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ジムII

ジムII

型式番号:RGM-79R → RMS-179

宇宙世紀0080年10月に可決された「連邦軍再建計画」を受け、一年戦争時に主力MSとして大量生産されたジムを有効活用すべく、バージョンアップ研究が開始される。一年戦争終結後に開発されたジム・カスタムは、ジム開発のひとつの到達点ともいえる高性能機であったが、生産性が低く主力量産型としては向いていなかったため、この「ジムII計画」がクローズアップされる。ただし、現行のジムを順次近代化改修するには時間も手間もかかるうえ、次世代機として十分な性能とは言いがたく、実際のところあまりコストパフォーマンスは高くない。MSに対して消極的な連邦軍上層部にとっては本計画で十分であったことに加え、ジム系の部品メーカーと上層部の一部との癒着があったとの噂もある。

開発はジャブローでおこなわれている。おもに先行量産型のジムを改修したとされるが、ジム寒冷地仕様をベースとする説や、A型やC型といった一年戦争中のモデルを対象とする説もある。0083年にはRGM-79Rの型式番号を割り当てられ、基本的な仕様(機動性の強化、索敵能力の向上、武装の改良、1,500キロワット級ジェネレーターの搭載など)が確定し、ジャブローやグラナダの工廠で第1陣として58機が改修を受けている。これが本機の最初のモデルであるが、この時点では全天周囲モニター・リニアシートは採用されておらず、0085年以降に改修された機体には導入されている。なお、換装により余剰となった旧式の熱核反応炉は、軍事機密部分を取り外して火星など辺境の開拓地に安価で輸出されており、発電設備として重宝されている。

標準塗装はジムを踏襲した白と赤を基調とし(塗り分けは一部異なる)、連邦正規軍やティターンズで運用されている。エゥーゴで運用された機体は緑と白(ややくすんでいる)を基調とする。その他の塗装バリエーションについては劇中での活躍を参照。

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