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機体リスト
機動戦士ガンダムF91

共收録 12 台の機体。
  • ガンダムF91

    • Height15.2 m
    • Weight7.8 t
    • Pilotシーブック・アノー

    型式番号:F91

    地球連邦軍からの高性能小型MS開発要求に対し、サナリィによって開発されたF9(のちのガンダムF90)は、AE社のMSA-0120を下して採用される。ただし、性能面では満足されたものの、主力MSとして見た場合の不都合な点が散見されたため、実績のないサナリィの機体を量産するには時期尚早と判断され、同機の改良とそのためのデータ収集および評価試験の続行が命じられる。

    その後、ビーム・シールドやヴェスバーといった新兵器を装備したF90Vタイプの試験運用結果を経て、次期主力機、そしてF9型1号機としてF91が設計・開発される。

    ハードウェア的には宇宙世紀0116年7月にはほぼ完成し、宇宙世紀0121年2月から0122年にかけて戦艦エイブラムで運用テスト(実戦も含む)がおこなわれるが、バイオ・コンピューターの調整が難航して完成には至っていない。同年11月20日には月のサナリィ開発部によって試作1号機が公開され、12月にはフロンティアサイドのサナリィ施設に陣を移して継続される。

    普遍的な高性能機として開発されたヘビーガン、Gキャノン、F90とは異なり、その時点での限界性能を達成するというコンセプトを有しており、モードを切り替えることによって並のパイロットでは制御に窮するほどの高性能を発揮することが可能である。これは、かつてニュータイプと呼ばれたような者でしか最大性能を発揮できないポテンシャルを有した超高性能機体であることを意味する。

    機体名に含まれる「ガンダム」は、過去に活躍したMSにあやかり、スペース・アーク艦長代理レアリー・エドベリが命名したもの。正式な名称はF90と同様、型式番号そのままの「F91」であり、シーブックは出撃時に「F91ガンダム」とも呼称している。

  • ビギナ・ギナ

    • Height15.8 m
    • Weight8.9 t
    • Pilotベラ・ロナ

    型式番号:XM-07

    ベルガ系の後継機として、その技術をもとに開発された指揮官用・高級士官用の試作型MS。

    非常に贅沢な素材で作られた高級機であり、CVの軍事的なシンボルとしても位置付けられている。ベラ・ロナの専用機となり、汎用性が求められた結果、バランスのとれた機体となっている。

    ベルガ系のシェルフ・ノズルを発展させた「フィン・ノズル」と呼ばれる推進システムを搭載。8基のスラスターが360度方向に独立可動することで高い機動性を発揮し、ジェネレーター直結のため伝達ロスが少なく、効率的な稼働が可能となっている。構造上、機体側に支点があるため負荷の分散効果もあり、推力重量比およびレスポンスも向上。さらに、AMBAC作動肢としても機能する。メイン・スラスターなどの設計変更によりプロペラントの積載量も増大し、機動性も格段に向上している。

    ジェネレーターはベルガ系のものを流用。ダギ・イルス同様、カメラ・アイはゴーグル型を採用していない。

    本機はガンダムF91と並び、当時のMSの性能の限界に達しているとされる。

  • ラフレシア

    • Height37.5 m
    • Weight184.6 t
    • Pilotカロッゾ・ロナ

    型式番号:XMA-01

    CVの最高司令官にしてコスモ貴族主義の名の下、「無差別の粛正」を旨とする「鉄仮面」ことカロッゾ・ロナ大将のために開発された試作型MA。

    「テンタクラー・ロッドシア・プロジェクト」の遂行を目的として設計され、その外観は5枚の花弁を持つ巨大な花を想起させる、人型を外れたMAの中でも特に異彩を放つ機動兵器である。本機にはバイオ・コンピューターの導入など先鋭的な技術が多数投入されており、宇宙世紀0120年代の技術を結集した機体といえる。ただし、カロッゾは総帥マイッツァー・ロナにも秘密裏に本機を開発している。

