイエンがハスハの筆頭騎士となったことでシュペルターもハスハの旗騎となった(この際、装甲はアマテラスによってアトール仕様に換装された)。星団暦3030年のバッハトマのハスハ侵攻において、出撃することもなくカイエンは死亡し、シュペルターはバッハトマに接収され、デコース・ワイズメルの次に手柄を立てた無名の騎士ジョー・ジィッド・マトリアに褒美として与えられた。

    カイエンとそのパートナーであるアウクソーが搭乗するシーンは、本編中では一切存在しない。

  • ヤクト・ミラージュ

    • Pilot--

    正式名称「錨は巻き上げられ、炎の時代が始まる」(ただし天照本人以外にこの名で呼ぶ者は誰もいない)。2種2騎が製造される。本体のサイズは長年のノウハウによりベストとされるサイズの3倍の約40m。それでいて通常のMHと同等以上の運動性能を誇る。また、装甲もその巨体に比例して厚くなっており、さらに膝から下はさらに厚くなっている。通常サイズのMHの剣が届く膝下の装甲には隙間が無く、本来の目的である砲戦のみならず対MH戦も真剣に検討されている。膝から上は軽量化のために装甲が各所でスケルトン構造になっている。

    衛星軌道上からの砲撃から市街戦、果てはMH戦もこなすためにありとあらゆる兵器を装備している。最も特徴的な兵装は別名ツインタワーとも呼ばれ、その名の通り2門の最大サイズのバスター・ランチャーであり、全高は200mに達する。バスター・ランチャーの射撃時には四つん這いになるが、副腕副脚の合計4本の副肢は射撃の反動で騎体が地面から浮かないように掴まえるためのもの。射撃の閃光は宇宙からでも肉眼で見えるという。各砲身22発のカートリッジ式であるため、最大44連射という恐るべき殲滅攻撃が可能で、3239年にはカラミティ星を消滅させている。K.O.G.サイズのバスター・ランチャーも装備するが、副砲という位置づけであり、主バスター・ランチャーの照準を合わせる試射で使う。さらには天照の趣味で眼球内に大口径レーザー砲を1対2門装備しているが、最大出力で発射すると発射時の閃光により全ての視覚センサーが一時的にホワイトアウトするという欠点がある(天照曰く「欠点の無いMHなんてつまんないから」)。あらゆる点で桁違いのモーターヘッドであるため、並の騎士、ファティマでは十全なコントロールは不可能とされる。

  • AUGE(マシンメサイヤ・オージェ)

    • Pilotセント・グリーン・ネイパー

    表記は正式名称アナミー・ユニゾナー・フォー・グリーン・エンプレスの頭文字を取ったもの。天照家ではなく近縁のグリーン家に古代から伝わるマシンメサイア。性能は現在のMHを遥かに凌駕する。建造時にはファティマは存在していなかったため、2300年代にファティマ搭載型に改良された。しかし従来の演算システムとファティマによる演算システムに機能衝突が発生したため、オージェのために特別に制作されたファティマ・ダイオードが専任ファティマとなっている。オージェ・アルス・キュルの外見はこれを模している。両肩のバインダーに多数のスロウランサーを装備する他、組み合わせる事でサイスになるレーザー剣を装備する。(ネイパーによれば)星団一美しいMHである。

    現在の所有者はセント・グリーン・ネイパー。彼と共に第5話エピローグ1で初登場。星団一美しいと言われるMHエンゲージSR1の登場に気を悪くしていたようだが、3030年、魔導大戦に乗じてどちらが優れているのか(美しいのか)を競うためにボォスに侵入。AUGEの美しさを見せびらかすためにテレビ局を招待し、ハスハ・ノウラン近郊でアルル・フォルティシモ・メロディのエンゲージSR1の進路上に陣を構えるロッゾ帝国の多数のMHを蹴散らして待ち構えていた。エンゲージSR1を捕捉・強襲し、圧倒したが、途中、セイレイ・コーラスがエンゲージSR3で割って入り、剣を引いて欲しいと願い出られる。ネイパーは星団法を盾にこれを拒んだが、法律用語の連発にキレたセイレイがアルルとコント同然の壮絶な口喧嘩を繰り広げたために、哀れにも存在を忘れられた末、アルルの援護に来たゲンジャ・ボルツのA・トールESSQの撹乱で取り逃がしてしまうという、非常に望ましくない結果になっている。この時、クロス・ミラージュのビョンド・シーカーとテロル・ミラージュの剣玉型フレイルをアマテラスに無断で持ち出し、バインダー内に隠し持っていた。

    なおAUGEはその後、エンゲージ戦の際に被害を受けたロッゾ帝国がA.K.D.に抗議して、賠償金の代わりにA.K.D.の持つパテントの一部を10年間無償で使用することを認める羽目になったため、罰として天照に取り上げられてしまっている。

  • ザ・ナイト・オブ・ゴールド(ディスティニー・ミラージュ)

    • Height16 m
    • Weight120 t
    • Pilotラキシス

    型式名Mirage D。正式名称「KNIGHT OF Titin D」。ラキシスの「黄金のモーターヘッドで迎えに来て」という願いを叶えるために製作された天照専用騎であり、天照あるいはラキシスにしか制御できない。当然ながらA.K.D.の旗騎である。最外殻の装甲すべてに純金メッキが施されている。固定武装として、星団法で禁止されているはずのバスター・ランチャーを装備している。

    この騎体は最強の座を争う存在で、有り余る出力は三次元空間を歪めるほどだが、その性能ゆえに不安定で、度々動作不能になる。日本の武士のように盾を装備せず、腰に太刀を下げる完全駆逐用MHである。巨大な頭部には次元航行デバイスや補助動力装置などが組み込まれており、完全メンテナンスフリーを目指して内部には広大な空間と自動生産工場が設けられている。この工場では、K.O.G.自身の部品から騎士やファティマが必要とする食料や衣料品までを生産できる。また、戦闘には不要と思われる数々の特殊な機能や設備も備えており、ラキシスの運命やその後の世界を予見して設計された。

  • ナイト・オブ・ゴールド・AT

    • Pilot--

    型式名Mirage A1E1。正式名称「KNIGHT OF Titin D2」。ATはアトロポスを意味する。アトロポスとの約束に従いオージェ・アルスキュルのイレイザーエンジンを使って新たに作られた。頭部に施された王冠のような放射状装飾が特徴。ラキシスのK.O.G.とは、頭部の違い(次元航行デバイスが搭載されていない)とバスター・ランチャーが取り外されている点を除き、形状と性能は同様。

