Follow Us

機体リスト
ガンダム・センチネル

共收録 16 台の機体。
  • Ex-Sガンダム

    • Height28.18 m
    • Weight162.5 t
    • Pilotリョウ・ルーツ

    型式番号:MSA-0011[Ext]

    Ex-Sガンダム(イクスェス・ガンダム、Ex-S GUNDAM)は、Sガンダムの強化装備形態。正式名称はExtraordinary-Superior ガンダム(エクストローディナリィー-スペリオル・ガンダム、Extraordinary-Superior GUNDAM)である。

    Sガンダムに計8個の強化パーツを追加・交換した形態。Sガンダムは計画当初より多くのオプションパーツが作られていたが、RX-78からの念願であったMSと巡航形態の並立を可能とし、MSの戦闘力も極限まで高められている。一方、本形態はSガンダムと比較して8割もの質量増加がなされたため、追加パーツでは推力とプロペラント量を強化しており、バックパックだけでも11倍に強化されている。このバックパックはBst型と共通のもので、2基をスタビレーター基部に接続している。「Ext.」は、「extraordinary=extra-ordinary」(常識外れな、桁違いな)を意味する。

    ガンダムタイプMSにおけるフルアーマーファミリーに属するが、機体と並行して設計されたものであり、Gクルーザーモードによって戦闘空域へ巡航した後、MS形態に変形する運用を主眼としている。

  • Sガンダム

    • Height25.18 m
    • Weight73 t
    • Pilotリョウ・ルーツ

    型式番号:MSA-0011 (MSZ-011)

    アナハイム・エレクトロニクスがΖ計画における究極のガンダムを目指して開発した、第4世代MSに分類される機体。開発当初のコードネームは「ι(イオタ)ガンダム」。ΖΖガンダムと同時開発された機体である。

    SガンダムにはかつてのRX-78と同様にコア・ブロック・システムが導入され、同システムの搭載によって各パーツが熱核反応炉とコクピットを持ち、分離しての行動が可能なAパーツ(上半身)、Bパーツ(下半身)、Cパーツ(コアブロック)で構成されている。

    また、ムーバブル・フレームは可変合体式であることに加え、自由度・フレーム数ともに通常の人型MSの2倍以上という高度な構造を採用し、計画当初より各部のユニット化によってミッションに応じて幅広いオプションが選択可能になっている。その一方、機体のユニット化の進化と引き換えに構造は複雑化し、設計の困難さと高額化を招いている。また、複雑な兵装システムや追加デバイスの管制を行うため、MSの無人化を最終目標とするALICEが搭載されており、戦闘時の高度な状況判断能力や搭乗者への助言、自動戦闘や自律行動さえも可能としている。

    Sガンダムは4機が製作され、そのうち1機がα任務部隊に編入されたほか、ラサ近郊のネパール地区(当時、地球連邦軍の本部が置かれていた)に配備されたEx-Sガンダムの存在が知られている。アナハイムではSガンダム4機と一部計画を除いたオプションが数セット分製作された。ペーパー・プランも含めた数多くのバリエーションがあり、プラン・ナンバー100番台はノーマル仕様、200番台はExt、300番台がBst、400番台は100 - 300番台のいずれにも属さないプランとされていた。

  • Bst-Sガンダム

    • Height19.16 m
    • Weight82.18 t
    • Pilotリョウ・ルーツ

    型式番号:MSA-0011[Bst]

    Sガンダムの下半身部(Bパーツ)の代わりにEx-Sのブースターユニットをアダプターを介して2基取り付け、バックパックもEx-S同様に2基取り付けて計4基のブースターユニットを接続した、高速高機動突撃戦仕様。MSとしては圧倒的な推力を有し、最大で10Gという加速性能を有する。

    スペック上では地球低軌道から月軌道まで無補給で到達可能とされるが、継戦可能時間は非常に短い。MAに近い機体だが、各スタビレーターによって姿勢制御能力は通常型MSに劣らない。しかし、高速巡航時は敵弾の回避などは困難であり、特に前方からの攻撃を受けると相対速度によりダメージが大きくなることから、対策としてExt型用の胸部Iフィールド・ジェネレータを装備することもある。ブースターパックにはエネルギー供給用ムーバブル・フレームが設けられており、ビーム砲やスマートガンを接続できる。また、股部には多目的パックが備えられ、増加プロペラント・タンクを装備できる。しかし、プロペラントは多くないことから、戦闘時間が短く用途は限定される。

