型式番号:FA-100S
百式改の武装・装甲強化案として提出されたプラン。軽量化が図られた百式改をベースとして全身に増加装甲と武装が追加されている。増加した重量に対して推力の強化が追いついておらず、機動性・運動性が低下していると指摘する媒体もあるが、その一方で高機動型のモビルアーマーであるビグロに対して先回りするといった機動性に優れた描写をされることがある。
肩口の装甲板の裏側はリフレクター・パネルになっており、前方に倒して胸部にIフィールドを発生させ、コックピット周辺を防御することが可能。バックパックの2門のビーム・キャノンは、この状態で砲身を伸長させて前方に展開する。前腕部甲の炸裂ボルトは、近接戦闘時にショットガンのように榴弾を浴びせるものだが、威力は低くカメラや関節部にしか効果はないとされる。また、増設ユニットの強制排除用の装備を攻撃手段として応用したと記述する資料もある。炸裂ボルトの機構については設定資料による解説がされておらず、各媒体へ登場する際は攻撃時にマニピュレーターを覆うようにユニットが展開したり、裏拳で叩きつけて攻撃するといった描写がされている。胸部中央にはメガ粒子砲が内蔵され、本機が登場する漫画『シークレットフォーミュラー フルアーマー百式改』では、メガ粒子砲を一度発射すると出力が極端に低下して身動きが取れなくなるとテストパイロットが言及するシーンがある。また本機が紹介されて間もない時期に一度「ハイメガキャノン」と表記されたことがあり、その後の媒体においても「ハイ・メガ・キャノン相当」と説明されることがある。腰部側面と大腿部外側にそれぞれ2連装のミサイル・ポッドを装備。携行武装として、大型のロング・メガ・バスターが開発されている。
塗装は本体同様金色を基調とし、左装甲板に「百改」と記されている。当時は大型可変MSが全盛であったため、量産されずに終わる。