    行方不明だったアトロポスがアマテラスの元に現れ、星団暦3960年に本騎を駆って星団統一に参戦。星団暦4100年はユーパンドラが騎士、アトロポスがファティマとして出撃し、コーラス26世のジュノーンと相討ちとなる。

  • エンゲージSR.3後期型(レート・ジュノーン・クローソー)

    • Pilot--

    コーラス23世が王国に残っていたSR.1の設計図を基に、30年もの歳月をかけて造り上げたエンゲージの2番騎で、コーラス王朝の象徴となるMH。特徴的な肩装甲など、オリジナルの意匠を受け継いでいる。各部パーツの詰め合わせが上品にすりあわされており、得もいわれぬ美しさを誇った。

    しかし、マイトではないコーラス23世が組上げるのには限界があり、チューニングの不調で基本的なエンジン出力が足りず、各部に影響を及ぼしていた。そんな状況で、コーラス23世は対ハグーダ戦にて未完成ながら試運転のためラウンドブースターを装備して出撃。マグロウなどMH数騎を撃破するといった実戦データを収集していたが、ギエロ・スガスコーニチが駆るブーレイと遭遇。退避しようとするもパワー不足により行動不能になり墜落。コーラス23世は負傷し、王を助けようと行動したウリクルは死亡した。その後、本騎はディッパ・ドロップスのカルバリー・Cにより回収されている。

  • クロス・ミラージュ

    • Pilotミラージュ騎士団

    集団戦闘時の偵察・索敵などを念頭に開発されたMHで、頭部には「ビョンド・シーカー」と呼ばれる小型索敵ロボットを収納している。ミラージュ・マシンの中では珍しく汎用性が高く、戦闘もそれなりにこなせるため、単騎での出動などで最も頻繁に用いられることとなった。

  • カルバリィ・C(C型)

    • Pilotディッパ・ドロップス

    開発用として先行して製作した騎体のコードネーム。コーラス - ハグーダ戦でディッパ・ドロップスが操縦した。保管していたこの騎体の外装をK.O.Gに取り付けて擬装したのがルミナス・ミラージュである。

  • クロス・ミラージュ雄型(G型)

    • Pilot--

    クロス・ミラージュの重装甲型。魔導大戦で使用されるようだ。全ミラージュMH中、最も汎用性に優れている。

  • クロス・ミラージュ雌型(G2型)

    • Pilotアイシャ・コーダンテ

    軽装で高出力化した騎体。過度のチューニングが施されており、ミラージュ騎士クラスの能力でも無い限り非常に扱いづらい。アイシャ・コーダンテの愛騎とされ、作中では第3話のカステポーでのアシュラ・テンプル戦で使用した。しかし組み立て時のミスがあったまま持ち出され、さらにその欠陥が発見されないまま緊急出撃したため、戦闘中に排気系が破損して自滅した。

  • オレンジ・ライト“ドラゴン”

    • Pilot--

    グリーン・レフトに遅れて完成。全体が直線基調の外観を持つグリーン・レフトとは異なり共通パーツはほとんど無く、バスター・ランチャーの着脱も出来ない。カラーリングはオレンジ。ドラゴンを思わせる羽状のパーツを持つため、オレンジ・ドラゴンとも呼ばれる。3007年天照家創興4400年壮宋祭時にザ・ナイト・オブ・ゴールド、L.E.D.ミラージュと共に星団に公開されている。

  • グリーン・レフト“デーモン”

    • Pilot--

    第1話の終章でフロート・テンプルに入城したラキシスに製作中の第1装甲を取り付けた状態の騎体を天照が見せた。第4話でのボォス星のレディオス・ソープ救出戦の際、フロート・テンプルに使える騎体が無かったことから、ラキシスが未使用のグリーン・レフトの使用を「シャフト」ことバーグル・デ・ライツァーに許可し、デルタ・ベルン星のフロートテンプルから単騎で出動。ボォス星のカステポーまでへの移動中、シャフトのパートナー、パルテノにより、参考となる騎体が存在せず戦闘データが全くない赤子の状態から立ち上げが行われた。後発のミシャル・ハ・ルンの隊が先に到着し、アイシャ・コーダンテの参戦もあってA.K.D.軍はヤクトを投入することなく劣勢を挽回するに見えたが、ソープの位置をシーブル軍も見付けたことでA.K.D.軍は突然の窮地に陥った。絶体絶命と思われたその時、ヤクトは戦場に降下。大気圏突入がもたらした衝撃波で戦場は一瞬敵味方とも大混乱に陥り、収拾がついた後その巨体を見た者は皆恐怖した。アーレン・ブラフォードは「あの巨体で(通常の)MHと渡り合うのは無理」と見たが、操縦するシャフトとパルテノの能力もあり、その巨体からは信じられないほどの機動性によりブラフォードのアパッチ、パイパーとジョグ・ケルシャーの青騎士、メイユ・スカのザカーの計4騎をこともなく撃破。

    星団暦2992年時点では、この騎体を収容できる艦船がジョーカー星団には存在しないこともあり、単騎での往復となった。なお、この時はバスター・ランチャーは装備していない。

  • スピード・ミラージュ ヴォルケシェッツェ(S2型)

    • Pilot--

    今後の宇宙空間への展開を予想し、飛行能力を充実させたMH。2種2騎が存在するが、当初の「カラーリングの違いのみの同型騎」との設定は没となっている。バスター・ランチャーを標準装備。

    2号騎。旧称は英語発音の「クラウドスカッツ」(時に「クーラドスカッツ」)。電磁波により形態変化するモーフィング装甲を持ち、飛行形態と人型とに変形する。しかし飛行能力は1号機には及ばない。可変機構の影響でエネルギー消費が激しく、搭乗したログナーは「中途半端で扱いづらい」と評している。

    フロート・テンプル陥落でログナーが、ウピゾナ・バーデンバーグとメガエラを回収しコクピットに乗せて脱出。アラート・エックスのヴンダーシェッツェに任務完了の労いの打電をする。

  • スピード・ミラージュ ヴンダーシェッツェ(S型)

    • Pilot--

    1号騎。旧称は英語発音の「ワンダースカッツ」(時に「ウンダースカッツ」)。戦闘機に上半身が吊り下げられたような容姿で、右腕部分にバスターランチャーを装備、脚もランディング・ギアの様な形状となっている。完全な飛行戦仕様で従来の人型への変形は不可能となっている。

    A.K.D.による星団統一後、天照より反A.K.D.パルチザンへの参加を命じられたアラート・エックスの乗騎であり、4100年、アラートの先祖(=リィ・エックス)と天照が作ったA.K.D.の首都フロート・テンプルを砲撃し壊滅、A.K.D.の打倒は果たされる。