    なお、ジオングとはフォルムもコンセプトも近似している部分が多いと言われる。

     

  • Sガンダム ディープ・ストライカー

    • Pilot--

    型式番号:MSA-0011[Bst]PLAN 303E

    Sガンダムの強化プランの一つ。その名の示す通り、莫大な加速力で敵陣深くに突入し、戦艦の主砲で一点突破(一撃離脱)を図るという強襲型のコンセプトである。Iフィールドジェネレーターをコクピット前面に配置して操縦士の生存性を高めているものの、実現には天文学的な予算が必要であることや、旋回性能などMSとしての機動性についてシミュレーション上で十分な性能が得られなかったことが災いし、結果としてMS部位の必要性が疑問視され、机上プランのみで終わっている。本編小説パートには未登場。

    随伴機として、Ex-Sガンダムのバックパックを装備したWR状態のΖプラス(MSZ-006C1[Bst] ハミングバード)も計画されたが、こちらも計画のみで終わっている。しかし、後にゲーム『Gジェネレーションジェネシス』に登場する際にMS形態が設定されている。

  • ガンダムMk-V

    • Height25.42 m
    • Weight85.31 t
    • Pilotブレイブ・コッド

    型式番号:ORX-013

    サイコガンダムは高い潜在能力を有していたものの、パイロットとなる強化人間の不安定さと、機体のコスト高から生産数の増加が難しかった。そのため、ティターンズは準サイコミュの開発を進めるオーガスタ研究所に開発費を割り当て、同システムを搭載したMSの開発を依頼する。その結果、完成したのが本機である。機体構造は既存の連邦系MSとは異なり、各部がユニット化されていることから準サイコミュ・ユニットの換装とメンテナンスが容易であるうえ、コストダウンのために機体はサイコガンダムより小型化されている。「ガンダム」の名を冠しているにもかかわらず機体概念や外観に過去のガンダムタイプとの共通点は皆無であるが、連邦軍内での「ガンダム信仰」により、新型システムを誇張するために命名されたといわれている。

    ロールアウト前にティターンズとエゥーゴの力関係が逆転したため、エゥーゴによる政権掌握後の連邦軍に接収され、開発が継続される。やがて、完成した3機のうち1機はローレン・ナカモト博士の手引きによってアクシズへ送られ、ドーベン・ウルフの原型となった。もう1機は「新器材 "G"」としてニューディサイズ討伐本隊であるエイノー艦隊の旗艦「ブル・ラン」に搭載されるが、同艦隊の謀反によって艦隊ごとニューディサイズに渡る。当初、機体はライト・グレーに塗られていたが、ニューディサイズでは部隊カラーのダーク・ブルーに塗り替えられている。

  • ΖプラスC1

    • Height21.11 m
    • Weight77.04 t
    • Pilotテックス・ウェスト, シグマン・シェイド, チュン・ユン

    型式番号:MSZ-006C1

    A1型を宇宙用として再設計した機体。空間戦闘用の装備を付加すると共に、背部にスラスター4基を内蔵したバックパックを装備して推力を強化している。武装面でもサブユニットに長距離射撃用のビーム・スマートガンを装備し火力を強化している。プロトΖ同様にWR形態での大気圏再突入も可能だが、その際には母艦などでセッティングをおこなう必要がある。また、ビーム・スマートガンを装備しての大気圏内飛行も可能とされている。なお、初期に生産された機体はフロント・スカートがA1型と同型となっている。

    可変MSとしては生産性に優れた機体であることから少数が量産され、ペズンの反乱の際にはα任務部隊に2機が配備され、討伐部隊の主力MSの1つとして活躍している。機番02のテックス・ウェスト少尉機(後にチュン・ユン中尉が搭乗)は撃墜され、03のシグマン・シェイド少尉機は帰還するも損傷が激しかったため、分解・廃棄されている。

     

