- Workファイブスター物語
- Pilot--
ジュノーの新興国家ハグーダ帝国が開発したMH「マグロウ」は、MHマイトであるルーザン・アストラの設計による機体である。星団歴2950年代にロールアウトされたこのMHは、1兆馬力という比較的低出力の性能を持ちながらも、ハクーダ国家騎士団の主力として活躍した。
マグロウの開発・製造には、フィルモア帝国やハスハ連合といった複数の大国からの技術や資金の供与が不可欠であり、その背景には政治的な意図が含まれていた。マグロウの存在は、ハグーダを支援していた大国からコーラス王朝への無言の圧力としての役割を果たしていた。
2998年、ハクーダ国家騎士団がコーラス王朝に侵攻した戦争ではこの機体が活躍した。しかし、ハグーダ帝国の滅亡後は、その生産技術がロッゾ帝国に引き継がれ、同帝国によって自国生産されたマグロウが使用される場面が劇中に描かれている。また、その使いやすさから個人所有の騎としても人気が高い機体となり、多くの騎士に愛されている。