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機体リスト
機動戦士ガンダム 水星の魔女

共收録 24 台の機体。
  • ガンダム・エアリアル

    • Height18 m
    • Weight43.9 t
    • Pilotスレッタ・マーキュリー

    型式番号:XVX-016

    スレッタ・マーキュリーがアスティカシア学園に持ち込んだモビルスーツ。プロスペラがルブリスをベースに極秘裏に製造したガンダムであり、他社のモビルスーツと同じ規格ながら、そのフレームやシステムは整備を担当する地球寮の生徒たちも驚くほど革新的だった。

    一方で、GUNDフォーマット特有の「データストーム」やパイロットへの負荷が見られないなど謎も多く、ベネリットグループの追及を受けた際には、「水星開発用の新型ドローン技術を応用したMS」と説明された。スレッタとの間にモニター表示や点滅による意思疎通が見られ、やがて機体にはエリクト・サマヤの生体コードが組み込まれていたことが明かされる。さらに、データストームは「カヴンの子」と呼ばれる11人のリプリチャイルドに分散されており、高いパーメットスコアでは彼らとの明確なコミュニケーションが可能となる。

    武装には、頭部のビームバルカン2門、ビームブレイド機構と自立行動用スラスターを備えたビームライフル、バックパック両側のビームサーベル2基、そしてシールド兼ビット兵装の「エスカッシャン」がある。エスカッシャンは11基のビットステイヴに分離可能で、ライフルと合体させて火力と射撃精度を向上させる。パーメットスコアが一定以上に達すると、ガンビットを通じて他機への干渉や敵兵器の制御が可能になる。

    ファラクト戦では、バックパックが地球寮チームが修復したミラソウル社製のフライトユニットに換装され、宇宙空間での機動性と推進力が向上。このユニットには左右のブースターがクランクアームを介して接続され、内蔵ノズルを展開することで高速三次元機動に対応する「ハイマニューバモード」となる。なお、元のビームサーベルはブースター下部に移設されている。

    スピンオフ小説『ゆりかごの星』では、スレッタとの十数年の関係の中で、機体が彼女に友人あるいは保護者のような感情を抱いている描写があり、スレッタが復讐に使われることには否定的な立場を取っていたが、前向きに進もうとする彼女を見て学園への編入に同意する。

    デザインは、モグモのイメージイラストを元にJNTHEDが制作。中世の鎧を意識したプレートアーマー風の装甲や、魔女を護る騎士のイメージが込められている。ビットは魔女の帽子や箒のようなデザインにアレンジされ、辺境で作られた異端の機体として、人体的で重心の低いシルエットに仕上げられた。

  • ガンダム・エアリアル(改修型)

    • Height18.2 m
    • Weight53.2 t
    • Pilotスレッタ・マーキュリー

    型式番号:XVX-016RN

    グラスレー寮との決闘で大きな損傷を負ったエアリアルを、地球寮では修復できず、シン・セー社がプラント・クエタで改装した姿。基本構造はそのままに、外部装甲や装備が一新され、シェルユニットがより露出するデザインへと変化した。背部には専用のフライトユニットが追加され、回転式の展開翼により飛行時の旋回性能が強化されている。

    武装構成は大きく変わらないが、ビームライフルはビットステイヴを接続せずともロングバレルモードに変形可能な新型に更新されており、エスカッシャンや各ビットステイヴも新たな形状となっている。また、ロングバレルモード時に両手用グリップを展開し、全ビットを接続することで「ガンビットライフル」として使用でき、艦船クラスを相手にしたビーム砲撃も可能となる。

    デザイン面では、肩幅を強調し、より戦士らしいシルエットを採用することで、従来の正統派ガンダムらしさを強く意識したものとなっている。

  • ガンダム・キャリバーン

    • Height18.2 m
    • Weight44.7 t
    • Pilotスレッタ・マーキュリー

    型式番号:X-EX01

    GUND-ARMの性能限界値を追求するために開発された試作機。ヴァナディース事変の際に宇宙議会連合に押収・保管されていたが、クワイエット・ゼロへの対抗策として封印が解かれ、エリクトのリプリチャイルドであり、データストームへの高い耐性を持つスレッタに託される。