  • テロル・ミラージュ(H型)

    • Pilotアーレン・ブラフォード

    正式名称は“GUAST IN TERROR”。隠密行動を前提に開発され、後方攪乱などを行うMH。ステレオタイプの忍者のような機体で、バル・バラ(手裏剣型ホーミングブーメラン)や剣玉型フレイル(単行本ではカット。ただしリブート5巻160ページには掲載されている)などの特徴的な武器を持つ。アイシャ曰く、「思いつきで造ったあやしい武器」「こんなブーメラン何の役に立つかね」「『剣玉フレイル』なんて聞くも恐ろしい武器もあったけど何考えてんのかっ!!」という評価がされている。さらに、カムフラージュなどのための特殊装備が多数搭載されている。また、勝手に動いて後のマスターであるアーレン・ブラフォードにウィンクして挨拶するなど、怪しい機能を多数持っている。下半身は通常サイズのミラージュと同じだが、他のミラージュより全高は低い(つまり座高が短い)。隠密行動用ではあるがレッドミラージュと同型のイレーザーエンジンを搭載しており、パワーもレッドに匹敵する。

    初登場はアイシャ・コーダンテとアレクトーによるカステポーでの対シーブルのレディオス・ソープ救出戦。アイシャはクロスのつもりで持ってきていたが、フロート・テンプルから出る前にテロルのテストをしたかったリィ・エックスの悪戯でモーター・ドーリーの中身が入れ替えられていた。ソープの捜索を行うべき地域では既にA.K.D.ゴーズ騎士団とシーブルに雇われたパイドパイパー騎士団とのモーターヘッド戦が始まっており、ゴーズのブラッド・テンプルがパイドパイパーに押され窮地に立たされていたところに割って入った。アレクトーがソープ捜索に専念するため離脱していた事もあり、後にアルカナナイツとなる実力者イアン・ケーニヒの駆る、剣聖ナッカンドラ・スバースゆかりのMHヴァイ・オ・ラに苦戦していたが、ソープ発見に伴いアレクトーが戦闘に復帰するや一瞬にしてヴァイ・オ・ラのソニックブレードをかわして両手首を切断、戦闘不能に至らしめている。ヴァイ・オ・ラとケーニヒの力をもってしてもテロルの動きは補足できず、それどころかアレクトーは「一撃で破壊できた」とまで言い切り、破壊しなかった理由は「ヴァイ・オ・ラが貴重なMHであるため、壊すとソープが悲しむから」というものだった。

    シーブル側にいたブラフォードは「戦闘バリエーションが無限に展開できる」テロルの能力を看破し、「一度でいいから駆って見たい」と感想を漏らしたが、A.K.D.とシーブルの戦闘終了後ミラージュに入団し、実際にテロルを与えられることになる。後に当初のカラーである黒からロービジ(low visibility:低視認性)の灰色に変更された。

    ロービジをブラフォード、黒をステートバルロ・カイダが使用するという2騎の設定だったことがあるが、1騎のみとなった。ホーミングブーメランが専用品として装備されていたのも、搭乗予定だったステートバルロがバル・バラの使い手であるという設定による。

  • ルージュ・ミラージュ

    • Pilot--

    型式名Mirage A。キュキィ・ザンダ・理津子の入団時に、彼女の個人騎エレシスを天照がミラージュ試作騎の没パーツを多数組み込み編入したもの。ビラルケマ・レーザーマシンガンを装備可能。

  • ホーンド・ミラージュ

    • Pilot--

    レッド・ミラージュが完成するまでのミラージュ騎士団の主力MH。名前の由来は頭部のデザインがホルンに似ていることから。老朽化が進んでおり、L.E.D.の完成と共に退役。一部はベルゲ・ミラージュに改装された。

    ラキシスの入城時やランドアンド・スパコーンの帰還の時に、式典装飾され宮殿に配置されていた。

  • ジャッジメント・ミラージュ

    • Pilot--

    型式名Mirage J。レディオス・ソープがジュノーンの改修でL.E.D.・ミラージュのエンジンを組み込んだことから、ミラージュの一つとしても分類される。

  • ゴウト・ミラージュ

    • Pilot--

    型式名Mirage X。ハスハのエンプレスをそっくり模したMH。ミラージュ騎士であるファティマ・タワーが使用する。ファティマは不要だというレディオス・ソープの願いを完成させた騎体という設定。

    最新の設定では、エンプレスそのものであるようだ。天照がどのようにエンプレスを入手したかは不明。

    AD世紀のマシンメサイア「焔星(エンシー)」の登場シーンで「高特幻像」とのマーキングが見られ、「ゴウト・ミラージュ」と読む可能性がある。

  • ルミナス・ミラージュ(カルバリー・R、the K.O.G.ルミナス)

    • Pilotワスチャ・コーダンテ

    正式名称「ポコちゃん1号」。ワスチャ・コーダンテにMH戦で白星を上げさせるために貸し出した擬装時の名称。ワスチャのファティマ・ヒュートランの知らせを受けた天照が「クロスやルガーでは力不足」「(ワスチャでは)ヤクトは扱えない」「L.E.D.ですらまだ心配」という所で"暇そうにしていた"K.O.G.が目に入り、装甲を換装して貸し出されることになった。なお、本来K.O.G.は前述の通り天照かラキシスしか制御できないが、ヒュートランに脅されて制御させられている。

    外装はクロス・ミラージュ雌型と同形に換装される。しかし、装甲の半分は新規製造で、本体は赤色金属を用い、コクピット内部の壁紙もワスチャの趣味に合わせたイチゴ柄にするなど、1日で仕上げたとは思えぬ変貌を遂げた。単独にて長期行動するための装備が外されていることから、本来の姿と比べると細身に仕上がっている。バスター・ランチャーはオプション装備化。

    魔導大戦で、ヒュートランの指示によりメヨーヨのNo.2である天位騎士クライマー・パイドルが駆るA・テンプルと(最弱の相手と騙され)対戦。星団最強と言われるヒュートランのサポートにも関わらず負けそうになったが、転倒した際運良く相手の副腕を破壊し、相手の戦意喪失により辛勝。

  • エレシス

    • Pilotキュキィ・ザンダ・理津子

    ミラージュ騎士キュキィ・ザンダ・理津子が個人で所有する薄水色のMHで、踵の無い爪先立ちが特徴。同タイプにAトールESSQがある。キュキィがミラージュに入団した際、レディオス・ソープの手によってチューニングが施された。その際にミラージュマシンのパーツが各部に使用されており、頭部は開発が中断していたA型ミラージュマシンの物に交換されている。このためルージュ・ミラージュの別名を持つ。魔導大戦で使用する予定。ビラルケマ・レーザーマシンガンを装備可能。

