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機体リスト
SDガンダム三國伝

共收録 124 台の機体。
  • 翔烈帝 龍装 劉備ガンダム

    「翔烈帝 劉備ガンダム」とは異なり、「龍装 劉備ガンダム」から進化した、『BBW』における劉備ガンダムの最終形態である。プラモデルもその設定に沿っており、「龍装 劉備ガンダム」をベースに龍輝宝を装着する形で構成されている。モデルでは肩鎧を三つのパターンに換装可能となっており、「翔烈帝 劉備ガンダム」で余剰となったパーツをすべてバックパックに装着できるという、プラモデルオリジナルのギミックも用意されている。このバックパック装着時のシルエットは、重装フルアーマーガンダムを彷彿とさせるものとなっている。

    この形態には龍神形態、龍駿形態、龍護形態といったバリエーションが存在し、戦局に応じて使い分けられる。武器には、赤い刀・真赤龍翔神刀と青い刀・真青龍烈斬刀があり、双方を合体させることで龍帝剣へと変化する。さらに、正義に目覚めた劉備の力に応じて龍帝剣が覚醒し、天翔龍帝剣となる。この剣は、一振りで大海さえも割るといわれるほどの力を秘めている。

    そのほか、龍の力を宿す翼・翔龍翼を背負い、天を翔ける力を得る。また、龍輝宝の各部には龍水晶が埋め込まれており、これは三璃紗で産出される希少鉱石「龍玉髄」を磨き上げた宝石で、霊的な力を持つと信じられ、古くは「玻璃」とも呼ばれて神話や伝承にも登場する。

    劉備の愛馬である的盧もデザインが一新され、瞳がなくなりバイザー型のフェイスデザインに変更されている。龍輝宝と合体することで、巨大な龍の姿へと変貌する。必殺技「天翔真龍斬」は、天翔ける力とともに敵を一刀のもとに斬り伏せる決定打となる技である。

  • 龍装 劉備ガンダム

    • Pilot劉備ガンダム

    『BBW』に登場するこの姿は、劉備が龍の力を宿した「龍装の鎧」を身に纏った形態である。ベースとなっているのはガンダムだが、バックパックや鎧のデザインにはフルアーマーガンダムの影響が見られる。

    三位一体形態では、張飛と関羽の龍の尾をウイングとして装着し、「翔烈帝 劉備ガンダム」を逆算して構成されたデザインとなっている。

    物語では、旅の途中で出会った徐州の太守・陶謙の死後、民に推されて徐州の太守となるも、袁術軍の侵攻によって徐州を失い、窮地に陥ったところを曹操に救われる。自らの無力さを痛感した劉備は、曹操からその力の片腕となるよう求められるが、理想の違いからその誘いを拒否する。赤壁の戦いでは、龍帝剣に宿る龍帝の魂の声と、公孫瓚をはじめとする散っていった仲間たちの叱咤激励により、「翔烈帝」へと覚醒。孫権と共に曹操を討ち、戦いの後は仲間たちとともに益州へ向かい、理想の国づくりを目指す。

    使用する武器には、青い刀「真爪龍刀」があり、これは龍の爪のように鋭く、使い手の意思に応じてどんなものでも斬るとされている。そのほか、龍帝剣、真龍帝剣、そしてエピローグではBB戦士版のように真赤龍翔神刀と真青龍烈斬刀を装備している姿も描かれた。

    必殺技には、「星龍斬」「三位一体 星龍斬」「三位一体 真龍斬」「翔龍斬」などがあり、戦局を大きく動かす力を持っている。

  • 翔烈帝 劉備ガンダム

    天を翔ける戦神として覚醒した劉備の姿であり、龍帝剣に宿る龍帝の魂を纏った「龍輝宝」を全身に装備した形態でもある。名前の由来は、劉備の諡号「昭烈帝」にちなんでおり、その力は三璃紗の天地をも揺るがすほど強大だとされる。

    曹操、孫権、呂布と共に司馬懿を討ち取った後、劉備は龍となって天に昇ったとも描かれているが、その詳細は明らかではない。また、龍輝宝の各部は五誇将の強化パーツとしても機能するようになっている。

    『コミックワールド』では、闇の勢力との戦いの後に孫尚香と結婚し、正式に翔の皇帝として即位する姿が描かれた。

    装備する武器には、龍帝剣が分離しさらなる力を得た赤き剣「赤龍翔神刀」、その対となる青き剣「青龍烈斬刀」があり、いずれも刀身に光の龍が宿っている。そのほか、「龍帝剣」や「真・龍帝剣」なども使用する。

    愛馬は「天馬・的盧」で、翔烈帝となった劉備の忠実な相棒。白い機体を持ち、「天馬」と称される通り、天空を翔ける存在であり、神話時代に龍帝が乗っていた馬の生まれ変わりとも伝えられている。

    必殺技には、2体の光の龍が星の軌道を描くように敵を切り裂く「翔龍双星斬」、すべての悪を滅ぼす光となる「天翔真龍斬」、愛馬に乗って突撃と斬撃を繰り出す「天翔鳴龍閃」、龍のオーラで闇に囚われた者を正気に戻す「破邪顕聖」、さらに轟大帝 孫権との連携による合体技「天翔双龍撃」などがある。

  • ストライク劉備ガンダム

    『BB戦士三国伝 LEGEND BB』に登場するこの姿は、劉備が光の欠片に宿る蒼龍の神器の力によって進化を遂げた形態である。自身の神器である蒼龍に加え、曹操から託された炎凰が分離し、鎧や武器として劉備の体に装着されることで、その力を完全に引き出している。

    進化直後の姿である「瞑装態(ディアクティブモード)」をはじめ、さまざまな形態へと換装が可能である。エールストライクを模した「炎凰ストライク劉備ガンダム」、ソードストライク風の「龍刃ストライク劉備ガンダム」、ランチャーストライクに相当する「激龍ストライク劉備ガンダム」、さらに『コミックワールド』オリジナル形態ながらキットでも再現可能な「蒼龍ストライク劉備ガンダム」、そしてすべての力を結集させた「龍凰ストライク劉備ガンダム(パーフェクトストライク)」など、多彩なバリエーションを誇る。

