
- Work機動戦士ムーンガンダム
- Height47.3 m
- Pilotダニー, デル, デューン
型式番号:AMA-X9
『機動戦士ムーンガンダム』に登場する、宇宙世紀0092年を舞台とした巨大モビルアーマー(MA)。メカニックデザインは形部一平が担当しており、自ら「ビグ・ザムのような自走砲台としての利用価値を強調したかった」と語っている。背部にはα・アジールを意識したプロペラント・タンクが装備され、さらに福井晴敏による構想を基に、ビグロを意識した変形スタイルも取り入れられている。
この機体はネオ・ジオン軍のグワーシャ艦隊に所属し、拠点制圧を目的としたニュータイプ対応型MAとして運用される。もともとハマーン戦争末期に複数の大型MAと共に構想されていたが、コア3沖海戦には間に合わず、実戦投入は後年となる。3つの頭部それぞれにコックピットを有し、強化処置を受けた「ジャムルの3D」隊のダニー、デル、デューンの3人が搭乗する。
このMAは三形態への変形が可能で、以下のモードを持つ:
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Aモード(格闘形態):二肢を前方へ突き出してアーム・ユニットとし、ビグロを彷彿とさせる高速突撃戦に対応。
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Bモード(砲撃形態):二肢を垂直に降ろしてレッグ・ユニットとし、Iフィールドとビーム砲によって攻防一体のビグ・ザム型拠点制圧能力を発揮。
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オールレンジ形態:二肢に内蔵された有線式クロウと、胴体上部から展開されるゴースト・ビットによるジオング風のオールレンジ攻撃が可能。
主な武装は以下の通り:
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各頭部に内蔵されたメガ粒子砲(計3門)
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胴体中央に配置された高威力のハイ・メガ粒子砲1門
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胴体左右に4基設置されたIフィールド発生器
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ゴースト・ビット6基(各パイロットで操作を分担)
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全身各部に配されたビーム砲(計24門)
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膝部に内蔵された4連装ミサイルポッド2基
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有線操作で射出されるビーム砲内蔵のファンネルクロウ2基
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各クロウの指から展開するビーム・クロウ(計6基)
高火力・高防御・広域攻撃の三要素を統合した本機は、まさにネオ・ジオンの技術力の結晶といえる存在である。