  • エンゲージSR.1(エンゲージ・オクターバーSR.1)

    • Pilotハリコン・ネーデルノイド

    コーラス21世がMH・マイト、マール・クルップに依頼した、コーラス王朝の旗機MH。クルップ博士の死後はバッシュの設計などで知られるルミラン・クロスビンが製作を継続した。同型騎が多いため、単に「エンゲージ」と呼ぶ場合はこの本騎を指す。星団一美しいMHとされる(なお、「星団一美しい」といわれるMHはこの他に「AUGE」と「ジ・エンプレス・フレーム」が存在している)。

    このMHは非常にコンパクトに出来ており、その後のコーラスやクロスビンのMHへと多く仕様が引き継がれる。脚部のランダム・ストレートはコンパクトな騎体から発生する過剰なエネルギーと熱を強制的に排除するもので、このMHのパワーを象徴している。特徴的なのは肩の装甲で、刃の付けられた上腕部の稼働範囲を確保するため、肩装甲は2枚貝の様に前後に分かれるようになっている。肩の後ろにはK.O.G.やバングなどに見られるスタビライザーが装備されており、それだけ出力系とコントロールがデリケートである証拠ともいえる。

    本騎はコーラス王家の縁戚メロディ家の剣聖ハリコン・ネーデルノイドが使用したことから、「ハリコンの神騎」とも呼ばれる。王女アルル・フォルティシモ・メロディ4世は、メロディ家が取り潰しになる際に本騎と共に行方不明となっている。この為、アルルは「国宝級のMHを持ち出した」との理由でコーラスから指名手配されている。これは後に、アルルがハスハの傭兵となったことで、コーラスが魔導大戦へ参戦する際の口実とされた。

    肩にはナイトマスターの紋章があるが、これはハリコンが使っていた時につけていたものを残しているだけである。

  • エンゲージSR.2(エンゲージ・オクターバーMk.2)

    • Pilot--

    王家のMHエンゲージSR.1がメロディ家に行ったために、コーラス22世が発注したエンゲージ仕様のMH。友人であったモラード・カーバイト、ルミラン・クロスビン両者の協力を得てSR.1をアレンジしたもので、エンゲージシリーズではもっとも汎用性に優れている。使用されているエンジンはバッシュと同じもので、王の好みに合わせて各部がエンゲージより堅牢に作られているのが特徴である。

    現在はマイスナー家の所有で、王子イェンテの婚約者マロリー・ハイアラキに、セイレイ・コーラス王女の支援として軍資金を付けて貸し出している。魔導大戦で登場する予定。物語で「エンゲージ(・オクターバー)Mk.2」と呼ぶ場合この騎体である。

  • エンゲージSR.3後期型(レート・ジュノーン・クローソー)

    • Pilot--

    ジュノーンに興味を持ったレディオス・ソープにより提供された、L.E.D.ミラージュのエンジン「スーパー・イレーザー1051」を搭載し、修復・改良された姿。これにより、エンジン位置が胸部から脚部へと変更されている。胸部のサイドがえぐられたのは、この部分にあったエンジンがジェネレーターとデバイスのみとなったためである。L.E.D.ミラージュのエンジンを搭載したことで凶悪なまでの出力を得る事が出来たが、ジュノーンを文字通りコントロールできるファティマは、クローソーただ一人となってしまった。

    修復されたジュノーンは、アトキにおけるハグーダとの決戦に出撃するが、ヘッドライナーであるコーラス23世の戦傷が癒えていない事、戦うためのファティマを乗せていない事もあり、士気高揚のために本陣に陣取るだけの予定であった。だが、ブーレイの一員としてコーラスと対峙していたラルゴ・ケンタウリのサイレンがテレポートで強襲。ジュノーンは頭部を損傷し、コーラス23世は死亡。擱坐して行動不能となる。しかし、「コーラスやウリクルに報いたい」というジュノーン自身の願いを受け入れたクローソーの力で再起動し、サイレンを撃破して再び沈黙した。この際、頭部の装甲が破壊されたためMHの「素顔」を見せている。MHの素顔が見えたのは、今のところ最初で最後となっている。この戦闘の直後、クローソーは自ら眠りについた。

  • エンゲージSR.4(ジュノーン最後期型、ジュノーン(ジュノール)o.d.k.)

    • Pilotコーラス26世

    コーラス23世を失い損傷したジュノーンは、レディオス・ソープの手によってSR.4に改修された上で、クローソーと共に封印された。後にアマテラスの星団統一の侵攻を避け、黒騎士グラード・シドミアンにより密林に隠される。さらにその後、コーラス26世らにより発見された際に改造が施され、巨大な頭部を持ち2体のファティマが搭乗可能なMHとなった。星団歴4100年にはコーラス26世が駆り、対AKD戦でK.O.G.ATと一騎討ちの末、相討ちになる。

    旧称に付いていた「o.d.k.」はオクトーバー・デストロイド・キッドの略。複数の資料で「ジュノールo.d.k.」と表記されるが、なぜこのように呼ばれるのかは不明。ただし作者は『F.S.S. DESIGNS2』で「ジュノーンではなく、全く違う名前が付けられているが、おいおい物語でもその名前が出てくることであろう」と記している。

  • エンゲージSR.3レプリカ(ジェイド・テンプル、セイレイ・ジュノーン)

    • Pilotセイレイ

    コーラス23世の娘セイレイが、父の設計を基にダイアモンド・ニュートラルに製作を依頼した騎体。SR.3の出力系の問題が改良されているものの、SR.3とは完全同型騎。同時にパイドルスピアの設計もダイアモンド・ニュートラルに渡っていたため、SR.3レプリカはパイドルスピアを装備している。

    コーラスの騎機として、国賊アルル・フォルティシモ・メロディの逮捕を口実に魔導大戦に参戦。ハスハでAUGEと交戦中のアルルを捕捉し戦闘に割り入るが、AUGEに乗るグリーン・ネイバーの星団法を駆使した弁論にセイレイが激昂。結果的にアルルと小学生レベルの口喧嘩を始めてしまい、その隙を突かれてAP騎士団A-トールESSQの突入を許し、アルルを取り逃がしている。

  • ベルリン(SR.1)

    • Pilot--

    ルミラン・クロスビンの設計で、グルーン・エルダグラインと並行して開発され、グルーンやバッシュ(黒騎士)と同じサイレンM型フレームを基本に作られた兄弟機といえる。また、ベルリンの製造時のノウハウがバッシュに盛り込まれ、エンジンも同じである点から、ベルリンの基本性能の優秀さがうかがえる。

