- Work機動戦士Zガンダム
- Height20.6 m
- Weight59.6 t
- Pilotカクリコン・カクーラー, フランクリン・ビダン, ジェリド・メサ, キッチマン, デーバ・バロ, サラ・ザビアロフ
型式番号:RMS-106
地球連邦軍が、ジオン公国軍の名機ザクとほぼ同じ基本コンセプトで、接収した公国軍の開発ノウハウをベースに作った量産型MS。連邦軍規格の各種部材が組み込まれており、一年戦争後に本格量産された初の機体でもある。具体的な開発ベースは、アクト・ザクともザクII F2型とも言われている。
一年戦争後の連邦軍はその戦費などにより経済状況が芳しくなかったため、運用する機体は新規開発よりも既存機のマイナーチェンジを主流としていた。しかしながら、戦後もジオン軍残党による各所への攻撃は完全に収まらず、連邦軍は戦力不足でもそれらの掃討を行わざるを得なかった。
MSの適正配備はU.C.0081年10月に「連邦軍再建計画」が可決されて以来の懸案となっていたが、U.C.0083年12月にティターンズが結成されると、MS開発は再び活発化することとなった。
こうした中で、連邦軍はアナハイム・エレクトロニクス (AE) 社と共同で「ハイザック」の開発を行うことになった。U.C.0084年7月にロールアウト。翌年0085年にハイザックが制式採用され、ティターンズから優先的に配備されていった。
誕生したハイザックは、ザクの発展型というよりは、ザクにジムの設計を強引に組み合わせたハイブリッド機というべき機体である。
メインジェネレーターは連邦軍規格のものだが、動力系統は公国由来の流体パルス駆動と、連邦由来のフィールド・モーター駆動を併用する方式を採用している。しかし、この動力系統の混合からエネルギー経路のスペースは圧迫され、ビーム兵器のエネルギー供給用サプライケーブルは機体各部に露出することとなった。同時に、ビーム兵器のドライブは1基までに限定され、2つのビーム兵器を同時使用することはできなくなった。
コクピットには、AE社の後押しで同社製普及型全天周モニターつきリニアシート「JTS-17F」が導入された。
装甲材には当時の最新の部材が用いられており、機体の軽量化を実現した。同時に燃料積載量の増加も可能となった。バックパックにはMS-06Rに近似するタイプを採用。燃料の積載量やスラスター技術の発展もあり、無重力空間における機動性は向上した。こうして、ハイザックは生産性と操縦性の高さから連邦軍全体に主力機として配備された。