    機体名は「化け物」を意味し、データストーム軽減用のフィルターを廃止することで、他機体よりも高いパーメットスコアを発揮する。シェルユニットにはルブリス系とは異なる制御方式が採用されており、脚部はつま先とかかとを密着させることで宇宙空間での姿勢制御に特化した「ハイマニューバモード」を搭載。一方で、MSの性能を最優先した結果、パイロットの生命保護を無視した極端な設計となっており、一定スコア内で最小限の負荷運用が可能なルブリスとの比較で劣勢となり、開発記録も抹消されている。

    武装は、頭部のビームバルカン2門、機体の追加推進器を兼ねる「クアドラ・スラスター」4基を搭載した大型火器「バリアブルロッドライフル」、バックパック上部のビームサーベル2基。戦闘終盤にはスレッタに呼応したエリクトの意思により、大破したエアリアル改のビットステイヴと合体し、他のガンダムと共に広大なデータストーム領域を展開する。

    デザイン段階では、エアリアルよりも大きなシェルユニット容量を持つこと、高機動ブースターとしても機能する大型ライフルや高速戦闘に特化したスラスターを装備することが求められた。また、他のMSで避けられていた魔女の要素についても、デザイナーの小林から「箒を連想させるライフルを登場させたい」という提案があり、それがバリアブルロッドライフルに反映されている。

  • ガンダム・ルブリス

    • Height18 m
    • Weight49.3 t
    • Pilotスレッタ・マーキュリー

    型式番号:XGF-02

    「PROLOGUE」に登場。フォールクヴァングでテストされていた次世代型GUND-ARMの原型機。開発コードは「LF-03」で、テストパイロットはエルノラ・サマヤ。ヴァナディース事変ではエリクト・サマヤも同乗し、彼女の生体コードと完全な同調を果たす。

    武装は、頭部のビームバルカン2門、銃口から巨大なビームブレイドを発振可能な速射型ビーム砲「レシーバーガン」、バックパック左右に装備されたビームサーベル2基、ビットオンフォームから7基のビットステイヴに分離可能な盾「コンポガンビットシールド」。さらに、ビット2基をレシーバーガンの前後に装着することで、高出力ビームの発射が可能な「ガンビットライフル」へと強化される。

    JNTHEDによると機体名はガンダールヴルに由来するが、本来はエアリアルの名称として提案されたもので、もともとは先祖のローマ字を逆に読んだ「オズネス (OZNES) 」が提案されていた。デザインは、従来のファンが親しんできたMS的なディテールを意識し、機械としての必然性を持つ要素で構成されている。

  • ディランザ グエル専用機

    • Height18.2 m
    • Weight89.4 t
    • Pilotグエル・ジェターク

    型式番号:MD-0032G

    グエル・ジェタークの操縦スタイルと意向を反映した専用機。頭部には羽飾り付きの大型アンテナ、バックパック上部には尾翼パーツを備え、機体色には華やかなマゼンタが採用されており、グエルの自信を象徴するようなデザインとなっている。

    物語の序盤ではエアリアルとの決闘で破壊されるが、クワイエット・ゼロ戦では羽飾りを外した姿で再登場。その後、シュバルゼッテとの戦闘に突入し、再び破壊される。

    専用の武装としては、十文字状のビーム刃を先端から収束させて広範囲を攻撃できるビームパルチザンと、打突用としても使用可能な両肩のスパイクシールドが装備されている。

    デザインを手掛けた形部によれば、アンテナのモチーフはトロフィーであり、エアリアルとの初戦における対決相手としての立場や、敗北によってホルダーの称号を譲り渡すという役割を意識してデザインされている。

  • ディランザ

    • Height18.2 m
    • Weight85.3 t
    • Pilotフェルシー・ロロ, グエル・ジェターク

    型式番号:MD-0031

    ジェターク社を代表する汎用型モビルスーツ。通常は各性能要素のバランスを調整する設計思想が取られるが、本機は積極的に装備や機能を追加することで不足を補うという「累加による普遍性」という独自の設計思想に基づいて性能が調和されている。高出力と重装甲によって一定の戦闘優位を確保しており、大型化による機動力の低下については、推進器の容量増加とホバーユニットの追加によって対応している。学園仕様のモデルでは出力が30%制限されているが、OSに特定のプログラムを入力することで解除が可能。

