
- Work機動戦士ムーンガンダム
- Height24.1 m
- Pilotガット, レフィ, マース
型式番号:AMA-103
ハンマ・ハンマやラジャスタンの開発データを活用して設計された、準サイコミュ搭載型のモビルアーマー(MA)。連邦系技術を排除したいとするジオン派の意向を受け、純粋なジオン系技術のみで構成され、エースパイロット専用機として開発された。機体は濃淡の赤で塗装された3機が存在し、いずれもシュランゲ隊に配備。搭乗者はガット大尉、レフィ中尉、マース中尉の3名。
機体は各スラスターの改良に加え、2基のジェネレーターを搭載することで、ビーム兵器の出力不足というハンマ・ハンマの欠点を克服。高機動戦闘時には、ハンマ・ハンマに類似したMS形態へと変形し、火力に優れたMA形態と使い分けることで性能を最大限に発揮する。MS形態は重力下での二足歩行には対応していないものの、ホバリングによる高速移動が可能。
この機体は高い性能を持つ反面、パイロットに求められる技量も非常に高く、専用のノーマルスーツが用意されている。
主な武装は以下の通り:
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改良型の3連ビーム砲内蔵有線アーム4基
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拡散メガ粒子砲とハイパー・メガ粒子砲に切り替え可能な「マルチプルメガ粒子砲」1門
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通常のメガ粒子砲1門
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MS形態の胸部先端およびMA形態の機首先端に搭載されたIフィールド・ジェネレーター2基
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機首に内蔵された機雷散布ユニット(スペース・マイン)
マルチプルメガ粒子砲はチャージに時間がかかり、MA形態でしか使用できないという制約があるが、有線アームによる陽動や逆噴射による離脱を併用することで効果的な運用が可能となっている。有線アームのクローは隕石への取り付きやドッキングベイの強制開放にも使用可能で、コロニー制圧戦に適している。
Iフィールド・ジェネレーターは高い防御力を提供するが、大量のエネルギーを消費するため、MS形態の正面に瞬間的に展開される設計となっており、複数機による連携によってその防御効果を高めることも可能。
この機体がハンマ・ハンマ系MSを裏返すような発想でMA形態に変形するというアイデアは、『ムーンガンダム』のストーリーを手がけた福井晴敏による提案から生まれたものである。