    本機は本土防衛を前提として作られた装甲の厚いMHで、1兆1千馬力と2900年代では低出力ながら、乗り手を選ばないよう使いやすく手堅く作られている。これにより、乗り手次第で高い能力を発揮する。新興の強国らしい合理主義的な設計思想が色濃く反映されており、コーラス王朝の主力量産型MHとして高い評価を得ている。

    グリーンのカラーリングを施された一般騎体と、トリオ・デ・トリオ用に若干の改良を加えられた白色の騎体の2種類が存在する。

  • ベルリンSR.2

    • Pilot--

    セイレイ・コーラス王女がダイアモンド・ニュートラルに発注し、完成したドラクロア・テンプルをベルリンの後継騎として制式採用した機体。しかし設計は完成したものの、生産が魔導大戦に間に合わず、同戦争には参加していない。優れた設計による傑作騎とされ、その後の1000年間にわたり使用され続ける機体となった。

  • サイレン A型

    • Pilotエンペラー・ガード

    フィルモア帝国の主力MHであり、星団3大MHに数えられる強力なモーターヘッド(MH)。配備される騎士団によって型式が分かれるが、外見で性能が変わるミラージュ騎士団のMHとは異なり、全型式が同一フォーマットで作られている。ただし、L型以降は装甲形式が異なる。サイレンの設計は古く、星団最高峰のマイトが何度も改良を重ねてきた。

    2900年代後半からA型〜M型まで存在するバリエーションの中で、B型を除き、軽装化された装甲が採用されていた。しかし、3000年代における星団規模のMH戦術の変化により、複数のMHの戦闘力を奪う重装甲仕様に戻され、MHの主武装も剣からメイス(重鈍器)やランス(槍)へと変更された。一方、B型は従来の戦闘形態を継承し、細身の装甲をまとっている。

    L型〜O型はいずれも特殊仕様となっており、その中でも特に**V・サイレン(N型・O型)**は通常のサイレンとは大きく異なる。エンジン出力が1.5倍に強化され、騎体サイズも一回り以上小型で、グルーンやバッシュに近いコンパクトな設計。ネプチューン型は戦闘的な姿であり、プロミネンス型は騎士らしい様式美を重視した姿となっている。

    また、ベルゲ・サイレンと呼ばれるMH回収用の機体が存在する。この機体の詳細は不明だが、魔導大戦でメヨーヨとの軍団戦で登場している。

    A型

    本土防衛用で、王宮直属の帝国カラーであるアイスグリーンに白の縁取りが施されている。A型サイレンはフィルモア帝国に所属する騎士「エンペラー・ガード(皇帝警護騎士)」が使用している。

  • ネプチューン(Vサイレン - 103)

    • Pilotクリスティン・V

    フィルモア帝国の皇帝騎(帝国旗騎・国家を象徴するMH。インシグニア・MHとも呼ぶ)の一騎。レーダー家の皇帝色である孔雀色のMH。徹底した軽量化のため装甲は薄く、背面側の装甲はほとんど無い。

    ネプチューン自身がクリスティン・Vを主として認めたことから、時の皇帝レーダー8世からクリスティンが譲り受けた。3030年、クリスの初陣として魔導大戦のメヨーヨ騎士団との軍団戦で戦うが、5騎撃破したもののクリスティンは経験不足により精神的に不安定な状態に陥り、騎体を労わる余裕の無い無理な戦闘がたたり戦闘不能に。後退時に敵と遭遇し、皇帝騎でありながら皇帝ダイ・グ・フィルモア5世のプロミネンスに助けられるという醜態を招いた。

    クリスティン仕様ネプチューンは徹底的に軽量化されたネイキッドモデルのためナンバーが「Vサイレン - N103」となっている。

  • アルカナ・サイレン

    • Pilotアルカナ・ナイト

    皇帝護衛騎と呼ばれる重厚なスタイル。ノイエ・シルチスではなく皇帝直属騎士、アルカナ・ナイトが騎乗する。基本的にA型を元に徹底的チューニングと最新技術導入(積層装甲とパイドル・カウンター・ティシューという腱筋関節)で、非常に微妙な調整が必要とされるエースカスタム騎体。本来のMHの特徴であるセッティングとメンテナンス不要の要素を犠牲にして反応速度と防御性を高めた特別仕様。強力だが製造に手間がかかり量産には向かない。その重装甲で皇帝騎の盾となることと騎士団の殿を務めることが主要な任務とされる。

    E型はA型の改良実験的な側面を持ち、ここで得られた新技術はA型にフィードバックされる。

    便宜上E型と呼称している程度でA型改めアルカナ・ナイツ専用機と言うべき騎体、ハート・スペード・クラブ・ダイヤの4騎が存在する。ネプチューンとプロミネンスに対し護衛としてそれぞれ2騎ずつ付いた。

  • プロミネンス(Vサイレン - 104)

    • Pilotダイ・グ

    ダイ・グが祖母である剣聖慧茄・ダイ・グ・フィルモアから譲り受けた皇帝騎。ネプチューンとほぼ同時期に開発された駆逐型MH。

    ダイ・グは皇帝でありながら自ら戦場に降下し、メヨーヨ戦に参加。アシュラ・テンプル3騎を撃破する活躍を見せた。また、機関故障で後退行動中だったネプチューンを守り抜き、その行動は皇帝自らの参戦として驚きをもって迎えられ、同時に賞賛された。

  • ジ・エンプレス・オブ・ディスターヴ

    • Pilotデューク・ビサンチン, ヤーボ・ビート

    アトール皇帝(アトールの巫女)直属の聖導王朝皇帝騎。このMHの使用にはハスハ議会や議長ではなくアトール皇帝の許可が必要とされる。歴代皇帝に始動キーが託され、専属騎士は「ネードル・シバレース」(ナ・イ・ンの騎士)と呼ばれる。

    星団暦初頭、当時のフィルモア皇帝の要請で、MH以前の戦闘ロボットであるマシン・メースを多数手がけていた天才科学者ブラウニー・ライドによって設計された。しかし竣工後わずか10年弱でボォス星の聖宮ラーンに移され、今日に至っている。「星団一美しいMH」と呼ばれ、超帝国の「炎の女皇帝」をイメージとした頭部にはファロスディー・カナーンの黄金の山羊の角(ゴウト・ホーン)の彫刻が施され、装甲の主要な関節部やボルトなどを極力隠すという非常に珍しい装甲形態を持つ。最大の特徴は騎体の太ももにAD世紀のマシン・メサイア焔星(エンシー)のエンジンを2基搭載し、Aトールの1.7倍の3兆馬力という桁違いの出力を誇る。その出力は制御し切れないエネルギーにより、周囲に炎を発生させてしまうほど。