  • FAZZ

    • Height19.86 m
    • Weight45.4 t
    • Pilotシン・クリプト, ジョン・グリソム, ロバート・オルドリン

    型式番号:FA-010A

    ΖΖガンダムのフルアーマー・システムを評価するために試験的に開発された機体。"Full Armor ΖΖ" の略であるFAZZ(ファッツ)は制式名称ではなく関係者やパイロットが与えたニックネーム、型式番号も建造後に付与された便宜上のものである。

    外見はフルアーマーΖΖガンダムに酷似しているが、フルアーマー状態の性能試験のみを目的とする機体にすぎないため、増加装甲の着脱はできず変形・合体・コアブロックシステムも省略された根本的に異なるMSである。外装部にはガンダリウム・コンポジットを使用しているものの、実際のフルアーマーと比較してワンランクは劣る素材を採用しているうえ、対ビームコーティングは施されていない。背部ビーム・カノンからはハイパー・ビーム・サーベルの機能がオミットされているだけでなく、姿勢制御バーニアも22基と劣っており、近接戦闘能力については割り切られた設計。更に頭部と腹部のハイ・メガ・キャノン(と上段の頭部バルカン砲)はバランス調査用のダミーに過ぎないなど、フルアーマーΖΖガンダムに及ばない部分が多々ある。このため、FAZZはガンダム型ではあるが純然たる重火力支援機と考えた方が良く、その総合性能はパイロットから“ハリボテ”と呼ばれるのも無理からぬものとされる。なお、ΖΖガンダムとは形状が異なる頭部と足部は、社内コンペティションに敗れた試作品を流用したものとの説も唱えられている。

    ロールアウトはΖΖガンダムの半年前におこなわれている(このため、フルアーマー化はΖΖガンダム開発当初から企図されていたという説がある)が、出自が異なるモデルも存在したようで、最初からFAZZとして建造された機体、汎用フレームを用いた機体、ΖΖガンダムへの改装を想定した機体などが該当する。

    本来は運用試験に回される予定であったが、ニューディサイズの蜂起により、実戦に参加することとなる。

     

  • EWAC(イーワック)ネロ

    • Height22.03 m
    • Weight43.6 t
    • Pilot--

    型式番号:MSA-007E

    ネロの偵察機仕様。最大の特徴は、長距離用・敵味方識別用レーダーアンテナやディスク・レドーム・システムなど、EWAC用装備を多数装備した巨大な頭部。頭部と一体化した背面部にはデータポッドが装備されており、無線通信が不可能となった際にはデータを暗号化して射出できるほか、肩部には無人偵察機 (Remotely Piloted Vehicle, RPV) が装備されており、本体から離脱して稼働できる。また、背部にはバーニア付きプロペラント・タンク、右腕には「山越えカメラ」と通称される偵察カメラを有線で伸ばして用いるユニットをそれぞれ装備している。電子戦装備の多くは、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するRMS-119 アイザックと共通したパーツを使用している。

    コクピットは操縦士と索敵担当の2人乗りとなっている。

  • ネロ

    • Height20.2 m
    • Weight34.1 t
    • Pilot--

    型式番号:MSA-007

    λガンダムの上半身の設計データとιガンダム(Sガンダム)の下半身の設計データを組み合わせて製造された、アナハイム・エレクトロニクスの量産機。ムーバブルフレームによるモジュール構造化の進んだアナハイム・ガンダムの宇宙世紀0088年当時におけるハイスペック量産機でもあり、肩部にはムーバブルフレーム式の多目的ラッチを備えるなど、当初からマルチロール機としての汎用性を考慮して設計されている。

    肩の外殻ユニットはフレームに接続されており、これによって単機での月面降下を可能とするランディング・デバイスやプロペラント・タンクなどの予備兵装や追加武装を携行できるうえ、外殻ユニット自体を外してオプション・バインダーを装備するネロ・トレーナーに換装することも可能であるなど、多目的な運用を可能とする多数のオプションと拡張性に優れる。また、胸部にはジェネレーターの大型化によるダブル・ダクトを備えている。

    固定武装のビーム・サーベルは膝のユニットに収納されており、ネロはSガンダムの量産型とも言える機体となっている。

    性能的にほぼ飽和状態に達したジムIIIに替わって採用されるが、コストの高さがネックになったとする説と、コストの高さから次期主力MSの座をジムIIIに譲る結果となったとする説がある。