    装備もまた豊富で、「鋼龍刀」はアーマーシュナイダーを意識した対装甲ナイフ、「蒼龍刃」は大型の対艦刀、「甲龍爪」はロケットアンカー、「激龍砲」は高威力のインパルス砲、「炎凰剣」は高エネルギーのビームライフルと、それぞれが異なる戦術に対応した武装となっている。

    必殺技には、力強く敵を拘束し破壊する「縛龍破」や、蒼龍の力を一刀に込めて放つ「蒼龍斬」があり、いずれも進化した劉備の力を象徴する技である。

  • 天玉鎧 蒼龍

    • Pilot劉備ガンダム
  • 劉備ガンダム

    本作の主人公であり、龍帝の後継者とされる若きサムライ。三璃紗の北部・幽州にある楼桑村の出身で、かつて三璃紗を統治していた古代の英雄・三侯の一人、龍帝の血を引く存在でもある。その魂を受け継ぎ、悪を決して許さず、正義と民のために何者にも屈せず立ち向かう姿勢から、多くの武将たちに慕われている。義に厚く、兄貴分として信頼される一方、熱血漢で曲がったことが大嫌いな性格。若さゆえの直情的な行動も多かったが、次第に精神的な成長を見せていく。普段は陽気で優しく、お人好しな面もあり、天然な一面も垣間見える。

    桃園の誓いを経て反董卓連合に加わり、虎牢城の戦いでは様々な侠たちの信念や死に触れ、戸惑いながらも自身の正義を定め戦いへ身を投じる。漫画版では董卓の攻撃から自分を庇って倒れた呂布に激しく怒り、天玉鎧“蒼龍”を呼び起こして董卓を討ち果たす。その後、曹操に誘われるも、旅を続ける決意を持って張飛と関羽とともに道を選ぶ。

    『英雄激突編』では故郷の幽州に戻るが、袁紹軍の侵攻を受けて荊州に渡り、孔明と出会う。曹操の南方攻略を知り、彼の掲げる正義に対抗すべく、民のための正義に目覚めて戦う決意をする。赤壁の戦いでは、星凰剣を手にした曹操の圧倒的な力に敗北するが、龍帝剣に眠る龍帝の魂の導きで「翔烈帝」として覚醒。護るための正義を見出し、曹操との戦いに勝利するも、神火飛鳳の自爆を止める過程で姿を消し、龍帝剣だけが残された。

    『戦神決闘編』では消息を絶っていたが、東方の蓬萊に赴いており、的盧に跨って関平の危機に現れ戦列へ復帰。精神的にも大きく成長しており、闇との戦いに対する使命感や不屈の精神を見せる。翔烈帝の姿ではないものの、背負っている武装はその時のものを引き継いでいる。また『コミックワールド』では、強い民を守る意志によって翔烈帝に覚醒し、曹操と相打ちとなって姿を消すも、後に孫権の危機に再び姿を現し、共に蚩尤と戦う。

    『BBW』では牙龍刀が省かれた一方で、龍帝剣が標準装備に。董卓討伐後に幽州へ戻ったが、烏丸族の襲撃を受け、平和が戻っていない現実を知り、再び旅に出る。本作ではこれまで以上に彼の苦悩や挫折が描かれており、新たな展開を迎えるたびに「行き倒れ寸前になる」というコミカルなジンクスも登場している。

    武器は、金色の龍が刻まれた青い剣・爪龍刀、赤い対となる牙龍刀(双振りで真価を発揮する)、龍帝剣、赤と青の剣が融合した真・龍帝剣、そして正義の心に応えて覚醒した真龍帝剣などを使用する。

    必殺技には、星の軌道を描く「星龍斬」、その強化版「真・星龍斬」、関羽と張飛と共鳴して放つ「三位一体星龍斬」、さらにその進化形「三位一体真龍斬」、張飛との連携による「雷撃星龍斬」、孫権との合体技「龍虎爆獣撃」など、多彩な技で戦場を駆ける。

  • 関羽ガンダム

    「鬼髭の大武勇」と称される関羽は、冷静沈着でありながら大胆不敵な侠であり、礼儀と武勇を兼ね備えたまさに天下無双の豪傑。軍師としても活躍するほどの才を持ち、その実力と男気に惹かれた曹操からも一目置かれている。一人称は「拙者」。彼の兜に装備された鬼面は、本気を出す時に装着されるもので、鬼神の力が宿るとされる。

    かつては「長生」と名乗っており、愛する女性・楼蘭を呂布配下の兵に殺され、故郷の村を焼かれた過去を持つ。それ以来、鬼面を被り、復讐のみを目的として生きていたが、劉備との出会いによって心を動かされ、三璃紗のために戦うことを決意。劉備、張飛と義兄弟の契りを結んだ後も、劉備のことを「劉備殿」と敬意を込めて呼び続けている。

    『コミックワールド』では、呂布と交戦中の劉備と張飛を助け、鬼面の大砲で援護。その後、呂布を撤退させたことで義兄弟となる。

    『英雄激突編』では、劉備の名代として曹操のもとを訪れ、郭嘉の提案で周倉と決闘を行い、指一本で降参させる。その後、袁紹軍の侵攻に対抗するため一時的に曹操軍に身を置くが、郭嘉に密偵の疑いをかけられ処刑を命じられる。しかし周倉とともに脱獄し、張遼から赤兎馬を譲り受けて関平、周倉と共に関羽隊を結成、再び劉備を目指して旅に出た。

    赤壁の戦い後は益州に渡り、仲間たちとともに「翔の国」を建国。『コミックワールド』では、曹操軍から劉備らを逃すために荊州に残り、張遼と壮絶な一騎打ちを繰り広げる。説得に応じて投降するも司馬懿の命令で再び処刑されかけ、脱獄。張遼の協力を得て赤壁の戦場へと向かった。

    『戦神決闘編』では「天の刃」を探しに轟へ向かうが、闇に取り込まれた呂蒙の不意打ちを受け重傷を負う。残された力を振り絞って戦うも、蚩尤によって致命傷を受けてしまう。戦線に復帰した劉備と共に、息子・関平の勇姿に涙を流しながら、穏やかにその生涯を閉じた(『コミックワールド』では最後まで生き延びている)。