    武装は、バースト射撃を含む複数モードに対応したジェターク社製共通のカートリッジ式ビームライフル、接近戦用の幅広なビームトーチ、胸部左右に固定装備された速射性に優れる牽制用ビームバルカン2門、そして左肩に装着されたウェポンドッグを兼ねた肩部シールドがある。このシールドは両肩に装着可能で、形状にも複数のバリエーションが存在する。

    デザインを手掛けた形部一平によれば、頭部のアンテナは旗をモチーフとしており、決闘で折られる場面を意識して造形されている。

  • ダリルバルデ

    • Height18.7 m
    • Weight72.8 t
    • Pilotグエル・ジェターク

    型式番号:MD-0064

    次世代型ドローン兵器の運用を前提に設計された第5世代の実証機。スレッタとの再決闘に確実に勝つため、ヴィムの意向でグエルに託される。禁止されているGUNDフォーマットの代替として、意思拡張AIを用いたMSの正統進化形として開発されており、手足自体をドローン兵器とすることで、操縦者との操作感覚の整合性が確保されている。

    AIは過去の戦闘データをもとに機体や各ドローンを自律行動させるよう設計されているが、初の実戦投入時は陽動に引っかかるなど未完成の状態で、最終的にはヴィムに反発したグエルの意思で強制停止される。

    武装には、錨型のビームアンカーと爪型のビームクナイに分割可能な「ビームジャベリン」、前腕部が分離するAタイプ2基と背部に装着されたBタイプ2基の攻撃用ドローン「イーシュヴァラ」、両肩に配置されたシールド型の防御用ドローン「アンビカー」2基、有線射出される足首の爪で敵を拘束し電撃を与える「シャクルクロウ」2基、ディランザと同じ規格の頭部ビームバルカン2門、そして両膝のニークラッシャーから射出されるマイクロ機雷「ペレットマイン」8門が含まれる。

    イーシュヴァラAタイプはアンカーとクナイを装備した形で運用され、Bタイプは内蔵されたビーム砲とビームサーベルを併用することで遠近戦に対応。さらに、BタイプはAタイプの代替として上腕部と連結することでサーベル出力を最大化できる。

    エアリアル改との決闘以降は、内蔵ワイヤーで敵を拘束し自爆する機能を持った「グスサー・イーシュヴァラ」4基が導入され、防御用ドローンもスラスター容量を強化した大型の「ダヤ・アンビカー」へと換装された。携行武装としては、通常弾と散弾の両方に対応する二重銃口を持つ「ビームショットライフル」、実体刀にビーム刃を沿わせ、鍔部分にビームガンを内蔵した複合兵装「ガンブレイド」が新たに装備される。これらは個別に使用可能だが、通常時は折りたたんだガンブレイドをライフルの下部に接続して「コンポジットアームズ」として使用される。

  • ガンダム・ファラクト

    • Height19.1 m
    • Weight57.1 t
    • Pilotエラン・ケレス

    型式番号:FP/A-77

    エラン・ケレスに扮した強化人士たちが搭乗するペイル社製のガンダムで、黒いザウォートを思わせる飛行型MS。両肩には新型の大推力ユニット「ブラストブースター」を装備し、GUNDフォーマットによる高次元の慣性制御と併用することで、地上の重力下でも宇宙空間と同等の三次元戦闘が可能となっている。両脚は「ビークフット」と呼ばれる鳥の嘴のような形状をしており、飛行時にはつま先立ちのように収納される構造になっている。

    武装は、頭部のビームバルカン2門、知覚リンク機能を持つ安定性重視の専用ライフル「ビームアルケビュース」、前腕装甲内に格納されたビームサーベル2基、ビークフットの裏側に内蔵されたビーム砲2門、さらにバックブースターの側面裏に格納されるガンビット「コラキ」4対を搭載。

    コラキは一対で電磁ビームを発生させ、照射箇所の機能を一時的に麻痺させるスタン効果を持つ。戦闘ではこの電磁ビームを網目状に展開し敵機を捕縛、その間に高速機動と多方向からの狙撃を組み合わせた戦術を展開する。

