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バーザム改

バーザム改

型式番号:RMS-154

雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場させる際、デザインをリファインされたバーザム。それに際して設定も変更・加筆され、「ガンダムMk-IIを元にした量産機」という設定が明確にされている。初出は「モデルグラフィックス」1989年2月号に掲載された漫画『ゼク・アイン・コミック』。『センチネル』に「"The day before"」として収録されている。

『センチネル』においてはバーザムのデザインと設定そのものが変更されたものであり、後継機などとみなす記述は存在しない。ただし、同書でも記事名が「バーザム(リファイン版)」となっており、テレビ版との区別が行われていた。

後述する経緯により、「バーザム改」という名称が生まれ、通常のバーザムとは別個のバリエーションとして扱われるようになったが、これは『センチネル』での扱いとは異なるものである。

グリプス戦役の激化に伴い、機体数の不足や、強化人間用といえるほどのMSの極度の高度化といった問題が生じていた。これに対応するため、低コスト化および一般兵向けを意図して開発されたMSである。この要求は急務であったため、既存のMSを基にすることになり、ティターンズの地球至上主義とも合致する純連邦技術製のガンダムMk-IIがベース機として選ばれた。しかし最終設計は、ニューギニア基地の旧ジオン系スタッフの手で行われた。完成した本機はガンダムMk-IIの性能を受け継ぎ、他の連邦軍MSオプションのほとんどを使用できる、互換性の高い高性能汎用量産機となった。

主力量産機と設定されており、作中に登場するのも厳密にはティターンズ機ではなく、連邦軍教導団の機体である。主武装はMk-IIのビームライフルにグレネードを取り付けたもので、これはゼク・アインに装備されたものとほとんど同型である。また、Mk-IIと同型の武器としてバックパックのビームサーベルや、背面ラックにマウントできるハイパーバズーカと頭部バルカンポッドが設定されている。

表記上の性能は、スラスターの総推力(20,300kg×4、合計81,200kg)や姿勢制御用バーニアの個数(8基)がテレビ版と異なっている。このほか、『センチネル』では重量や全高の桁数が増えているためにわずかながら変動がある。しかし、『ROBOT魂』バーザムが発表された2013年以降、バーザム改もテレビ版とほぼ同一のスペックで表記されるようになっている。

デザインはカトキハジメ(当時は「かときはじめ」名義)。設定に合わせ、バルカンポッド、バックパックや腕部、脚部がガンダムMk-IIと同型になっている。頭部・胴体・腰アーマーもテレビ版バーザムの意匠を引き継ぐ一方で大きく変更され、異形の姿ではなくなった。モノアイはジオン系技術の名残と設定されているが、ほかにジオン系らしい意匠は見られない。

作中ではペズン防衛隊として反乱部隊のゼク・アインを相手に奮戦するも敗北する。

 

 

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