
- Work新世紀エヴァンゲリオン
テレビ版第拾参話に第11使徒として登場する。名前は、ユダヤ・キリスト教の伝承において「恐怖」を司る天使「イロウエル」に由来している。
この使徒は微生物のような性質を持ち、実体は他の使徒とは異なり、多数のナノマシンによる群体で構成されている。不定形だが、ハッキングの際には集積回路パターンのような形状を形成することがある。自らの弱点となる環境に直面しても、極めて高い速度で自己進化し、群体としての生存を追求する特性を持つ。
NERV本部のメインコンピュータシステム「MAGI」への侵入を目的とし、シグマユニットD-17の第87蛋白壁搬入時に寄生。その後、プリブノーボックスの模擬体を侵食してシグマユニットを汚染し、レーザー攻撃をA.T.フィールドで防ぎ、さらにオゾンを流し込まれても即座に進化して適応する。最終的にはサブコンピュータから保安部メインバンクを経由してMAGIのクラッキングに成功し、メルキオールとバルタザールを制御下に置き、カスパーも掌握することでNERV本部の自爆コマンドを実行しようとした。
しかし、リツコによってカスパーから自滅促進プログラムを注入され、その結果、進化の果て=死に至り、自壊した。
この使徒は、唯一EVAとの直接戦闘を行うことなく殲滅された存在である。また、イロウルの侵入はゲンドウの指示で秘匿され、日本政府と委員会には「探知機による誤報」として報告された。