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ギガッザム

ギガッザム

型式番号:AMA-X9

『機動戦士ムーンガンダム』に登場する、宇宙世紀0092年を舞台とした巨大モビルアーマー(MA)。メカニックデザインは形部一平が担当しており、自ら「ビグ・ザムのような自走砲台としての利用価値を強調したかった」と語っている。背部にはα・アジールを意識したプロペラント・タンクが装備され、さらに福井晴敏による構想を基に、ビグロを意識した変形スタイルも取り入れられている。

この機体はネオ・ジオン軍のグワーシャ艦隊に所属し、拠点制圧を目的としたニュータイプ対応型MAとして運用される。もともとハマーン戦争末期に複数の大型MAと共に構想されていたが、コア3沖海戦には間に合わず、実戦投入は後年となる。3つの頭部それぞれにコックピットを有し、強化処置を受けた「ジャムルの3D」隊のダニー、デル、デューンの3人が搭乗する。

このMAは三形態への変形が可能で、以下のモードを持つ:

  • Aモード(格闘形態):二肢を前方へ突き出してアーム・ユニットとし、ビグロを彷彿とさせる高速突撃戦に対応。

  • Bモード(砲撃形態):二肢を垂直に降ろしてレッグ・ユニットとし、Iフィールドとビーム砲によって攻防一体のビグ・ザム型拠点制圧能力を発揮。

  • オールレンジ形態:二肢に内蔵された有線式クロウと、胴体上部から展開されるゴースト・ビットによるジオング風のオールレンジ攻撃が可能。

主な武装は以下の通り:

  • 各頭部に内蔵されたメガ粒子砲(計3門)

  • 胴体中央に配置された高威力のハイ・メガ粒子砲1門

  • 胴体左右に4基設置されたIフィールド発生器

  • ゴースト・ビット6基(各パイロットで操作を分担)

  • 全身各部に配されたビーム砲(計24門)

  • 膝部に内蔵された4連装ミサイルポッド2基

  • 有線操作で射出されるビーム砲内蔵のファンネルクロウ2基

  • 各クロウの指から展開するビーム・クロウ(計6基)

高火力・高防御・広域攻撃の三要素を統合した本機は、まさにネオ・ジオンの技術力の結晶といえる存在である。

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