    5号がランブルリングに出場した際には、ビームアルケビュースに代わり中~近距離戦に適した「ビームカリヴァ」2挺を装備。これらは両腰に懸架した状態での発砲が可能で、2挺を連結することで、火力と速射性に優れた中~長距離用の「ビームマスケット」としても使用可能となっている。

  • ミカエリス

    • Height20.3 m
    • Weight68.8 t
    • Pilotシャディク・ゼネリ

    型式番号:CFK-029

    「CFライン」で製造された新型アンチドート搭載機。サリウスの計らいによりシャディク・ゼネリに託され、地球寮との決闘ではグラスレー寮側の大将機として出撃する。右腕にマニピュレーターを持たず、アンチドートデバイスや固定武装を集中配置することで、汎用性は下がったものの、機動性と攻撃力を高め、敵への妨害を含む戦術的な優位性を追求した構造となっている。

    主武裝である右腕の複合装備「ビームブレイサー」は、アンチドートデバイスとビーム発振器を内蔵するフレームに、シールドコーティングが施された4枚のプレートを組み合わせたもので、ビームサーベル、ビームキャノン、ビームマシンガンの各モードに変形可能。さらに、分離した各ユニットを有線で操作することもできる。

    左腕にはビームサーベルを内蔵したショートシールドを装備し、主にビームブレイサーとの二刀流スタイルで運用される。ダリルバルデとの戦闘では、刺突用の有線式武器「ドリルジャベリン」、ビームマシンガンを内蔵したショートシールド「ストライクブレイス」、そして展開式のダガーナイフを組み合わせた「ジャベリンブレイサー」など、左腕への追加装備によってさらなる火力と戦術の幅を持たせている。

  • ベギルベウ

    • Height18.3 m
    • Weight55.1 t
    • Pilotケナンジ・アベリー

    型式番号:CEK-040

    「PROLOGUE」に登場する機体で、グラスレー社の開発ラインのひとつである「CEライン」で製造された第3世代の高性能MS。ドミニコス隊所属のケナンジ・アベリーが搭乗し、ヴァナディース事変における対ガンダム戦に投入される。従来のモビルスーツの基本構造を踏襲しつつ、各所にA.S.101時点での最新技術が導入されている。

    背部には大型マルチセンサーを内蔵した宇宙航行用のフライトユニットを装備しており、機体の強制冷却時などには一部が展開される構造になっている。また、フットユニットの先端には格闘戦用としても利用できる折りたたみ式の鉤爪が備えられている。

    武装は、2連装ビームガンユニットと実体刃ソードユニットで構成された両腕の「ベイオネット」、そしてフライトユニットの左右に装備された、有線式の遠隔操作端末「ノンキネティックポッド」。このポッドにはアンチドートを行う非運動エフェクターが搭載されており、ガンダムとの戦闘において効果を発揮する。

  • ディランザ・ソル

    • Height18.4 m
    • Weight94.9 t
    • Pilotヴィム・ジェターク

    型式番号:MD-0031UL

    ディランザの実戦仕様機で、エネルギーパックの交換と装填により出力制限が解除されている。加えて、軍用レーダーシステムを搭載した専用の頭部や装備も備えており、総合的な性能は学園仕様機を大きく上回る。

    武装は基本的に通常機と共通だが、スペック制限がない実戦仕様となっている。さらにオプションとして、長砲身化されたバレルの下部にビームバヨネッタ(銃剣)を装備したビームライフル、通常機に比べて耐弾・耐爆性能が強化された両肩の大型シールド、背部に装備される自動追尾式子弾を計16発搭載したHCミサイルランチャー6基などが用意されている。

  • ザウォート

    • Height18.2 m
    • Weight41 t
    • Pilot強化人士4号, マルタン・アップモント, リリッケ・カドカ・リパティ, ティル・ネイス, オジェロ・ギャベル

    型式番号:F/D-19

    ペイル社が開発した汎用量産型モビルスーツ。強化人士4号がファラクト配備前に使用していたほか、地球寮とグラスレー寮の集団決闘では、ミオリネの要請を受けたベルメリアから地球寮に4機が提供された。

    本機は、単独での飛行能力を実現するために背面および脚部に「トリゴナルスラスター」を配置しており、航空機の設計を参考に、軽量で空力性能を重視したフォルムと装備が採用されている。背部左右には各種オプションを装着可能で、標準装備としては飛行性能と航続距離を強化する「ベクタードブースター」が搭載される。