    星団歴2500年頃に剣聖デューク・ビサンチンが搭乗。ファティマ・インタシティと共にハスハ20年戦争(ミノグシア大動乱)を戦い、ハスハの民の伝説となる。2997年にアトール皇帝ムグミカがヤーボ・ビートに託しワンダン・ハレー脱走事件を収めたが、ヤーボの死により息子のデプレッサー(デプレ)・ビートに受け継がれる。今後は、デプレの双子の姉であるアトール皇帝マグダルからA.K.D.のアマテラスのミカドに渡され、「ゴウト・ミラージュ」と改称された上、ミラージュ・ナイトNo36ファティマ・タワーが使用することが『F.S.S.DESIGNS 3』などで予告されている。

    本騎の正式名称は従来「ジ・エンプレス・フレーム」となっていたが、『F.S.S.DESIGNS 3』で「ジ・エンプレス・オブ・ディスターブ」に変更された。

  • バング(S.S.I.クバルカン)

    • Pilot--

    クバルカン法国の旗騎であり、星団3大MHに数えられる星団屈指の人気を誇るMH。正式名称はS.S.I.KUBALKANS(SCHOLTI Super Immortal KUBALKANS=ショルティ・スーパー・イモータル・クバルカン、永遠不滅のクバルカンの略)。法王に認められた枢機卿以上のルーン騎士が騎乗を許され、彼らは「人形遣い」と呼ばれる。「破烈の人形」「バングドール(バンドール)」などの別名を持つが、現在は「バング」に統一されている。

    基本設計をストーイ・ワーナー、チューニングをルミラン・クロスビン、ファティマ・コントロールをクローム・バランシェが担当。星団歴2600年代に共同開発され、ミラージュ・マシン公開以前には「星団最強」と呼ばれていた。しかし、『FSS Designs 3』で設定が変更され、フィルモア帝国の大分裂直後にクバルカン法国が独立の際、新型MHの設計をストーイ・ワーナー博士に依頼したとされる。以降、クバルカンは時間をかけてバングを改良し、ファティマ対応のパワーマネージメントを導入するなどの大規模改修を実施。現在の姿となった。

    本機は星団でも珍しい隠匿のための変形機構「ティーガー・フレーム」を備える。この機構は移動時に小型の収納形態に変形し、ミサイルやエアバレルのように偽装されて運搬されるため、非常に高い隠密性を持つ。一方で、変形機構の影響でエネルギー消費が激しく、戦闘行動時間が短いという欠点がある。

    かつては最高機密兵器として扱われ、星団史上でわずか17騎、一時代には5騎しか配備されていないとされていた。しかし、新たな設定では製造コストと維持コストが高いものの、星団暦初頭から生産が続けられており、ルーン騎士の数だけバングが存在するとされる。星団暦3030年の魔導大戦では20騎以上が持ち込まれたが、正確な製造数や配備数は不明。

    専用武器であるエネルギーソードはイレイザー・エネルギーを刀身にチャージし、爆発させるもので、重装甲のアシュラ・テンプルをも一撃で破壊可能。オプションとしてバスター・ランチャーも用意されている。

    バングは各地で数多くの武勲を挙げており、特に2930年に剣聖の血を引くアルテン・サヤステ大公とファティマ・静が初代黒騎士ツーリー・バイドルのバッシュを倒した戦いは伝説のMH戦として語り継がれている。この勝因は以下の2点とされる。

    1. 静がバランシェ・ファティマであったことにより、バッシュの運動性を予測しやすかった。
    2. バランシェが新造したファティマ制御システムにより、バングが星団最強のファティマ・コントロールを得ていた。

    また、2989年のカステポーでの「壊し屋事件」では、ミューズ・バン・レイバック枢機卿が新型MH「アシュラ・テンプル」と戦い、圧倒的なパワーで撃破するなど、多くの戦歴を持つMHである。

  • 暁姫(あかつきひめ)

    • Pilotマキシ

    別名「L.E.D.ミラージュ・B4・デストニアス」。テストネームは「マイティα」。完成時には騎士が決まっておらず、一時預かりの間にアマテラスが剣聖の騎乗を前提とした更なるチューニングを施した。これにより、元々ピーキーだった本騎は剣聖クラスの騎士でも扱いきれないほどのパワーを持つようになり、リミッターで出力を抑制する必要がある、非常に扱いづらい騎体となった。

    魔導大戦ではマキシが本機に搭乗。本来は暁姫の名の通り半透明の暁色であったが、マキシの騎乗決定後に半透明のオペラピンクへとカラーリングが変更された。もともと雷丸や彗王丸に比べて装甲面積が少なく、さらに魔導大戦時には頭頂部のカウンターウェイトや腕部のサイドブレードが外されている。これは、マキシが乗るMHに剣を当てられる騎士がそもそも存在しないと判断され、不要な装甲を取り払うことで軽量化と追従性の向上を図った結果である。この調整により、マキシが縦横無尽に動き回る戦闘スタイルに特化した仕様となっている。

  • 雷丸(いかずちまる)

    • Pilotファルク・U・ログナー

    別名「L.E.D.ミラージュ・バビロンズ」。テストネームは「マイティβ」。再生したファルク・U・ログナーが搭乗する。3騎のうち最も重装甲の騎体であり、防御性能に優れている。カラーリングは半透明の黒に近いダークブルーで、威圧感と高い存在感を兼ね備えた外観を持つ。専用武装として巨大なメイスを装備しており、その威力と破壊力は圧倒的である。

  • 彗王丸(すいおうまる)

    • Pilotジャコー・クォン・ハッシュ

    別名「ハイドラ・ミラージュ」(ミラージュシリーズにおける型式NoはB3h2)。テストネームは「マイティγ」。シュペルターの紋章を持ち、「シュペルター・セカンド」とも呼ばれる。カラーリングは半透明の白銀で、気高く荘厳な雰囲気を漂わせている。

    本機の使用者は強天位のジャコー・クォン・ハッシュ。卓越した技量と強大な力を持つ彼に相応しい設計が施されており、ミラージュシリーズの中でも特異な存在感を放つ騎体となっている。

  • A-アシュラ・テンプル

    • Pilotプリンセス・タイトネイブ

    ダイアモンドの処女作。メヨーヨ朝廷での御前試合でプリンセス・タイトネイブがクラーケンベール・メヨーヨ王子と引き分けたことでダイアモンドの優秀さを証明し、売り込みを成功させ、採用された。試作機として3騎が先行完成し、後にアシュラ・テンプルDDとして量産された。