    関羽の武器は、重厚な刃を持つ「鬼牙龍月刀」、息子との連携に使われる「双鬼両刃刀」など。とくに鬼牙龍月刀は全体重を乗せた一撃で鋼鉄さえも断ち切る威力を誇る。

    必殺技には、一秒間に百の突きを放つ「鬼牙百烈撃」、関平との連携で放つ「双鬼千烈斬」、さらには三人の力を合わせて放つ三位一体技「連弾鬼無双」など、凄まじい破壊力を誇る技が並ぶ。関羽はその生き様と技のすべてで、侠の精神を体現した武将である。

  • 張飛ガンダム

    「無双の戦刃」の異名を持つ張飛は、関羽と共に劉備を支える義兄弟の一人。細身ながら怪力を誇る屈強な武将で、直情的で喧嘩っ早く、口も悪いが、情に厚く涙もろい一面もあり、弱者を見捨てられない熱い心を持つ侠である。孤高を気取る一方で、劉備や関羽のペースに振り回されがちで、表には出さないものの、心の底では二人を深く信頼している。

    劉備と出会った当初は両肩に同じ肩鎧をつけていたが、呂布との戦いで右肩鎧を失い、後に佛土の村を離れる際、鴻夫人から袖鎧付きの肩鎧を授けられ、現在の姿となった。

    かつては「天下一の強者になる」という大志を抱き「無双の戦刃」とまで称されていたが、董卓の乱の際、張三兄弟率いる黄巾隊によって故郷の村が襲われ、不在にしていた自分を悔やみ、それ以来夢を語らなくなった。以後は村に残り戦災孤児たちの世話をしていたが、劉備と関羽との出会いで再び志を取り戻し、義兄弟の契りを結ぶ。劉備を「アニキ」と呼び慕い、関羽のことは「ヒゲ」と呼び続けている。

    『コミックワールド』では、廃墟を探索中に劉備と遭遇し、戦闘になるが、その途中で呂布と遭遇して共闘することになり、最終的に関羽も加わって呂布を退け、三人は義兄弟となる。

    『英雄激突編』では劉備と共に荊州へ渡り、長坂の戦いでは孔明の策略により曹操軍の先遣部隊を打ち破り、夏侯淵を圧倒する活躍を見せた。赤壁の戦い後には、仲間たちと共に益州へと向かい、「翔の国」の建国に参加する。かつての武者修行の際に荊州を訪れ、水鏡(司馬徽)や黄忠と面識を持っていたことがあり、作中でも旧知の間柄として描かれている。

    『BBW』では、当初は劉備を子分のように見ていたが、義兄弟となってからは彼を立てるようになった。貴族的な人物、特に袁紹とはあまり気が合わない様子で、酒豪の描写はないものの、食べ物への執着が強い一面が描かれている。

    武器は大蛇を模した蛇矛「雷蛇」で、背中の二枚の刃を合体させることで「大雷蛇」に強化可能。必殺技「爆裂大雷蛇」では、大雷蛇に大気中の電気を集め、雷を纏った大蛇が敵を斬り裂く。また、劉備との連携による「雷撃星龍斬」など、雷をテーマにした攻撃で戦場を駆け抜ける。

  • 鬼牙装 関羽ガンダム

    • Pilot関羽ガンダム

    『BBW』に登場するこの姿は、関羽が鬼の力を宿す「鬼牙装の鎧」を身に纏った形態である。ベースとなる機体はΖΖガンダムであり、鎧の意匠にはフルアーマーΖΖガンダムのデザインが反映されている。

    物語では、幽州が袁紹軍の侵攻を受けた際に公孫瓚へ曹操への援軍を進言し、自らその使者を務めるという行動力を見せる。また、張遼が投降した際には、郭嘉や夏侯惇らの否定的な意見に対し、彼を擁護する姿勢を貫いた。

    武器には、新たに作られた「真鬼牙龍月刀」を使用。これは従来の鬼牙龍月刀を大型化・強化したもので、その重厚な刀身から繰り出される一撃は触れたものすべてを断ち切り、受けた者には鬼の幻影が見えるとも言われる。

    必殺技は「鬼牙百烈撃」に加え、張遼との連携による「蒼紋百烈撃」があり、いずれも関羽の力強さと侠気を体現する技となっている。

  • 雷装 張飛ガンダム

    • Pilot張飛ガンダム

    『BBW』に登場するこの姿は、張飛が雷の力を宿す「雷装の鎧」を身に纏った形態である。右肩に装着されたシールド状の袖鎧や背中の装備など、Ζガンダムの意匠がより強く表現されているのが特徴。

    長板橋の戦いでは、機駕五将を相手に一歩も引かず応戦し、満身創痍になりながらも橋を破壊。さらに、趙雲が行方不明となっていた龍帝剣を探し出し、劉備たちの撤退の時間を稼ぐという大きな功績を挙げた。

    武器は「真雷蛇」と呼ばれる新たな蛇矛で、幾多の戦いを経た張飛が使いこなすにふさわしい一振り。背中の二枚の刃を合体させることで「真大雷蛇」へと強化でき、その三方に広がる刃先から発せられる雷は、瞬く間に敵を貫く威力を持つ。

    必殺技としては、大気中の雷を集めて斬りつける「爆裂大雷蛇」に加え、息子・張苞と同様の技「爆裂超雷蛟」を持つ。異なる点は、こちらが大雷蛇を用いて放つ点であり、その破壊力は一層凄まじい。

  • 趙雲ガンダム

    「疾風の銀槍」と称される趙雲は、北国出身の若き勇者であり、天下無双の槍の使い手。強い信念と忠誠心、不屈の精神力を備えた、白馬にまたがる端麗な武将である。二槍を自在に操る三璃紗随一の槍術を持ち、兵法にも長けた文武両道の仁将として知られる。

    もとは幽州軍・国境警備隊の隊長として公孫瓚に仕えていたが、異民族・烏丸への対応をめぐって劉備たちと一時的に対立する。しかし、劉備たちが自ら烏丸の侵略に立ち向かう姿を見て誤解を解き、和解。幽州陥落の際には、公孫瓚から伏竜の兵法書を託され、以後は劉備たちと共に行動するようになる。正式に配下となったわけではないため、彼らとは対等な口調で接している。