    中~長距離戦を主とする設計思想のため、機体は軽量化を優先しており、防御用装備を排している。そのため敵の攻撃に対しては距離を取り、機動回避によって対処する運用が推奨される。

    主な武装は、短銃身ながら高収束で長距離射撃に対応する流線型ビームガン、そして両前腕に装備されたビームサーベル2基。オプションとしては、手持ち式の3連装ビーム砲2基、背部に2連装ビームキャノン2基を追加した「重武装装備」も存在する。

  • ザウォート・ヘヴィ

    • Height18.2 m
    • Weight40.3 t
    • Pilotベネリット防衛部隊

    型式番号:F/D-20

    ザウォートの実戦仕様機で、使用されている部品のグレードが向上し、さらに関節部には防塵処理が施されている。それにより、飛行時の安定性が高まり、重武装への対応として積載能力も強化されている。

    主な武裝は、グレネードランチャー付きの延長バレルを装備したバッテリーマガジン式ロングビームガン、バックパック右側のビームキャノン、左側の4連式対機動ミサイルランチャー、両前腕に装備されたビームサーベル2基、そして頭部に増設されたビームバルカン2門。

    また、バックパックに通常仕様機と同じベクタードブースターを装着した高機動型のバリエーションも存在する。

  • ベギルペンデ

    • Height18.2 m
    • Weight52.9 t
    • Pilotサビーナ・ファルディン, レネ・コスタ, イリーシャ・プラノ, メイジー・メイ, エナオ・ジャズ, ケナンジ・アベリー, ドミニコス隊員

    型式番号:CEK-077

    ベギルベウの後継機であり、CEラインに時代に応じた改良を加えたグレードK直系の最新モデル。グラスレー社のフラグシップ機としての性能を持ち、ドミニコス隊などに配備された実戦仕様は機体全体がほぼ紫一色に塗装されている。一方、地球寮との戦闘に供されたグラスレー寮仕様では一部が赤く塗られている。

    外観はベギルベウに非常に近いが、頭部のセンサーがドーム状のキャノピーに変更されており、グラスレー寮仕様機には後頭部にアンテナが追加されている。バックパックには大容量の単発式スラスターと2基の補助型アンチドートユニットを搭載。ジャミング作動時には、これらのユニットが上部に起立し、先端部分がスライド展開するギミックを持つ。

    武装は、ツインセンサーと大容量エネルギータンクを備え、継戦能力と命中精度を高めた専用ビームライフル、スライド展開可能なアンチドートユニットと有線による遠隔操作機能を搭載した大型シールド「ノンキネティックシールド」、そしてその裏に収納されたビームサーベルを装備。なお、ソーン討伐任務に投入されたドミニコス隊の機体では、狙撃に特化したロングビームライフルが使用されている。

     

  • ガンダム・ルブリス・ウル

    • Height21.2 m
    • Weight75.9 t
    • Pilotソフィ・プロネ, 強化人士5号

    型式番号:EDM-GA-01

    ソフィ・プロネが搭乗した機体で、量産試作モデルの基本コンポーネントを流用しつつ、外装の大部分やフレームには新規設計の大型パーツが採用されている。特に短期決戦に特化したチューンが施されており、通常の戦闘特化型を上回る高出力と安定した性能を誇る。

    主武装は、ガンシールドと大容量バッテリータンクを一体化させた4連式ビームガトリングガン。さらに、ガンシールド裏にはビームサーベルを2基内蔵し、両肩部にはビームバルカン2門を装備。背部左側には高指向性・大出力のビーム砲「フェーズドアレイキャノン」を搭載している。このキャノンは高パーメットスコア時に扇状に展開し、ガンヴォルヴァの操作用送信機としても機能する。

    プラント・クエタ襲撃時には、ソーンとともに使い捨ての大型ビーム切断ユニットを装備して出撃。「フォルドの夜明け」に提供され、多くの作戦行動に参加し、アンチドートをスコア4で突破してベギルペンデ4機を単機で撃破するなど、その戦闘力の高さを証明した。

