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メッサーラ

メッサーラ

型式番号:PMX-000

パプテマス・シロッコが木星圏にいたころジュピトリス艦内で開発していた試作型可変MA(したがって、正確にはティターンズの兵器ではない)。設計・開発は0085年から0086年にかけてとされる。PMXシリーズにおける最初の機体であり、型式番号の「000」は連邦コード外の機体を表す。

戦闘用として開発されるも軍事的背景はまったくなく、シロッコの個人的な意向のみで進められているため、コンセプトには彼の意思が強く反映されている。木星の高重力圏での活動を前提に設計されており、高重力を振り切るための大型スラスター・ユニットを装備し、フレーム剛性も非常に高く設定されている。TMAとしては最初期にムーバブルフレーム構造を採用した機体であり、変形所要時間はわずか0.5秒。スペック上の比推力は然程高くはないが、メインスラスターの他に機体脚部および尾部などにも大型スラスターを内蔵しており、実際の総推力は最低でも196,000kg以上に達すると思われる。

スラスター・ユニットは連装スラスター群と一体化したAMBACユニットであり、1基あたり機体質量の30%を有する。先端には推定出力11.3MWの直結型メガ粒子砲を搭載し、ジョイント・アームにより広範な射角を有する。ほかに、肩部には9連装ミサイル・ポッド、前腕の甲にはグレネード・ランチャー(2連装、各3発)とクローが一体となったユニットを装備し、ビーム・サーベル(柄が伸縮、出力0.5MW)も内装、両側面にはバルカン砲も装備している(劇中では未使用)。さらに脚部(かかと)もクローとして、敵機の捕縛や圧壊が可能なトルクを持つ。

装甲材質は不明だが、独自の研究によりγ型に近いガンダリウム合金を開発し、採用していたようである。また、本機の変形シークェンスはきわめて単純で機構の整備維持が容易なものであり、シロッコが技術や性能に惑溺することなく実用性を考慮していたことが窺える。ただし、本機の頭部と胴体は一体化しており、完全な人型ではない。カラーリングは濃淡パープルを基調とする。

 

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