    優れた騎馬兵でもあり、愛馬・飛影閃とは人馬一体となって戦場を駆ける。戦時中は二本の槍のうち、「風」を封印していたが、戦局に応じてその力を解放することもある。

    『コミックワールド』では、幽州陥落後に龍帝剣を劉備に託し、曹操軍との共闘に参加。赤壁の戦い後は益州に渡り、「翔の国」の建国に貢献する。孫尚香のことを「お妃さま」と呼び、彼女の補佐役のような立場を務めている。

    『BBW』では、最初は袁紹の部下として登場。劉備に諫められ、袁紹に援軍を求めようとするが、それを誤解した袁紹から裏切り者とされ処刑されそうになるところを、劉備に救われる。最終的に袁紹と決別し、幽州軍に自らの意志で加わった。

    戦闘時の姿には、V2バスターガンダムやV2アサルトガンダムの意匠が反映されており、両者を組み合わせることでアサルトバスターガンダムのような形態にもなる。

    主な武器は、赤い槍「山」、青い戟「風」、そしてこれらを合体させた「武双戟・嵐」。この巨大な戟は、敵を騎馬ごとなぎ倒すほどの威力を持つ。愛馬・飛影閃は、どんな攻撃にも耐える特製の重装鎧を装着しており、戦場を疾風のように駆け抜ける頼もしい相棒である。

    必殺技には、武双戟・嵐から闘気の龍を放つ「龍激導」、横一文字に振って真空の刃を生み出す「真空迅」、そして孔明との連携によって繰り出される「天翔爆炎陣」などがある。そのいずれもが、趙雲の力と覚悟を体現する技となっている。

  • 孔明リ・ガズィ

    稀代の軍師として知られる孔明は、あらゆる兵法に精通した荊州出身の天才。世のためにその才を活かすべく、仕えるべき主を長らく待ち続けていた。水鏡の弟子であり、「伏竜」の名は水鏡から授かったもの。盧植が公孫瓚に託した兵法書の作者でもある。

    未来を予知するような力を持ちながらも、それを周囲に信じてもらえず、子供たちからは「ホラ吹き先生」と揶揄されることも。趣味は釣りで、各地で釣り糸を垂れる姿がよく見られていた。

    素顔はνガンダム型で、かつては董卓軍との戦いに身を投じていたが、多くの犠牲を出し、特に友人の徐庶を救えずに失ったことを悔やんで、力を封印し姿を変えて隠遁生活を送っていた。しかし、民を想う劉備に心を動かされ、再び立ち上がる決意をする。

    その後、劉備たちの「三顧の礼」を受けて正式に陣営に加わり、赤壁の戦いを経て劉備の志を継ぎ、益州で翔の国を建国。君主不在の国で丞相として国を支え続けている。

    『BBW』では序盤から董卓軍の動向を探っており、釣り場で劉備と出会っている。冀州や荊州でも再会し、劉備が伏竜を探して訪れた際には、あえて自らの正体を明かさず水鏡を紹介するにとどめ、水鏡にも頼んで伏竜の存在を隠し、劉備たちを幽州に向かわせた。後に張繡との戦いで劉備たちを救援し、自らが伏竜であることを明かして加勢する。

    彼の武器「爆凰扇」は、羽扇として使用するだけでなく背中に装着して翼のようにもなり、偵察機「爆凰機」に変形して空から情報収集も可能。また、「龍凰翼」は短時間の滑空を可能にし、攻撃力を高めるための装備でもある。かつて孔明はこの龍の翼を使って戦場を飛び回っていたという。

    必殺技は、「爆凰烈羽」による羽の乱舞攻撃に加え、趙雲との連携技「天翔爆炎陣」がある。これらの技は、智略と行動力を兼ね備えた孔明ならではの力を象徴している。

  • 天翔竜 孔明νガンダム

    • Pilot孔明νガンダム

    「覚めし伏竜」は、かつて三璃紗を震撼させた天才軍師・伏竜、すなわち孔明の真の姿である。その力はあまりにも強大で、かつて自ら封印していたが、三璃紗を覆う闇の力に立ち向かうため、再びその真の力を解放することとなった。

    周囲の大気を緑色のオーラに変換して自身の力とする能力を持ち、これにより武器を射出したり、光の翼を生み出すことが可能となっている。爆鳳凰と合体することで全能力を解放し、「天翔竜 孔明νガンダム」へと変身。さらに「白龍転身」によって、翼を持つ龍の姿「龍凰形態」へと変化することもできる。また、単体でも「伏竜飛翔形態」への変形が可能とされている(劇中では描写なし)。

    プラモデルでは「孔明の本来の姿」として扱われているが、漫画では「龍帝の光」という新たな力により覚醒した姿として描かれている。

    五丈原の戦いでは、天空の洛陽宮殿へ馬超たち「天の刃」を送り届けるため、郭嘉の攻撃から身を挺して防ぎ、命を落とす。しかしその後も魂となってなお、仲間たちを援護すべく「八門遁甲 破邪の陣」を発動させ、司馬懿との最終決戦の鍵となった。『コミックワールド』では、自ら司馬懿を打ち破り、光と闇の戦いに終止符を打つ姿が描かれている。

    最終決戦に臨む前には「出師表」を書き残しており、『戦神決闘編』のエピローグではその文が読み上げられ、物語を締めくくる。

    武器には、龍の爪が付いた切れ味鋭い「龍焔刀」、軍を指揮する際にも使われる「宝扇剣」があり、後者には力を宿す宝玉が埋め込まれているとされる。

    変形形態としては「龍凰形態」と「伏竜飛翔形態」があり、必殺技には龍凰形態で突進する「天翔龍凰撃」、強大な力で闇を滅する「天魔覆滅」、そして浄化の力を持つ「破邪顕聖」などがある。いずれの技も、覚醒した孔明の力と意志の強さを象徴している。

  • 紅蓮装 曹操ガンダム

    『BBW』に登場するこの姿は、曹操が鳳凰の力を宿した「紅蓮装の鎧」を身に纏った強化形態。背中に広がる覇凰翼の形状は、演者であるダブルエックスを意識したデザインとなっている。また、覇凰翼には徐晃の鳳熾翼や曹丕の兜飾りを組み合わせることもでき、『BBW』版における「機武帝 紅蓮装」として再現可能。