    その後、エアリアルのデータストームによりソフィが戦死すると、機体はソーンと共に回収され、グラスレー寮のドックに秘匿される。後に学園内で暴走したノレアを止めるため、強化人士5号が一時的に本機に搭乗。ノレアの死後は短時間ながらガンヴォルヴァを起動させて宇宙に飛び出すが、その後放棄され、最終的に回収された。

  • ガンダム・ルブリス・ソーン

    • Height14.4 m
    • Weight41.2 t
    • Pilotノレア・デュノク

    型式番号:EDM-GA-02

    ノレア・デュノクが搭乗した機体で、ウルと同様に量産試作モデルのコンポーネントを流用した兄弟機。広域制圧や支援を主目的として設計されており、長い腕部と短い脚部という特徴的なプロポーションにより、高度な戦闘機動における耐久性と安定した重心を実現している。

    武装は、拡散性能の高いビームを放つ「ビームディフューズガン」で、大容量バッテリータンクと高効率な排熱機構が組み込まれている。前腕部の回転ブロックから直接刀身を形成するビームサーベルユニット2基、左腕に装備されたシールド、そして背部にはウルと同型のフェーズドアレイキャノンを備える。

    作中ではウルとともに数々の作戦行動に参加し、大きな戦果を上げているが、やがてスペーシアンに対する憎しみに取りつかれ、学園を無差別に破壊しながらドミニコス隊と交戦。最終的には強化人士5号の説得によって一時活動を停止するも、その隙を突かれベギルペンデによりコックピットを撃ち抜かれ、機体は墜落。その後、機体は回収された。

  • ガンダム・シュバルゼッテ

    • Height18.7 m
    • Weight73.3 t
    • Pilotラウダ・ニール

    型式番号:MDX-0003

    「AIによる柔軟かつ適応性に優れた高次機動の再現」を目指して開発された、ダリルバルデの後継機「シュバルゼッテ」から発展した次世代コンセプトモデル。操縦系統の問題により一度は開発が凍結されたが、シン・セー社からGUNDフォーマット技術の提供を受けたことで、正式にガンダムとして再生される。

    この機体はヴィムの存命中には存在が秘匿されていたが、グエルがCEOに就任した後、プロスペラの提案により、株式会社ガンダムとの共同開発という建前で世に出されることが計画された。しかし、ヴィムの死の真相を知って錯乱したラウダによって機体は持ち出され、クワイエット・ゼロ戦の最中にグエルのディランザと交戦することになる。

    主な武装には、接近戦用のビームブレイド、両前腕に搭載された回転式弾倉による炸裂弾発射装置、そしてエアリアルのエスカッシャンを参考に設計された多目的攻防プラットフォーム「ガーディアン」がある。ガーディアンは、大型攻撃用ビット4基と小型防御用ビット2基で構成され、通常はビームブレイドの鞘のように合体した「ガーディアン・シース」の形態を取る。

    ビットの運用には、攻撃ビット先端の砲門を用いたビームガトリング、防御ビットによる電磁バリア、全ビットの出力を解放して展開する全方位攻撃「オムニ・アジマス・レーザー」など、多彩なモードが存在する。また、攻撃ビットによる射撃と防御ビットのピンポイントバリアを連携させた上で、ビームブレイドによる複合攻撃を仕掛ける「ガーディアン・ドロウ」、各ビットを本体のハードポイントに接続して攻防力と補給効率を両立する「ガーディアン・マリオネット」といった独自のフォームも展開可能。

    この機体をデザインした形部一平は、「盾」であるエアリアルに対し、「剣」のイメージを担う存在としてビットの仕様を考案したと述べている。また、HGプラモデルでは劇中とは異なる装備構成も可能な自由度があるとされている。

  • デミトレーナー

    • Height16.2 m
    • Weight59.3 t
    • Pilotアスティカシア学園生

    型式番号:MSJ-121

    アスティカシア学園内で広く使用されている訓練用モビルスーツ。余分な要素を排除することで高い操縦性と整備性を実現しており、基礎知識さえあれば改造も容易なほどの拡張性も持ち合わせている。MSの基礎を学ぶうえで最適な教材とされ、多くの生徒にとって最も親しみのある機体として挙げられることが多い。

