
- Work新世紀エヴァンゲリオン
- Height40 m
- Weight700 t
- Pilot惣流・アスカ・ラングレー
アダムを基に製作されたエヴァンゲリオンで、量産を前提として開発された、いわば先行量産機である。アスカの言葉を借りれば「本物のエヴァンゲリオン」とも言える機体である。
フルパワー時には頭部の拘束具が部分的に展開し、素体にある4つの目が露わになる。
この機体はNERVドイツ第3支部で組み立てられ、第8話においてNERV日本本部へ移送中、第6使徒ガギエルの襲撃を受けたため、アスカの判断で起動し、初戦で勝利を収めた。その後は他の2体と共に使徒殲滅任務に参加していたが、第13使徒バルディエル戦では一瞬の躊躇を突かれて敗北。第14使徒ゼルエルとの戦闘では攻撃が全く通用せず、両腕と頭部を切断されて大破した。この連敗と、どちらの使徒も初号機が撃破したことにより、アスカのプライドに傷がつき、シンクロ率の低下を招いた。
その後修理されたものの、第15使徒アラエル戦ではアスカが精神的ダメージを受けてさらにシンクロ率が低下し、第16使徒アルミサエル戦では起動すらできなくなった。最終的にアスカが廃人同然の状態になる中、フィフスチルドレンであり第17使徒である渚カヲルの力によって無人で起動。彼に従ってセントラルドグマへ侵入したが、追跡してきた初号機と交戦し、首筋と頭部にプログ・ナイフを突き刺されて活動を停止させられた。
劇場版第25話では、アスカを保護するためエントリープラグに収容され、ジオフロント内の地底湖底に配置される。そこで戦略自衛隊の爆雷攻撃を受けたことで、アスカは死の恐怖から生への執着を取り戻す。それに弐号機内の母の魂が反応し、母の存在を感じたアスカは復活。戦略自衛隊を一掃するが、アンビリカルケーブルが切断されてしまう。その後、S2機関を搭載した量産型EVAシリーズ9機との戦いで、内部電源3分30秒の間にほぼ全機を撃破するも、コピー版ロンギヌスの槍による攻撃で頭部を貫かれ、同時に活動限界に達してしまう。動けなくなった弐号機は再起動した量産機たちに内臓を食い尽くされ、アスカの「殺してやる…!」という強い意志が暴走(覚醒)を引き起こしかけるも、最終的には8本の槍によって串刺しにされ、完全に沈黙した。
テレビシリーズでは山下いくとがデザインを担当し、劇場版では本田雄による再デザインが施されているため、外観に若干の違いがある。これは第17使徒との戦いで受けた損傷の修復による変化とされている。
漫画版では、アルミサエル戦で渚カヲルがこの機体に搭乗(アスカはアラエル戦直後に精神崩壊)。零号機と同様にアルミサエルの浸食を受けるが、カヲルの力で同化を免れる。この戦闘では、物理融合したアルミサエルにより左足を切断されている。
デザインの着想はPCエンジン版のシューティングゲーム『超兄貴』に登場する「エル&トポ」から得られたものであり、デザイナーは「EVAには常にダイバーのようなイメージを持っている」と語っている。