    物語では、董卓を討った後、三璃紗統一という理想の実現のために覇道を突き進み、徐州へと侵攻。そこで劉備と相まみえるが、彼の思想を否定しながらも一時撤退する。その後、袁術軍に追われる劉備たちを救い、自身の片腕になるようにと迫るが、劉備の拒絶により決裂する。

    官渡の戦いでは、龍飛形態へと変化した袁紹と対峙し、天玉鎧・炎鳳を覚醒させて袁紹を撃破。続けて呂布とその部隊も討ち破り、勝利を収める。董卓軍や袁紹軍の残党を吸収した後、荊州に侵攻し、自らの意思で天玉鎧を降臨させて劉備を打ち破る。その後、赤壁の戦いでは再び劉備と対決し、一度は討ち倒すも、翔烈帝として覚醒した劉備と、真の勇気を得た孫権に挑む。最終決戦では二人と激突し敗北、自らの覇道を貫きながらも、天を目指した己を打ち破った人々の意思を称え、赤い流星となって散り、生死不明となる(ゲーム版では戦後に機駕を建国したことが語られている)。

    装備としては、鋭い刃と六本の牙を持つ「炎骨刃」、伝説の宝剣「星凰剣」、七つの宝玉が輝く「七星剣」に加え、曹操の理想に呼応して覚醒した「天鳳星凰剣」や「天鳳威天剣」などがある。これらを合体させることで「天鳳七星槍」にもなる。背中の「覇凰翼」は、紅蓮の焔神の伝説に基づくマントで、曹操の王者としての風格を体現する装備となっている。

    必殺技には、刀身から炎を放って突進する「大紅蓮斬」、天玉鎧・炎鳳が全てを焼き尽くす「焔神昂」、鳳凰の炎を纏って切りかかる「天鳳華焔斬」、そして強大な熱量で一撃を放つ「大獄焔斬」などがあり、いずれも曹操の圧倒的な力と威厳を象徴している。

  • 曹操ガンダム

    「紅蓮の覇将軍」と呼ばれる曹操は、軍事・政治・芸術などあらゆる分野において卓越した才能を発揮する英傑であり、実力を重んじる冷徹な戦略家。目的のためには厳しい手段も辞さないが、卑劣なやり方を嫌い、高潔な魂を持つ武将として描かれている。圧倒的な統率力とカリスマ性により、敵味方問わず多くの将を魅了する官軍最後の闘将である。

    真紅のマントをトレードマークとしており、彼の闘気に呼応して防御形態や戦闘形態へと変化する。若き日の彼は兜飾りも角がなく、まだマントも身につけていなかった。

    関羽や張飛といった豪傑だけでなく、劉備自身の実力も高く評価しており、自らの配下に迎えることを強く望んでいた。思想の違いはあれど、その思いは赤壁の戦いまで変わらなかった。

    反董卓連合では、袁紹が盟主として動かない中で実質的な総指揮を執り、自らも最前線に立って華雄や呂布と戦った。『英雄激突編』では官渡の戦いで袁紹軍を撃破し、三璃紗の統一を正義と掲げて荊州軍と共に南方攻略を開始。赤壁では司馬懿の手によって授けられた「星凰剣」を用いて劉備を圧倒するが、翔烈帝へと覚醒した劉備と再び対決。天玉鎧・炎鳳と合体して互角の戦いを繰り広げるも、司馬懿の裏切りで神火飛鳳による三璃紗壊滅の計画を知る。最終的に劉備の正義を認め、彼と共に神火飛鳳の自爆を阻止しようとして姿を消す。

    『戦神決闘編』では、闇の力に備えて密かに孔明と接触し、正体を隠して単独で機駕や闇の動向を調査。馬超を「天の刃」として導く存在としても描かれている。

    『BBW』では司馬懿の策に従って七星剣を用い董卓の暗殺を図るも、呂布に阻止され失敗。また、劉備との意見対立や呂布との戦いも多く描かれており、『BBW創世記』では公安隊所属の将として登場。当初は荒々しく勝ち気な性格で、親しい者には砕けた態度も見せる姿が描かれている。司馬徽からは「乱世の奸雄」と評されていた。

    武器は、六本の牙を持つ鋭い刃「炎骨刃」、伝説の宝剣「星凰剣」、そして『BBW』で登場した七つの宝玉を持つ「七星剣」。いずれも彼の武威と王者の風格を象徴する装備である。愛馬「絶影」は驚異的な速さで駆ける名馬で、地面に影すら映らないと言われている。

    必殺技「大紅蓮斬」は、刀身に闘志を集中させて放つ突進技で、触れたものを業火に包む。とりわけ星凰剣から放たれた際の威力は凄まじく、龍帝剣をも破壊するほどの破壊力を持つ。また「炎鳳獄焔燐」では、鳳凰のオーラを放って敵を炎上させる圧倒的な技を見せる。曹操はまさに、信念と覇道を併せ持つ真紅の将である。

  • 機武帝 曹操ガンダム

    • Pilot曹操ガンダム

    「紅蓮の焔神」は、神話に登場する三侯のひとり「焔神」雀瞬の魂を覚醒させた曹操の新たなる姿である。雀瞬の魂が実体化した「鳳熾魂」を全身に纏い、凛々しく雄々しい姿は人々から「真の機駕の王」、すなわち「機武帝」と称される存在となった。

    『戦神決闘編』ではこの姿に覚醒し、五誇将とともに圧倒的な力で不死兵や賈詡を撃破。闇に飲まれた機駕を取り戻すため、正気を取り戻した徐晃と共に翔へと協力し、劉備・孫権・呂布とともに司馬懿を討ち取った。その後、鳳凰の姿となって天に昇ったとも描かれるが、詳細は明かされていない。

    『コミックワールド』では、暴走する実子・曹丕の前に現れ、劉備軍を苦しめていた曹丕ですら圧倒する力を見せつける。一国の王となりながらも私情に走る曹丕を厳しく諫め、王たる証である兜飾りを没収、徐晃に預けていた鎧と共に再びその身に纏う。摂政として曹丕を操る司馬懿に警戒心を示し、忠告も与えていた。その後、呂布を率いて蚩尤ガンダムとの最終決戦に参戦する。