    継続的な年次改良が加えられており、外見に大きな変化はないが、初期型と最新型では性能に大きな差がある。機体の大きな特徴として、共通規格のマルチツールシステム「デダラス」を採用しており、携行用のハンドグリップにブロック単位で各種パーツを組み合わせることで多様な装備が構築できるほか、三本指式マニピュレーターを交換して直接腕部に装備を接続することも可能。

    決闘での使用時には、「相手のアンテナを折る」という勝利条件に対応したスタッフアンテナを頭部に装着。また、頭部自体も交換を前提とした取り外しやすい構造となっており、万が一転倒などでコックピットハッチが開かない場合には、頭部を排除してパイロットを救出する機構が備わっている。腰部フロントスカートは水平に展開可能で、コックピットへの昇降や整備時の足場として活用される。足裏には車輪駆動によって地表を滑走できる「ウィルダッシュ」機構も搭載されている。

    基本武装は、学園内使用を前提とした出力制限型のビームガン、扱いやすい格闘訓練用のサーベルスティック、切断作業にも使用可能なコンバットナイフ、標準的な耐ビーム・耐衝撃性能を持つ中型シールドが用意されている。「デダラス」対応の追加装備としては、腰部前面のアームユニットで支持される大型ビームライフルや4連バレルのガトリング砲、ハンドグリップと腕部の両方に装着可能な4連装ミサイルランチャーなどがある。さらに、サーキュラーソーやハンマードリルといった作業用ツールも装備可能。

  • デミギャリソン

    • Height16.5 m
    • Weight65.9 t
    • Pilotロント管理会社警備員

    型式番号:MSJ-OP122

    警備や軍事用途を想定したハイエンド機として位置づけられる、デミシリーズの戦闘特化仕様。他社製の実戦機とともに、フロント管理社やプラント・クエタの部隊などに配備されている。際立った性能は持たないが、全体的にバランスの取れた高い平均性能を誇り、シリーズ共通のシンプルな構造による高い整備性とコストパフォーマンスも大きな強みとなっている。

    背部にはチュチュ専用機と同じ形状のバックパックを装備しており、さらに肩部や膝部などには追加のスラスターが増設または内蔵されている。

    武装は、速射型のショートバレル式とチャージショット対応のミドルバレル式、2種類のビームライフルを主力とし、肩掛け式のロケットバズーカ、頭部左右のビームバルカン、バックパック両側に装備された2基のビームサーベル、サーベルラックと組み換え可能なミサイルランチャー2基、そして追加エネルギーパックと同時に装着される前腕部のデダラス式ビームバルカンなど、多彩な武装構成を備えている。

  • ハインドリー

    • Height18.4 m
    • Weight52 t
    • Pilotサビーナ・ファルディン, レネ・コスタ, イリーシャ・プラノ, メイジー・メイ

    型式番号:CFP-010

    ハイングラの正統な後継機であり、ハインシリーズにおける最新型。シリーズの基本設計思想を継承しながらも、より多様な戦場環境に対応可能な性能を備えている。バックパックには、ボール状の中型スラスターを3基Y字型に配置しており、さらに両肩と足裏のスラスターと組み合わせることで、極めて高い姿勢制御能力を発揮する。

    武装面では、右腕に装備された「ランタンシールド」が特徴的で、小型のラウンドシールドの裏側にビームハンドガンと電磁射出式ランスが一体化された複合装備となっている。左腕には、攻撃の受け流しに適した形状と、可動式マウントアームを備えたラウンドシールドが装備され、防御と柔軟な運用を両立している。

     

  • ハインドリー・シュトルム

    • Height18.8 m
    • Weight55.9 t
    • Pilotドミニコス隊員, ベネリット防衛部隊

    型式番号:CFP-013

    ハイングラのデータを基に開発された第4世代型の実戦仕様機。ベネリット部隊やドミニコス隊への配備が進められており、インキュベーションパーティーではグラスレー社のブースに橙色の機体が展示された。中~長距離戦を主軸とする運用が想定されており、外装や腰部スラスターには、ハイングラの実戦仕様に基づく改良型パーツが使用されている。

    主な武装には、新型ロングバレルと学園仕様の3倍容量を持つバッテリーを装着したビームライフル、バックパック左側に搭載されたビームキャノン、右側には収束率を高めたビームサーベル、そしてハイングラ用のシールドをベースに、内蔵火器を撤去して軽量化した専用シールドが装備されている。

