
- Work機動戦士ガンダム 水星の魔女
- Height18 m
- Weight43.9 t
- Pilotスレッタ・マーキュリー
型式番号:XVX-016
スレッタ・マーキュリーがアスティカシア学園に持ち込んだモビルスーツ。プロスペラがルブリスをベースに極秘裏に製造したガンダムであり、他社のモビルスーツと同じ規格ながら、そのフレームやシステムは整備を担当する地球寮の生徒たちも驚くほど革新的だった。
一方で、GUNDフォーマット特有の「データストーム」やパイロットへの負荷が見られないなど謎も多く、ベネリットグループの追及を受けた際には、「水星開発用の新型ドローン技術を応用したMS」と説明された。スレッタとの間にモニター表示や点滅による意思疎通が見られ、やがて機体にはエリクト・サマヤの生体コードが組み込まれていたことが明かされる。さらに、データストームは「カヴンの子」と呼ばれる11人のリプリチャイルドに分散されており、高いパーメットスコアでは彼らとの明確なコミュニケーションが可能となる。
武装には、頭部のビームバルカン2門、ビームブレイド機構と自立行動用スラスターを備えたビームライフル、バックパック両側のビームサーベル2基、そしてシールド兼ビット兵装の「エスカッシャン」がある。エスカッシャンは11基のビットステイヴに分離可能で、ライフルと合体させて火力と射撃精度を向上させる。パーメットスコアが一定以上に達すると、ガンビットを通じて他機への干渉や敵兵器の制御が可能になる。
ファラクト戦では、バックパックが地球寮チームが修復したミラソウル社製のフライトユニットに換装され、宇宙空間での機動性と推進力が向上。このユニットには左右のブースターがクランクアームを介して接続され、内蔵ノズルを展開することで高速三次元機動に対応する「ハイマニューバモード」となる。なお、元のビームサーベルはブースター下部に移設されている。
スピンオフ小説『ゆりかごの星』では、スレッタとの十数年の関係の中で、機体が彼女に友人あるいは保護者のような感情を抱いている描写があり、スレッタが復讐に使われることには否定的な立場を取っていたが、前向きに進もうとする彼女を見て学園への編入に同意する。
デザインは、モグモのイメージイラストを元にJNTHEDが制作。中世の鎧を意識したプレートアーマー風の装甲や、魔女を護る騎士のイメージが込められている。ビットは魔女の帽子や箒のようなデザインにアレンジされ、辺境で作られた異端の機体として、人体的で重心の低いシルエットに仕上げられた。