  • ネロ・トレーナータイプ

    • Height20.9 m
    • Weight38.2 t
    • Pilotストール・マニングス

    型式番号:MSA-007T

    両肩をオプションのスラスター内蔵のバインダーに換装した汎用高機動型。バインダーはムーバブルフレームで接続されており、任意方向に可動することによって空間機動性を高めているが、行動時間は少々犠牲となっている。

    戦技教導団やMS部隊指揮官用の訓練機として開発され、その瞬間加速性能からアグレッサー機として当初の要求以上の機体となった。

  • ヌーベル・ジムIII

    • Height18.42 m
    • Weight42.3 t
    • Pilotレックス・ファビオ

    型式番号:RGM-86R

    雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場する、地球連邦軍のMS。名称の「ヌーベル」とは、フランス語で「新しい」を意味する。

    ジムIIのさらなる性能向上を目指し、ガンダムMk-IIの設計の一部を取り入れたジムIIIには、ジムIIから改修できる規格をもつものとは別に、完全な新規製造機が存在した。後者のタイプを区別のためヌーベル・ジムIIIと呼称している。

    このヌーベル・ジムIIIはジェネレーターがより強力なものに変更され、それに伴い胸部の排気ダクトがパワードジム、ネロのように4つに増設されている。また頭部はバルカンの総弾数とセンサーを強化した新設計のものとなっている。このためジムIIからの改修機であるタイプのジムIIIと比較して、ガンダムMk-IIの簡易生産型と呼べるまでに性能が向上。そしてのちにネモと同型のジェネレーターに換装してコストダウンをはかった後期生産型が作られ、第二次ネオ・ジオン抗争に至るまで主力機として運用され続けた。バーザムという、別系統で開発されたガンダムMk-II系量産機とは好対称の機体である。

  • ゼク・アイン

    • Height19.2 m
    • Weight37.6 t
    • Pilotニューディサイズ兵士

    型式番号:RMS-141

    ジオン公国軍が開発したザクIIは汎用性に優れた機体であったが、グリプス戦役期のMSは大型化・大火力化に突き進んでしまい、MSの汎用性は失われていった。そこでザクの設計思想をもう一度採用することにより、新世代の汎用量産機を目指して開発されたのが本機である。

    「アイン」はドイツ語で「1」を意味し、ゼクシリーズ(Xシリーズ)の1番目でもあった。

    かつてペズン計画が進められていたジオンのMS工廠である小惑星ペズンで設計・開発されたことから、ジオン系の技術色が強い。意匠の点では、モノアイや小隊長機の頭部のザクIIやゲルググなどと同様のブレードアンテナなどにそれが反映されている。

    両肩の各ラッチには実行する作戦に合わせて各種兵装を装備できるが、このコンセプト自体はジオン公国軍のMS開発計画の一種である「MS-X」プロジェクトにおいてすでに確立されており、同時期のネオ・ジオンにおいてもザクIIIによって採用されている。

    ペイロードには充分な余裕を持たせたほか、目的別のオプション交換で幅広い運用を可能にするため、ムーバブル・フレームは単純かつ堅牢に、姿勢制御バーニアも剥き出しにしないよう、それぞれ設計された。また、乗員優先の設計としてコクピット付近は重点的に重装甲化された。

    これらの特徴は「MS-X」計画をベースとしながらも、連邦系のMS設計思想を合流させたものである。

    既存の完成された技術をまとめあげて信頼性を確保するなど、本機自体の設計は完成度が高い。しかし、本機はペズン駐留の連邦軍教導団によって戦術データ蓄積用に使われながら、研究開発を細々と続けるに留まっており、やがてニューディサイズが全機材を持ち出したうえでペズンを破壊したため、技術的な系譜は途絶えることとなった。

  • ゼク・ツヴァイ

    • Height27.44 m
    • Weight88.2 t
    • Pilotジョッシュ・オフショー

    型式番号:RMS-142

    ゼクシリーズの2番目の機体であり、実戦本位の重MSとして開発された。「ゼク・アインに倍する性能」を謳い、高火力・高機動性を備えた大型MS。グリプス戦役期から第一次ネオ・ジオン抗争期にかけてMSの重火力・多機能化に伴う大型化に至る、恐竜的進化の潮流に乗った機体の一つである。

