
- Work新世紀エヴァンゲリオン
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テレビ版第拾九話に第14使徒として登場する。名前は、ユダヤ・キリスト教の伝承において「力」を司る天使「ゼルエル」に由来している。
この使徒はずんぐりとした体格を持ち、空中を浮遊しながら行動する。両腕はトイレットペーパーのように折り畳まれた帯状で、これをカッターのように展開して切断攻撃に使用する。髑髏のような顔を持ち、目からは非常に強力な破壊光線を発射可能。その威力は、以前の使徒ラミエルが十数時間かけて掘り進んだジオフロント上部の装甲18層を、一撃で貫通できるほどである。
また、防御力も非常に高く、A.T.フィールドを中和された状態での攻撃にもほとんどダメージを受けない堅牢な外装を持つ。さらに、コアはまぶたのようなシールドで防護可能という特性を持ち、ファンから「最強の使徒」とも評されている。
ジオフロントへ侵入後、迎撃に出たEVA弐号機を圧倒。両腕と頭部を切断して行動不能にし、続けてEVA零号機によるN2爆弾の直接攻撃も、コアに接触する寸前でシールドを展開して無傷で防ぎ、零号機の頭部を切断してこれも撃破。その後、NERV本部内の第一発令所に突入し、ミサトたちに光線を放とうとした瞬間、EVA初号機によって阻止される。
初号機の左腕を吹き飛ばした後、ジオフロントまで押し戻され、一方的に殴られ続けた末に顔を引きちぎられそうになるも、その直前で初号機の電源が切れ反撃を開始。初号機の胸部装甲を破壊し、コアへの攻撃を試みるが、シンジの叫びに反応して初号機が覚醒。ゼルエルの片腕を引き千切り、それを初号機の失われた左腕として吸収してしまう。残った腕で応戦するも、初号機の攻撃によってA.T.フィールドごと肉体を引き裂かれ致命傷を負う。最後は光線を放とうとするも頭部を潰され、初号機に捕食された。
ゼルエルの襲撃は、シンジが再びEVAに乗るきっかけとなった一方で、零号機・弐号機の致命的損壊、NERV本部の半壊、セントラルドグマの露呈など甚大な被害をもたらした。また、アスカがこの使徒に全く太刀打ちできなかったことは彼女の自尊心に深い傷を残し、その後のシンクロ率低下の要因ともなった。