- Workガンダム・センチネル
- Height19.86 m
- Weight45.4 t
- Pilotシン・クリプト, ジョン・グリソム, ロバート・オルドリン
型式番号:FA-010A
ΖΖガンダムのフルアーマー・システムを評価するために試験的に開発された機体。"Full Armor ΖΖ" の略であるFAZZ(ファッツ)は制式名称ではなく関係者やパイロットが与えたニックネーム、型式番号も建造後に付与された便宜上のものである。
外見はフルアーマーΖΖガンダムに酷似しているが、フルアーマー状態の性能試験のみを目的とする機体にすぎないため、増加装甲の着脱はできず変形・合体・コアブロックシステムも省略された根本的に異なるMSである。外装部にはガンダリウム・コンポジットを使用しているものの、実際のフルアーマーと比較してワンランクは劣る素材を採用しているうえ、対ビームコーティングは施されていない。背部ビーム・カノンからはハイパー・ビーム・サーベルの機能がオミットされているだけでなく、姿勢制御バーニアも22基と劣っており、近接戦闘能力については割り切られた設計。更に頭部と腹部のハイ・メガ・キャノン(と上段の頭部バルカン砲)はバランス調査用のダミーに過ぎないなど、フルアーマーΖΖガンダムに及ばない部分が多々ある。このため、FAZZはガンダム型ではあるが純然たる重火力支援機と考えた方が良く、その総合性能はパイロットから“ハリボテ”と呼ばれるのも無理からぬものとされる。なお、ΖΖガンダムとは形状が異なる頭部と足部は、社内コンペティションに敗れた試作品を流用したものとの説も唱えられている。
ロールアウトはΖΖガンダムの半年前におこなわれている(このため、フルアーマー化はΖΖガンダム開発当初から企図されていたという説がある)が、出自が異なるモデルも存在したようで、最初からFAZZとして建造された機体、汎用フレームを用いた機体、ΖΖガンダムへの改装を想定した機体などが該当する。
本来は運用試験に回される予定であったが、ニューディサイズの蜂起により、実戦に参加することとなる。