    後背部に接続された大型推進ブロック(バック・パックおよびテール・パック)や増加ブースターにより、従来のMSに比較して前後幅が長大であることなどから、一概に人型とは言えない形態を持つ。

    ジオン公国軍は80tクラスまでをMSの実用的限界と考え、それを超える大型機動兵器はモビルアーマー (MA) として計画したが、連邦軍ではRX-78の大戦果による「ガンダム信仰」や、MAの撃破をMSで果たした実績への重視が根強く、MSの大型化・高出力化へのこだわりがあった。ゼク・ツヴァイが人型からの逸脱をみせながらもあくまでもMSとされたのは、これに起因するとされる。

    両肩にマニピュレーター付きサブアームが2基ずつ計4基が設置され、武器の支持・操作などメインアームの補助に用いられる。両肩上部のラッチはゼク・アインの倍の計4基に増加したほか、機体各部にハードポイントを備え、ゼク・アインと共通の各種オプション兵装を装備できる。中でも、ゼク・アイン第2種兵装のビーム・スマートガンは標準装備とされ、遠射戦能力も重視している。

    ただし、高性能のみを追求するあまり、兵器としての整備や運用面が無視される傾向が見られ、特に本機は機体サイズから連邦軍の標準的巡洋艦であるサラミス改ではエレベーターにも載らず、艦内へ収容不可能となったため、母艦としてアレキサンドリア級重巡洋艦以上が必要となるなど、艦載運用面での致命的な欠点を抱えてしまい、せっかくの高性能も価値が激減する結果になった。メッサーラやバウンド・ドックのような限定された条件下で使用される実験機と異なり、汎用MSを目指した本機にとってこれらは重大な問題であった。また、増加ブースターについてもゲターを用いれば不必要な装備であり(ゲターと違い、使い捨てとの点でも不経済)、MS単体で何でも可能とする思想の弊害を受けた「現場を無視して技術者の興味本位で造られた機体」である観が強く、後継のゼク・ドライは再び汎用性を重視した小型MSに回帰することとなる。

    雑誌連載時はいわゆる最終MSの位置づけだったが、単行本版ではゾディ・アックの登場により、準量産型MSに改められた。

  • バーザム改

    • Height19.4 m
    • Weight40.1 t
    • Pilot--

    型式番号:RMS-154

    雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場させる際、デザインをリファインされたバーザム。それに際して設定も変更・加筆され、「ガンダムMk-IIを元にした量産機」という設定が明確にされている。初出は「モデルグラフィックス」1989年2月号に掲載された漫画『ゼク・アイン・コミック』。『センチネル』に「"The day before"」として収録されている。

    『センチネル』においてはバーザムのデザインと設定そのものが変更されたものであり、後継機などとみなす記述は存在しない。ただし、同書でも記事名が「バーザム(リファイン版)」となっており、テレビ版との区別が行われていた。

    後述する経緯により、「バーザム改」という名称が生まれ、通常のバーザムとは別個のバリエーションとして扱われるようになったが、これは『センチネル』での扱いとは異なるものである。

    グリプス戦役の激化に伴い、機体数の不足や、強化人間用といえるほどのMSの極度の高度化といった問題が生じていた。これに対応するため、低コスト化および一般兵向けを意図して開発されたMSである。この要求は急務であったため、既存のMSを基にすることになり、ティターンズの地球至上主義とも合致する純連邦技術製のガンダムMk-IIがベース機として選ばれた。しかし最終設計は、ニューギニア基地の旧ジオン系スタッフの手で行われた。完成した本機はガンダムMk-IIの性能を受け継ぎ、他の連邦軍MSオプションのほとんどを使用できる、互換性の高い高性能汎用量産機となった。

    主力量産機と設定されており、作中に登場するのも厳密にはティターンズ機ではなく、連邦軍教導団の機体である。主武装はMk-IIのビームライフルにグレネードを取り付けたもので、これはゼク・アインに装備されたものとほとんど同型である。また、Mk-IIと同型の武器としてバックパックのビームサーベルや、背面ラックにマウントできるハイパーバズーカと頭部バルカンポッドが設定されている。