    キットでは、曹操ガンダムに曹丕ガンダムと徐晃サーペントのパーツを装着することで再現可能。さらに、成形色を変更した三体セットも発売され、ホログラムシールや新規の必殺技エフェクトパーツも付属している。

    武器には、雀瞬の魂とともに覚醒した「威天剣」、伝説の宝剣「星凰剣」、そして「鳳凰七星槍」がある。鳳凰七星槍は、劉備の龍帝剣、孫権の虎碇刀と並ぶ三侯の宝剣であり、「真の理想」を持つ者にのみ扱えるとされる究極の一振りである。

    必殺技は、「七星紅蓮焔舞」。鳳凰七星槍に灼熱の炎を纏わせて敵に突き刺すこの技は、まるで炎の鳳凰が舞い踊るような壮麗な攻撃で、天の星々すらも砕くと言われるほどの威力を誇る。

  • デスティニー曹操ガンダム

    『BB戦士三国伝 LEGEND BB』において、曹操が光の欠片に宿る炎凰の神器の力を得て進化した姿である。炎凰は、劉備の危機に呼応して彼のもとへ向かう運命をたどるが、その力の一端は曹操にも与えられた。

    この姿の軽装形態は、インパルスガンダムをモチーフとしており、シンプルながら鋭さを感じさせるデザインとなっている。

    形態名は「炎凰デスティニー曹操ガンダム」。武器は「新炎骨刃」と呼ばれる巨大な剣で、圧倒的な切れ味を誇る。そして必殺技「炎凰斬」は、炎凰の力を宿した一撃で、敵を一刀両断にするほどの威力を持つ。曹操の内に秘めた理想と力が結晶となった姿である。

  • 天玉鎧 炎鳳

    • Pilot曹操ガンダム
  • 司馬懿サザビー

    「華麗なる策士」と称される司馬懿は、機駕軍の戦略を支える辣腕の軍師であり、曹操軍の筆頭軍師として高い地位にある。龍帝剣を持つ者の出現とともに、乱世の到来を宣言した張本人でもある。

    知略においては群を抜き、戦局を的確に見通す力を持っており、その実力には曹操も一目置いている。しかし同時に、油断ならない策略家でもあり、古代の文献や伝説を独自に調査するなど、その行動は常に周囲の警戒の的となっていた。

    その真の目的は、「G記」の最終章に記された黙示録を実現し、「究極の闇」を手に入れることであり、その野望を果たすために曹操すらも利用していた。

    『コミックワールド』では、口癖のように「〜である!」という語尾を使い、時にはコミカルな一面を見せることもある。キットでは武将モードと軍師モードを切り替えられる仕様となっており、劇中でも自ら兜飾りを付け替えるシーンがある。

    『BBW』では、七星剣を手にした流浪の軍師として曹操の前に現れ、董卓暗殺を提案。虎牢関では、陳宮の「火走りの計」に対し、「焔獄捻転の計」で対抗し撃退している。本作では暗躍的な描写は控えめで、知略を駆使する正統派軍師として描かれている。

    主な武器には、「銀の牙」と呼ばれるビームトマホーク、「紅翼扇」という盾があり、これらを合体させることで大剣「牙翼の大剣」となる。また、戦略書「G記」も所持している。

    必殺技「鳳翼斬」は、牙翼の大剣を振り下ろし、空気との摩擦によって生じた熱で敵を切り裂く技。その姿はまるで、灼熱の翼を広げた鳳凰が舞うかのように描かれている。司馬懿は、巧妙な戦術と秘めた野心を併せ持つ、謎多き知将である。

  • 天熾鵬 司馬懿サザビー

    「目覚めし煉獄凰」とは、司馬懿が蚩尤の闇と完全に融合し、『G記』最終章に描かれる「究極の闇」を身に纏った姿である。コミック版では自らを「天を熾す鵬」と称し、自身を神格化して現世を焼き尽くし、新たな世界を創造せんとしたが、最終的には英雄たちに阻まれその存在を消失した。

    この形態では、司馬懿サザビーをベースにアップグレードされた軍師モードと、ナイチンゲールを想起させる「獄凰形態」への変形が可能で、胸部の意匠には戦国伝シリーズの闇皇帝モチーフが取り入れられている。直接的な関係はないものの、旧来のファン向けの目配せとして描かれている。

    また、この姿は他の機武帝系パーツと合体可能で、蚩尤ノイエ・ジールの腕部、暗黒玉璽サイコガンダムの脚部、郭嘉ヴァサーゴの鎧と組み合わせることで、未登場ながら最終形態「戦神合体・蚩尤・魔装形態(α・アジール)」になるとされている。

    武器には、暗黒の気を宿すビームショットライフル「冥黒の牙」、盾としても装備される「煉獄扇」、そしてこれらを合体させた「黒金の牙翼」という大剣がある。必殺技としては、暗黒瘴気を纏う刃で切り裂く「天冥獄凰斬」、さらにあらゆる命を地獄へ叩き落とすという闇の王たる技「天魔降臨」が披露され、すべてを飲み込む闇の恐怖と強大な力を象徴している。

  • 機駕太傅 司馬懿サザビー

    紅を纏う司馬懿は、「機駕」建国において中心的な役割を果たし、摂政として若き皇帝・曹丕の教育係を務める太傅へと昇進した姿である。鎧の基本デザインはそのままに、サザビーをモチーフとする深紅の配色に変更されており、その色はかつて三侯が纏いし光である「玻璃」と対を成すもう一つの“光”とされている。

    BB戦士シリーズではナンバリングされていないが、キットとしては司馬懿サザビーのレッドメッキ&メタリックレッドカラー版が発売されている。物語『BBW』においては、これまでは常に軍師モードで登場していたが、機駕太傅となってから武将モードに変化し、より実戦的な力を見せるようになった。