    制御はカロッゾの鉄仮面と直結した光ファイバー経由の脳波コントロールによって行われる。これは、カロッゾがクロスボーン・バンガードに参画する以前から研究していた思考機器操作技術の発展形であり、「ネオ・サイコミュ」とも呼ばれる。

    コクピットは“茎”にあたる中央ユニット先端に位置し、MSやMAでは珍しいキャノピー式の半露出構造となっている。リニアシートや操縦桿さえ有しておらず、これはカロッゾがノーマルスーツなしで宇宙空間に出られる身体機能を持っていたことを前提とした設計とされる。有視界戦闘のための構造とも考えられる。

    ネオ・サイコミュ・システムにより、機動からテンタクラー・ロッド125基を含む豊富な武装による攻撃行動に至るまで、すべてパイロットの思考のみで機体制御が可能となっている。しかし、常人には操縦が不可能であり、機械的な強化を施されたカロッゾの専用機として設計されている。

  • ヘビーガン

    • Height15.8 m
    • Weight23.5 t
    • Pilotビルギット・ピリヨ

    型式番号:RGM-109

    機動歩兵的な兵器に端を発したMSは、進化の過程で単機であらゆる状況に対応できる能力・汎用性を追求した結果、機体のサイズが大型化していった。

    黎明期のMSの平均全高は17~18メートル程度であったが、世代を重ねるにつれて22~25メートル、さらには30メートルを超える機体も珍しくなくなっていた。しかし、大型化に伴い整備施設の規模も拡大し、シャアの反乱以降の非戦時下では設備維持に莫大な予算が必要となる状態に陥っていた。このまま進化を続ければ予算が逼迫することは明白であり、その流れを是正するため、連邦政府は宇宙世紀0102年に外郭団体であるサナリィに解決策を求めた。その結果、サナリィは設備規模縮小のためMSのサイズを見直し、原点に立ち返る意味も込めて、黎明期の平均全高をさらに下回るサイズに統一する「MS小型化計画」を提案した。

    開発はアナハイム・エレクトロニクス(AE社)に委託されたが、同社は小型MSの開発に消極的であった。AE社はこれまでMSの大型化による艦船・設備の建造で巨額の利潤を得ており、さらに第4世代MSに続く第5世代MSの開発に注力していたため、即座に受け入れようとはしなかった。また、当時はマフティー動乱など小規模な反地球連邦運動はあったものの、大規模な武力衝突は沈静化しており、連邦軍の主力MSはジェガンタイプの改装で十分という事情もあった。こうした背景もあり、連邦軍の発注から5年もの歳月を経て、ようやく本機が完成した。

    本機は新世代の小型MSとして開発されたが、設計は保守的で、ジェガンをそのまま小型化した機体といえる。熱核反応炉も旧来のジェガンと同型のジェネレーターを流用しており、基本性能は大差ないが、軽量かつ高剛性の新素材フレームを採用したことで、出力に余裕が生じ、機動性や運動性が向上している。設計にはガンダムタイプのコンセプトが取り入れられ、RGM系量産機としては珍しくガンダリウム合金を装甲材に採用。コックピットはF71 Gキャノンと共通で、操縦方式はジェガンシリーズのアームレイカータイプからスティックタイプに戻されている。ただし、後の機体で標準装備となるビーム・シールドなどの新技術は搭載されていない。

    初の小型MSとして生産された本機は、初期型では不具合が頻発し、現場では「ジェガンM型のほうがマシ」とまで言われた。しかし、量産が軌道に乗ると問題は解消され、生産性とメンテナンス性はジェガンを上回ると評価された。