    表記上の性能は、スラスターの総推力(20,300kg×4、合計81,200kg)や姿勢制御用バーニアの個数(8基)がテレビ版と異なっている。このほか、『センチネル』では重量や全高の桁数が増えているためにわずかながら変動がある。しかし、『ROBOT魂』バーザムが発表された2013年以降、バーザム改もテレビ版とほぼ同一のスペックで表記されるようになっている。

    デザインはカトキハジメ(当時は「かときはじめ」名義)。設定に合わせ、バルカンポッド、バックパックや腕部、脚部がガンダムMk-IIと同型になっている。頭部・胴体・腰アーマーもテレビ版バーザムの意匠を引き継ぐ一方で大きく変更され、異形の姿ではなくなった。モノアイはジオン系技術の名残と設定されているが、ほかにジオン系らしい意匠は見られない。

    作中ではペズン防衛隊として反乱部隊のゼク・アインを相手に奮戦するも敗北する。

     

     

  • ガザE

    • Height16.3 m
    • Weight34.8 t
    • Pilotネオ・ジオン兵士

    型式番号:AMX-007 (MMT-3)

    ガザCの発展型。MA形態での戦闘力強化が行われている。ほかのガザシリーズと異なり、航行能力に主眼が置かれて設計された。そのためMS形態でのマニピュレーターおよび脚部は、通常のMSと比較して簡易なものとなっている。ガザシリーズの特徴でもある「ナックルバスター」は本機には採用されていない。

    本機の特徴は、MA形態時に機体そのものがサブフライトシステムとして運用できる点であり、その背にMSを1機搭載することが可能である。だが、従来のガザシリーズとのパーツの共有度が低かったことからガザC、Dの生産ラインでの転用が利かず、生産数は他のガザシリーズに比べて多くはなかった(一部パーツはズサとの互換性があった)。ネオ・ジオンの内紛時にはほとんどの機体がハマーン側につき、サイド3防衛戦に投入されるが、モウサ激突時に投入されていた全機が失われる。

  • ゾディ・アック / ゾアン

    • Height44.2 m
    • Weight9640 t
    • Pilotトッシュ・クレイ(ゾアンI), ファスト・サイド(ゾアンII)

    型式番号:AMA-100

    全長200メートルを超える大型試作可変MAで、地球侵攻作戦の際の低軌道制空用兵器として開発された。外観は旧世紀の宇宙用ロケットを思わせる形状となっている。これほどの大きさとなると軌道変更の際のプロペラント消費が膨大なものになるが、大気圏上層部の大気を利用することにより、プロペラント消費を押さえた軌道変更を可能としている。

    機体の中心線から上下に分離が可能。分離状態の機体はゾアンと呼ばれ、それぞれがゾアンI、ゾアンIIとされる。機体の各部を展開し、格闘戦形態に変形することができる。機体後方の「大頭部ユニット」は単体での航行・大気圏再突入が可能となっている。胴体中央部には大型のメガ粒子砲が装備されており、合体状態では機首部が大きく上下に分割し、内面に備されたIフィールド・ジェネレーターにより、正確に目標に誘導される。大型メガ粒子砲の威力はコロニーレーザーを除けば最強クラスである。それゆえ本機は全身が巨大なメガ粒子砲であるといえる。この装備は単体でも使用可能であるが、メガ粒子砲を連射する際のエネルギーチャージや冷却系にトラブルが発生し、機体の構造上問題の解決には至らなかった。サイコミュの導入も検討されていたが、メガ粒子砲関連のトラブルが続出したために計画は見送られる。

    大気を利用した軌道変更の実験をした後に廃棄処分が決まっていたが、ニューディサイズ残党に対し(欠陥を告知せずに)譲渡された。ネオ・ジオン軍は地球連邦軍への宣戦布告前であり、地球連邦軍同士の内乱を傍観する立場を取っていたため、譲渡の表向きの理由はニューディサイズとの協力関係によるものだが、実情は多分に厄介払いを含んだものであった。しかし譲渡の際はネオ・ジオン軍のエンブレムが入ったままであり、エンブレムを消さずにα任務部隊と交戦する。