  • 猛虎装 孫権ガンダム

    • Pilot孫権ガンダム

    孫権が虎の力を宿した鎧「猛虎装の鎧」を身にまとった姿は、『BBW』にて登場する。この形態では、武装や鎧の造形に騎士ガンダムを思わせる意匠が見られる。

    寿春での戦いでは、天玉鎧「弩虎」の力を覚醒させ、袁術を討ち取り父と兄の仇を果たす。その後も兄の死に深く落ち込み一時は心を閉ざしていたが、呂蒙や甘寧との出会いをきっかけに江東の領主としての決意を新たにする。江東を戦場にしたくないという思いから劉備の要請を一度は拒否したが、曹操の進軍を知り、劉備と和解し同盟を結ぶに至った。

    キットコミック版では、劉備たちとともに官渡の戦いにも参加している。

    主な武器には、亡き父・孫堅から託された「真牙王剣」があり、その切れ味は虎の牙の如く鋭い。さらに、孫権の勇気に呼応して覚醒した「蒼晄刃」や、「蒼晄壁」を発動する際に展開される「蒼晄楯」などがある。また、「虎錠刀」は孫家に伝わる伝説の剣で、覚醒後は「天華虎錠刀」となり、心に宿る闇を祓う力を持つとされている。

    必殺技には、オーラで防御壁を形成する「蒼晄壁」、そして天玉鎧・弩虎が放つ破壊的な光「獣神昂」、さらに虎錠刀継承後に使用可能となった「猛虎獣烈覇」などがある。「双虎破刃」もまた強力な技だが、『BBW』では使用されていないものの、他作品での活躍が確認されている。

  • 孫権ガンダム

    孫権は「静かなる猛虎」と称される、轟の国の若きプリンスであり、長沙地方を治める孫堅の息子である。名門の血筋を持ちながらも尊大さはなく、誰に対しても平等に接する情に厚い武将として描かれた。初めは「正義が人の命より重いのか」と戦いをためらったが、父・孫堅と祖父・祖茂の戦死を目の当たりにして激高し、「弩虎」の天玉鎧を呼び覚まし、虎牢城を陥落させる。

    孫策から戦地へ派遣された際には気乗りしない態度を見せたものの、自らが引き起こした犠牲に思いを馳せ、長沙への帰還を考える。しかし、曹操の叱咤と劉備たちの説得により董卓討伐の信念を固め、戦へ身を投じる決意をする。戦後は、劉備一行を曹操らとともに笑顔で見送る姿が描かれている。

    『コミックワールド』では、「双虎破刃」を振るって董卓と交戦するも重傷を負う展開。その際、天玉鎧「弩虎」が覚醒し、圧倒的な力で董卓の軍勢を一掃する活躍を見せた。

    『英雄激突編』では劉備との再会を果たし、江東水軍を率いて荊州軍と衝突。合肥の戦いでは、父に続いて兄・孫策も失う辛苦を味わう。赤壁の戦い後には皇帝として轟の国を建国し、父と兄の墓前で民を守ることを誓う。

    『戦神決闘編』では暗黒玉璽の呪縛により陸遜や四騎衆とともに石化させられるが、天の刃によって解放され、轟大帝に覚醒。蚩尤に取り憑かれた孫策を撃破し、その最期に孫策から受けた言葉を胸に、劉備と共に五丈原への旅へと向かう。

    幼少期、孫権は「若」「若将軍」と呼ばれていたが、赤壁の戦いまでその呼称が続いた。『BBW』では黄巾討伐隊に参加するも、戦いへの恐れから「応援だけはする」と実戦を避ける姿も初期に見られた。だが、華雄の攻撃を受けながら妹・孫尚香を守ったり、孫策にその勇気を認められるなど、成長が描かれる。董卓討伐後は一族とともに長沙を発展させつつ、自らの道を探し続ける姿が描かれている。

    彼の武器は「牙王剣」と呼ばれる折りたたみ式の刃とバズーカを兼ね備えた武器で、稲妻のような鋭さが特徴。「虎錠刀」は孫家に伝わる宝剣であり、神話の三侯のひとり「虎暁」の魂が宿るとされる。

    必殺技には、兜のバイザーを下ろしてオーラの壁を張る「蒼晄壁」があり、その防御力を突破する者はいないとされる。また、「双虎破刃」では、牙王剣をオーラで遠隔操作し、どの角度からでも斬撃を繰り出すことが可能とされ、後の連携技「龍虎爆獣撃」も実力派の戦術に彩りを加えている。

  • 轟大帝 孫権ガンダム

    碧眼の獣神とは、幾多の試練を乗り越えた孫権が、伝説の三侯のひとり「虎暁」の魂に覚醒した姿である。虎錠刀に宿っていた虎暁の魂が実体化し、神獣「虎燐魄」として孫権の鎧となり、その圧倒的な攻撃力で最強形態へと変貌を遂げた。

    さらに「白虎変幻」によって、虎燐魄の機動力を極限まで引き出す獣形態「獣神形態」へと変形することも可能となっている。

    また、孫家に代々伝わる「白虎の鎧」を父・孫堅から受け継ぎ、闘志と共にその姿に宿す。劉備、曹操、呂布と共に司馬懿を打ち倒した後、虎の姿となって天へと昇ったとも描かれているが、その行方は明らかではない。

    虎燐魄と融合したこの姿は、従来の孫権とは大きく異なる印象を与え、虎のイメージを全面に押し出したデザインとなっている。

    武器は、父・孫堅が使用していた「牙王剣・零壱」と、孫権が轟大帝となった際に進化した「真・虎錠刀」。この真・虎錠刀には、孫家伝来の闘気が宿る。

    変形形態である「獣神形態」では、さらなる機動力と突撃力を発揮する。

    必殺技には、遠隔操作で敵を切り裂く「猛虎獣烈覇」、獣神形態での突撃技「王虎轟獣撃」、そして翔烈帝 劉備との合体による「天翔双龍撃」などがある。

  • 天玉鎧 弩虎

    • Pilot孫権ガンダム
  • 玄武装 呂布トールギス

    • Pilot呂布トールギス

    「黒曜の闘神」と称されるこの豪将は、三璃紗にその名を轟かせた一騎当千の存在である。神話の時代に蚩尤を封じた三侯の一柱とされているが、その背後には蚩尤とともに封印された別の英雄が存在した。反董卓連合との決戦後に行方を消していたが、失われた四神「武義」の魂によって北方の天の刃として覚醒し、天玉鎧「真武」を纏って再び舞い戻った。

