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ガルバルディβ

ガルバルディβ
  • Work機動戦士Zガンダム
  • Height19 m
  • Weight36.3 t
  • Pilotライラ・ミラ・ライラ, エデー, ジェリド・メサ

型式番号:RMS-117

宇宙世紀0087年を舞台とする『機動戦士Ζガンダム』に登場。メカニックデザインは永野護。ガルバルディαのデザインを見せてもらい、それを基にゲルググのイメージを残しつつデザインしている。科学考証担当とのミーティングで、たった7年ではMSの世界にさほど大きな進歩は見られないだろうという結論に至り、スポンサーを安心させる意味も含め、監督の富野由悠季の意見も入れてオーソドックスなデザインにまとめられた。永野としては前作のイメージを残してデザインしたつもりだったが、それでも周囲からの反発は強く、「これはMSじゃない」「ジオンのMSがこんなに細いわけがない」などと言われたという。富野の頑張りにより何とかデザイン的な許可はもらえたが、それでもスタッフや制作会社、およびスポンサーなど社外の人間たちからの突き上げにより、ガンダムMk-IIとハイザックというより強く前作のイメージを継承するMSを2体出すという形に落ち着いた。

劇中では単にガルバルディもしくはガルバルと呼ばれる。

一年戦争終結後の厳しい財政事情の中、新型機の開発費を捻出できない地球連邦軍は、消耗した戦力の立て直しを図るため、接収した旧ジオン軍のMSを積極的に活用する。その中にはマイナーチェンジが施されたり、より大掛かりな改修により「後継機」と呼べるような機体が開発されたものもある。本機はそういったMSの代表とも言える存在であり、ベースとなったのはジオン軍がガルバルディ(A型)の外装を全面的に再設計し軽量化した改修型で、戦後に連邦軍が改修・量産している。旧ジオン軍の機体であることから、一部のパイロットには拒否反応があったといわれる。

装甲材や推進エンジンの改良によって性能が向上しているが、基本設計は原型機からまったく変わっていないという。試作機は宇宙世紀0083年にロールアウトし、翌年から制式に量産化されている。0085年以降の全天周囲モニター・リニアシートの導入によりパイロットへの負荷が軽減され、運用上の性能は当時の新型機であるマラサイに匹敵するともいわれる。その反面、操縦は難しく、当初は一部のエース・パイロットのみに配備されている。その後はおもにグラナダやルナツーといった連邦軍の各部隊に多数配備され、高機能を発揮。多くのパイロットから使い勝手が良いとの評価を得ている。

コックピット・ハッチは左胸にあり、搭乗時は前方にせり出す。頭頂部には信号弾の射出装置が内装されており、使用時には装甲がスライドする。2種類の信号弾を5発ずつ装填。頭部メイン・カメラには十字が入っており、劇中では左右のみならず上下にも多少動いている。

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