  • ガンヴォルヴァ

    • Height18.5 m
    • Weight42.9 t

    型式番号:EDM-GB

    量産試作モデルをベースに開発されたMS型ガンビットで、コックピットの代わりにGUNDフォーマットによる遠隔操作を受信する専用コンポーネントが搭載されており、複数機による同時運用が可能な設計となっている。

    ランブルリング襲撃時には、ウルとソーンのオプション装備として6機が投入され、破壊活動を展開。しかしソフィの死と同時に全機が機能停止し、残された機体はウルやソーンと共にグラスレー寮の秘密格納庫に収容される。

    その後、シャディクとグエルの戦闘による混乱の中で、ノレアが操縦するソーンにより格納庫から解放され、学園内で再び無差別な大量殺戮を行う。ノレアの死後は、激高した強化人士5号によって操作権がウルに移り、ガンビットは再び起動するが、ウルがドミニコス隊に捕縛された時点で機体は機能停止状態となり、そのまま放置される。

    武装は、実戦に耐えうる出力と取り回しを両立させた小型ビームカービン、ビームサーベル2基、さらにカービンの予備マガジン2基とサーベルを懸架可能なシールドを装備している。

  • デミバーディング

    • Height16.9 m
    • Weight78.3 t
    • Pilotチュアチュリー・パンランチ, ニカ・ナナウラ

    型式番号:MSJ-R122

    ブリオン社が開発した新型コンセプトモデル。開発段階でテスト機がブリオン寮に搬入されており、ソーンとガンヴォルヴァによる襲撃の際、セセリアの判断により、専用デミトレーナーを破壊されたチュチュに貸与された。

    本機は、従来のデミシリーズが持つ構造的なシンプルさや整備性を継承しつつ、主要部品はすべて最新基準の新造パーツで構成されており、多数のデダラス発展型オプション装備を設定するなど、採算を度外視した高性能機となっている。踵部分には推進器を増設し、さらなる速度向上を実現した「ウィルダッシュブースト」を採用。

    クワイエット・ゼロ戦では、分離式のフライトユニットを外した単独運用に対応するため、「バオリパック」を装着。また、オーバーライドへの対策として、パーメットを使わない光無線通信方式のコックピットシステムが搭載されている。

    武装には、着脱可能な上部バッテリーマガジンと補助グリップ付きのセンサースコープユニットを備えた新型携行火器「ビームライフルプラス」、脚部のフレキシブルスラスター内に収納されたビームサーベル2基、手甲部に内蔵された小型ビーム砲「フィストバルカン」2門、そしてバオリパックに付属する可動式ビームキャノン2門が含まれている。

  • ガンドノード

    • Height18.9 m
    • Weight44.1 t

    型式番号:XGF-E3

    クワイエット・ゼロとエアリアルの護衛、さらにデータストーム空間の増幅を担う「アンプシフター」として機能するMS型ガンビット。シン・セー社の設計思想を基に、デリングの手配により極秘裏に量産された。前大戦で発展したドローン技術の系譜にある機体で、GUNDフォーマットに依存せず、AIによる自律行動が可能となっている。

    運用目的から、有人機と比べてシェルユニットの構成比率が高く、背部バインダーにはデータストーム空間を構築するための「アンプリフィアシェルユニット」を内蔵。これが水平状態から上方に展開することで、機体間のネットワーク構築を実現する。戦闘能力も高いが、重力下での運用は想定されておらず、腕部のマニピュレーターは単純なバイス状、足首も着陸や歩行には適していない設計となっている。

    実戦では、複数機によって構築したデータストーム空間内で巨大な防御障壁を展開したり、空間内に取り残された敵機に集中攻撃を行う戦術が取られた。また、アーマーパックを装備してモビルアーマー的な運用も可能とされる。

    武装には、バレルの回転によってロングレンジ対応の単発式ビームライフルモードと速射型のビームマシンガンモードに切り替え可能な「ビームレヴライフル」、両腕の手甲から発生する高出力の格闘用ビームブレード2基、さらにアーマーパックには4基のガンビットと、ビームサーベルを内蔵した格闘用アーム4本が装備されている。