    劉備、曹操、孫権と共に司馬懿を討伐した後、その姿は「玄武」として象徴され、天に昇ったとも語られるが、その詳細は未だ謎に包まれている。

    プラモデルでは、BB戦士屈指の可動性を誇る22箇所可動モデルとして制作され、眼の色は京紫から緑に変更されている点も特徴的だ。

    装備する武器は、ドーバーガンをモチーフにした「方天武戟」と、霊獣・玄武の甲羅にも匹敵する強度の「霊亀甲盾」で、攻守ともに卓越した装備となっている。

    必殺技には、「天武大烈斬」があり、天の力を宿した一撃であらゆるものを無に帰す破壊力を持つ。さらに、「武幻爆裂衝」では大地を裂き、敵を粉砕する豪壮な闘技を見せる。

  • 呂布トールギス

    「戦慄の暴将」と呼ばれる呂布(字・奉先)は、董卓軍に属し、天下にその名を轟かせる一騎当千の強者である。己の戦いに魂を燃やすこと以外には興味を示さず、強敵との対峙を求めて董卓軍に加わり、その武勇は大将軍の地位にまで至った。弱者には容赦しない冷酷さもあるが、戦いの純粋さを冒涜されることには怒りを見せ、敗走する劉備たちへの追撃を袁術の命令であっても拒否するなど、力を失った相手を過度に攻撃することは好まない。

    呂布は誰にも縛られることなく強さのみを追い求める、生粋の侠者であり、一方で呂布隊の武将とは精神的な繋がりが深く、徐晃とも互いに武を認め合う戦友関係だった。

    『BBW』では董卓を討伐しようとする曹操との戦いで互角の戦いを演じるも勝負は預けられ、虎牢関では夏侯惇、夏侯淵兄弟を圧倒。さらに劉備ら幽州の義勇軍にも勝る戦いぶりを見せたものの、虎牢関は最終的に反董卓連合軍の手で落とされ、撤退を余儀なくされた。その後雒陽で孫堅軍と対峙し孫堅を討ち取り、郿宇城では劉備・曹操・孫策との最終戦に臨むが、董卓の無差別攻撃により部下や貂蝉を失いながらも抗い、怒りのあまり第四の天玉鎧「真武」を覚醒。董卓を討った後、一時的に袁術に拾われ袁術軍に加わった。許昌では曹操と再度交戦し、その右肩鎧を砕くほどの成長を見せ、徐州では孫策を倒す。だが、「敗者への追撃は趣味ではない」として敗走する劉備たちは見逃した。その後、官渡の戦いなどでも活躍したが、最終的に天玉鎧・炎鳳を発現させた曹操との対決で力尽き、貂蝉と共に散るように消えた。

    呂布の武器は、巨体を活かした巨大な「破塵戟」で、盾とロッド、キャノンを一体化した破壊兵器である。愛馬・赤兎馬は伝説の駿馬であり、戦輪形態に変形することでバイクモードにもなる。彼の必殺技「旋風大烈斬」は破塵戟を回転させ強烈な暴風を巻き起こし斬撃を放つ、防御不能の大技であり、その他「旋風爆裂衝」「暴風激烈斬」「旋風迅雷爆裂衝」など、広範囲を巻き込む破壊力抜群の技を得意とする。

    漫画版では、劉備との一騎討ちの最中、董卓の砲撃から劉備を守る形で「貴様を倒すのは俺だ」と言い残し倒れる劇的なシーンも描かれ、最終的には貂蝉の形見「胡蝶」と共に誰にも気づかれず姿を消す描写となっている

     

  • プロヴィデンス呂布トールギス

    『BB戦士三国伝 LEGEND BB』にて、呂布が光の欠片に眠る真武の神器の力で進化した姿。四凶によって操られ、他の神器を奪おうと暴れまわるが、劉備の助けで正気を取り戻し、再び共闘する。

    軽装時の額のレリーフは特徴的な仮面をモチーフとしている。

    武器/方天破塵戟(真武の神器の力により、方天武戟が進化した姿。呂布の身の丈を超える巨大な武器で、あらゆるものを粉砕するという)、亀光盾(玄武の甲羅のような輝きを持つ盾。神器の刃を装着することで攻防一体の武器となる)

  • 天玉鎧 真武

    • Pilot呂布トールギス
  • 貂蝉キュベレイ

    麗しき女将軍は呂布に仕える唯一の女性武将であり、補佐役として愛する呂布の脇で鉄扇を操り戦場に舞う強き存在。呂布から深く信頼され、「呂布」のことを親しみを込めた字で呼ぶ彼女は、その存在そのものが呂布の唯一の理解者として描かれている。

    董卓の放った滅殺爆煉弾によって吹き飛ばされた呂布のもとに駆けつけるも、飛来した連射弓矢に刺されて戦死。最期には自身の形見である胡蝶を飛ばし、呂布をサポートしようとした。

    『BBW』では、彼女の眼の色が黒から桃色へ変更され、キュベレイを想起させるモノアイ風のデザインへと変化している。郿宇城の戦いでは、張遼と共に董卓の滅殺爆煉弾から呂布を守りながら命を落としたかに見えたが、許昌に築城していた曹操軍の前に呂布と共に姿を現す。官渡の戦いでは、天玉鎧・炎鳳を覚醒させた曹操と交戦する呂布を、陳宮や高順と共に援護するも、曹操の攻撃から呂布を庇って再び戦死した。

    『BBW創世記』では、王允の愛娘として登場。教養と才色を兼ね備えた淑女でありながら武芸にも秀で、朝廷再興を望む父・王允を支えようとしていた。最初こそ呂布に恐怖心を抱いていたものの、混乱の中で矛盾する使命と苦悩の末に王允を手にかけ、以後は呂布と共に修羅の道を歩むことになる。

    彼女の武器である「胡蝶扇」は、牡丹の意匠が施された大柄な鉄扇2本で、ビームサーベルのような威力を発揮する。さらに投げ道具としての「胡蝶」を用い、敵を攪乱する術にも長けている。必殺技「胡蝶乱舞」では、胡蝶扇を持って妖しく舞い、無数の胡蝶を発生させて爆破を誘発する幻惑型の強力な攻撃を見せる。