    肩部に「ドラゴン・トゥース」と呼ばれる副腕があり、これで相手MHの肩を捕まえて身動きを取れなくした上で攻撃を加える。初登場時のプロトタイプでは装備されていたが、副官クライマー・パイドル騎以外の試作機の残りの2騎は簡略化され、魔導大戦時の量産型では集団戦では使いにくいという事から外されており、機会を見て装備することになるようだ。

    パワーでは3大MHクラスより劣るものの、その装甲は非常に堅牢であり、クロス・ミラージュ雌型やネプチューンの剣ですら弾き返す程である。3199年のボォス侵攻でL.E.D.ミラージュが投入されたのもこの騎体が存在したためとされている。後にA.K.D.ゴーズ騎士団にも採用された。

    2989年、試作騎がカステポーで手合いと称して実戦データを収集していた。30騎目のアイシャが駆るクロス・ミラージュも追い詰めたが、救援に現れたミューズが搭乗するバングのパワーの前にドラゴン・トゥースが効かず、敗れて機密保持のために自爆した。

    3030年、魔導大戦のナカカラでのフィルモアとの軍団戦ではサイレンに一歩もひけを取らなかった。その後パイドル騎がワスチャ・コーダンテのルミナス・ミラージュと対戦するが、攻撃を全て受け流すにも拘らず、打ち込みは撫でるように貧弱という奇怪な戦闘に戦意喪失し、あげくに必殺のドラゴン・トゥースも「すべってころんだ拍子に剣が当たった」というとんでもない技によりかわされ、離脱した。

  • F-フランベルジュ・テンプル(姫沁金剛)

    • Pilot--

    アシュラ・テンプルの優秀さからメヨーヨが皇帝騎として追加発注し、クラーケンベールが使用した騎。アシュラ・テンプルに似ているが、全くの別物とのこと。

    魔導大戦ではメヨーヨのハスハ侵攻戦で初登場。先頭に立ってフィルモア軍と激突したが、戦闘の最前線ではなく少し引いた位置に付けているようだ。

  • B-ブラッド・テンプル

    • Pilot--

    プリンセス・タイトネイブの見事な舞を伴った売り込みにより、アマテラスによる改良案を取り入れ若干の修正がされた上でA.K.D.のゴーズ騎士団に採用された。

    2992年のフロートテンプル内乱では、ヘル・タワーに出現したサタン(悪魔)を撃退しようとするが、永久機関イレーザーエンジンの謎のパワー消失により出撃が叶わなかった。一方、カステポー戦ではA.K.D.領ウォンドルシーク駐在の3騎が出撃するが、パイドパイパー騎士団の前に敗退。

     

  • G-ガスト・テンプル

    • Pilotケサギ, カエシ

    シーブルが発注していたMH。隠密行動に向いた騎体。量産を前提に制作されたが、先行試作の2騎で生産は打ち切られた。

    試作2騎はボーグブルドン衛星騎士団のケサギとカエシに渡されたが、両名ともバッハトマ魔導騎士団にガスト・テンプルと共に移籍。

    3030年の魔導大戦の開戦直後のハスハの首都ベイジ戦で、先発のデコース隊との交代のために後方で待機していたと推測されていた。後にマグダル・アトール追跡でケサギの搭乗で初登場(1コマのみ)。

    新設定ではGTM「カーバーゲン」に変更され、先行試作騎(プロト・ブランデンG)を基に量産された騎体がバッハトマ制式騎として採用された。

  • クルマルス・ビブロス(ブランジ)

    • Pilotミッション・ルース

    クルマルス・シリーズの3番騎。現所有者はナッカンドラの子孫にあたるトラン連邦共和国大統領ミッション・ルース。ルースが「ボード・ヴュラード」という偽名で使用する際には、搭乗者が特定されぬように擬装し、「ブランジ」という偽名を使っている。しかし、見る人によっては簡単に見破られるが、それを見破るくらいの人物は心得ており、見逃されている。

    2988年、ラキシスのお披露目でヴュラードが持ち込んできた。レディオス・ソープは一発でブランジとその所有者が誰なのか見当が付いたが、それは黙っていた。ビブロスの出番は無し。

    2989年、コーラス・ハグーダ戦ではコーラスの友軍として参戦し、本来の装甲に戻されて再登場。アトキ決戦時においてブーレイ撃破。

    2997年、ハスハ・スクリティー隊のワンダン・ハレー討伐では重装甲化し、ヤーボ・ビートのジ・エンプレスと共にスクリティ隊を止めに入った。この時ヴュラードが、かつてナッカンドラが得意としたモータースキル(MH剣技)を使用したことにより、スクリティ隊隊長ロータス・バルンガにヘッドライナーの正体を看破され、国際問題になりかけた。なおこの際、騎体には新ファティマ・スーツ「プラスチック・スタイル」対応型として天照が設計したファティマ・コクピットがいち早く搭載されていた。

  • クルマルス・ヴァイ・オ・ラ

    • Pilotママドア・ユーゾッタ

    クルマルス・シリーズの2番騎。使用者は時々変わり、魔導大戦時の開戦時にはバキンラカン帝国の旗騎となっている。ナッカンドラの子孫である「スパーク」ことピッキング・ハリス(=マドラ・モイライ)の使用時には撃破スコア78騎という偉大な記録を残している。また、ベイル(盾)の代わりにスウォードストッパーが左腕に装着されている。

    劇中最初の登場はパイドパイパー騎士団の所属としてバキンラカンの聖帝よりパイパー将軍に貸与。パイパーは、団長である自ら使用せずに最も使いこなせるとの判断からイアン・ケーニヒに使わせていた。カステポーでの対ブラッド・テンプル戦では事も無げに2騎撃破。しかしアイシャ・コーダンテのテロル・ミラージュには瞬殺。歴史に残る貴重な騎体のため、損壊を最低限に留め戦闘不能にさせるために両手首を斬り落とされた。その後A.K.D.に接収されたが、レディオス・ソープによって改修されバキンラカン帝国に返還される。魔導大戦ではバキンラカンのママドア・ユーゾッタが使用する予定。所有国本来のカラーリングと共に本編活躍時における道化師を思わせる頭部のバイザーの意匠も元に戻されると見られる。

  • バッシュ・ザ・ブラックナイト(黒騎士)

    • Pilotグラード・シドミアン

    2876年ロールアウト。人々に黒い装甲から畏敬をこめて「黒騎士」(ブラック・ナイト)と呼ばれている。時のアトール皇帝ボルサから、超帝国の王女タタラスティ・イ・ヤーン・バッシュの名を取って「バッシュ」と命名された。同時に製作されたファティマ・エストを専用ファティマとし、エストに選ばれ、この騎体に搭乗する者は「黒騎士」の称号を許されている。

