
- Work機動戦士ムーンガンダム
- Height18.8 m
- Weight77.1 t
- Pilotウバルド・モリーナ
型式番号:RGM-86RF・FA
FSWS計画の流れを汲む、重装甲・重火力を目的とした強化パーツを装着したジムIIIの形態で、「FA」は「フルアーマー」の略称。このデザインは形部一平によって手がけられている。
本装備は「ラー・ギルス」の最終兵器として位置づけられており、これを装着したウバルド機は、その重厚な外観から「ブルドック」の愛称で呼ばれている。なお、FAユニット自体はすべてのジムIIIに対応する汎用装備となっている。
対実弾装甲は、ビーム兵器が主流となったグリプス戦役以降、一時的に開発が停滞したものの、対ビーム・コーティング技術の進化により再び注目されるようになった。しかし、戦力比とコスト効率の面から、ジムIIIを2機製造するほうが効果的と判断され、FAユニットの生産数は限られている。
フルアーマーガンダムの思想を踏襲しつつも、本装備は「防御」よりも「押し負けない強さ」に主眼を置いており、各所にエネルギーパックやプロペラントタンクを追加することで高出力と高機動性を実現。コックピットハッチには増加装甲を装備していないが、周囲装甲の角度を工夫することで直撃を回避できる設計がなされており、結果的に脱出率の向上が図られている。
頭部にはセンサーを跳弾から守るためのマスクが追加され、背部上段にあったサーベル・ラックは、Eパックやプロペラント・タンク、スラスターによる複合装備に換装されている。
武装は、右前腕に装着されたシールド兼用のダブル・ビーム・ライフル、背部のビームサーベルに代わって左腕に固定されたダブル・ビーム・サーベル、背部右側のビーム・キャノン、左肩上段・両胸上段・両膝に内蔵された多数のミサイル、さらに両腰には3連装のグレネードが装備されている。