    フィルモア帝国のサイレンをコンパクトに設計したグルーン・エルダグラインを基に開発され、またクロスビンがベルリン開発で得られたノウハウも盛り込まれている。

    当代最高のMHマイト、クロスビンとバルチック・アカデミーきっての若き天才ファティマ・マイト、モラード・カーバイトの共同作業によって、星団で唯一開発に成功したシンクロナイズド・フラッターシステムにより、バッシュ搭乗時のエストは3Aにも届く化け物じみたパワーゲージ性能を発揮する。また、バッシュはファティマ・エスト専用のMHであり、このシステムを作動させるためにバッシュに最適な騎士が必要。この3つが揃うことで、ミラージュ・マシンを除いたMHとしては星団でも最高峰の性能を発揮する。

    第1巻冒頭ではグラード・シドミアンが操縦し、カーレル・クリサリスのL.E.D.ミラージュと65時間にも及ぶ戦闘が繰り広げられた。力量がかなり違うと瞬間的に決着がつくが、互角の場合はこのような長時間の戦闘になるという。この戦闘ではL.E.Dの圧倒的な性能がありながらも、ヘッドライナーであるカーレルは未熟でグラードと比べて劣っていた。また、エストは莫大な戦闘経験とL.E.Dに搭乗した経験を持っていたため、互角に渡りあえたといわれる。その戦闘で機能停止し、エストと共に眠りにつく。

  • グルーン・エルダグライン

    • Pilotアイオ・レーン

    ジャスタカーク宮殿騎士団長アイオ・レーンの騎で、同国の旗騎。元来はサイレンM型としてフィルモア帝国から発注されたが、重装甲大型を良しとするフィルモアの風潮に合わなかったためキャンセルされた。その後、クロスビンがコーラス王朝のMHベルリン開発の傍ら完成させ、「グルーン・エルダグライン」と命名された。この機体を元にプロミネンスとネプチューンが製造されたため、バッシュ・グルーン・プロミネンス・ネプチューンは非常によく似たフレーム構造をしている。

    バッシュは部品の7割がこの機体と共通しており、グルーンとバッシュ共に骸骨デザインのマスクを持つ。そのため、魔導大戦ではこの騎体をバッシュと誤認する騎士も多かったという。

  • ブーレイ T-232スプートニク

    • Pilot--

    ハグーダ戦に参戦したブーレイ。サイレンA型をベースとして擬装した7騎。騎体ごとにカラーリングが違い、虹のブーレイとも呼ばれる。しかし実際には赤・橙・黄・緑・青・紫・朱・空・茶の9騎がある(2機は予備)。劇中にはフィルモアのサイレンであることを窺わせる演出があるが、機体の素性を外部から判断しようとすることは何故かしておらず、最終決戦まで謎のMHという扱いだった。

    コーラスの駐屯地を襲い、戦車隊の一斉射撃でも全く無傷で蹂躙し、その力を見せ付けた。その後、哨戒中のギエロ・スガスコーニチはブーレイでジュノーンと遭遇し、ジュノーンを小破しコーラス3世を負傷させた。最終決戦では出撃した5騎(ブルーノ・カンツィアンは青に騎乗)は全騎撃破され、計4騎が残った(予備騎の空と朱、サイレンで出撃したラルゴ・ケンタウリの赤、事前に死亡していて不参加だったギエロの黄)。AP騎士団のメンバーもブーレイ傭兵騎士団に加わっており、終戦後、AP騎士団のマイケル・ジョーイ・ギラは、回収したブルーノに対し「後で使う身になれ」「失った5騎はA・トールから作り直す」と言っている。

  • ブーレイ T-233ボストーク

    • Pilot--

    魔導大戦に参戦したブーレイ。ハグーダ戦の7騎を遥かに上回る7個中隊、160騎近い機体が参戦している。騎乗していたのはナイアス・ブリュンヒルデが率いるフィルモアの教導騎士団とナイアスがかつて所属した傭兵騎士団のメンバーが中心だが、それでは騎士の数が足りないため多くの傭兵を雇っているとされる。

    設計はユーゴ・マウザー。エンジンはA・トール、フレームはフェードラの物を使用している。劇中で団員が「ブーレイ」とも呼称しているので、これも「ブーレイ」の範疇にあるようだ。

  • ザカー

    • Pilotスカ

    ウースーのメイユ・スカ将軍が特注したMH。デヴォンシャ型をベースとしている。シュペルターやヤクト・ミラージュといった強力な相手と戦わされることが多かったため、特段「強い」という印象は薄いが、高性能なMHであるとされる。

    スカ将軍は承認を得ずにザカーを製作したことで、国費着服の罪に問われウースーを追放されることとなった。しかし、追放時にザカーを持ち出しており、結果的に着服となった。最期はヤクト・ミラージュの大太刀による一撃で原形をとどめないほど大破し、スカとファティマ・リンザは共に命を落とした。

    初登場時はスリムなシルエットが特徴であったが、シーブルではフィルモアのサイレンに倣い、ヘルマイネに匹敵する重装甲を施された姿へと変化していた。

  • ヘルマイネ

    • Pilotユーバー・バラダ

    2800年代にロールアウトしたロッゾ帝国ヴーグラ騎士団の主力MH。出力は平均的だが重厚な装甲を持ち、同世代のMHとしては操作系やチューンの点で扱いやすい機種である。そのため、ヴーグラ以外の騎士団でも運用されている。作中では「やられ役」のイメージが強いが、実際には高い性能を持つMHとされている。

    2988年には、騎士ではないバストーニュ領主ユーバー・バラダがこのMHを購入し、来客に見せびらかして権力を誇示していた。永野護は「F.S.S.DESIGNS 2」で、この行為を「F-22やレオパルト2を個人が財力に物を言わせて手に入れて見せびらかすような不快なもの」と解説している。しかし、バラダはK.O.G.がバルンシャとデヴォンシャを容易に破壊する姿に恐れをなし、エア・ドーリーにバスター・ロックの砲撃を命じたものの、K.O.G.のバスター・ランチャーの一撃に巻き込まれて消滅した。

    3030年には、ナカカラに向かうエンゲージ・オクターバーSR1を逃がすため、ベクター・赤城のA・トール・ESSQがロッゾ騎士団と交戦。グランドジャマーの死角からこのMHが不意を突くが、その直後に慧茄・ダイ・グ・フィルモアのファントムの一太刀で真っ二つにされるという結末を迎えた。