    ただし、本機の設計は従来技術の延長に留まり、第2期MSで採用された新技術の多くは導入されていなかった。連邦軍の要求性能には達しておらず、AE社がMSの小型化に本腰を入れなかったことが影響したとされる。同社は小型MSが従来のMSに取って代わることはないと考え、あくまで「軽MS」として扱っていた。しかし予想に反し、本機は従来機を上回る性能を示し、小型MSの有効性を証明したことで、AE社も同カテゴリの機体開発を行わざるを得なくなった。

    サナリィは、本機の試作1号機の性能に不満を持ち、技術向上に努めなかったAE社に見切りをつけることとなる。これを契機に、サナリィは独自のMS開発へと舵を切り、F90シリーズやガンダムF91といった小型高性能MSを開発する道を模索した。

    本機は主力MSとして採用されたが、あくまでより高性能な後継機が完成するまでのつなぎとして量産された。性能不足を補うため、強化オプションのプランも検討されていたとされる。

    宇宙世紀0120年ごろには後継機ジェムズガンが登場するが、宇宙世紀0133年ごろまでは制式機の座を維持。一部の機体は改修を受け、開発から約40年後においても現役で稼働している。

     

  • ガンタンクR-44

    • Height10.3 m
    • Weight11.8 t
    • Pilotロイ・ユング, シーブック・アノー

    型式番号:RXR-44

    フロンティアIVの戦争博物館館長であったロイ・ユングが私的に所有していた可変MS。

    頭長高約10mと、小型化が主流であった当時においても特に小型なサイズが特徴となっている。「R-44」は、ロイが44歳の時に本機を入手したことにちなむとされる。

    人型の2本脚の背面側にキャタピラを備えており、2足歩行するMS形態と、両脚を前に伸ばして座った姿勢でキャタピラを用いて走行する戦車形態(タンクフォーム)を使い分ける簡素な変形機能を有している。タンクフォーム時は車高が抑えられることで被弾率が低下し、射撃安定性は向上するが、機動性は著しく落ちるとされる。可変機構を採用した理由としては、一年戦争時の支援兵器Gブルのコンセプトと可変MSの発想をまとめたためとされる。

    頭部は、MS形態で使用されるゴーグルカメラ部と、タンク形態で使用される額のセンサーの2種類で構成されている。また、試作機ゆえにセンサー類はジェガンタイプの内装部品を、スラスターはギラ・ドーガの部品を流用している。

    機体の位置づけとしては、宇宙世紀100年以降の次期主力MS開発プランの一つとされている。MSの小型化を模索していた時期に、ミドルMSを改造して核融合炉を搭載することで小型化を達成しようと、宇宙世紀0107年頃に開発された。

    しかし、小型MSが動作するという以上の大きな成果は得られず、正式採用には至らなかった。この結果を受け、サナリィの小型MS開発方針は、従来型MSを縮小する方向で確定したといわれる。実験後に放棄されていた本機をロイ将軍が引き取り、個人的に復元し、有事に備えて改修を施していたとされる。一方で、レストアの際には寄せ集めの部品を組み合わせて作られたともいわれる。

    本機の開発はフォーミュラ計画の一環でもあり、核融合炉を搭載したAFV型MSであるF50シリーズの1つともいわれる。また、ガンタンクの有用性を主張する高官が開発した核融合炉搭載型AFV型MS「F50D」のうち、ロイ・ユングが私的に改装した機体がガンタンクR-44であると推定する資料も存在する。

  • Gキャノン

    • Height14.3 m
    • Weight8.7 t
    • Pilot地球連邦軍一般兵士

    型式番号:F71

    宇宙世紀0110年代初頭、サナリィが連邦軍の次期主力MS調達先に内定した際、同社はF70キャノンガンダムをそのままの仕様で量産化する予定だった。しかし、当時のサナリィは量産能力やコスト削減の要求を満たせず、さらに連邦軍は長年のMS供給実績を持つAEを無視できないという政治的な事情もあり、生産はAEに委託されることとなった。AEは量産性向上のためF70を再設計し、すでに量産体制を確立していたヘビーガンと機構を共通化した。

    このような経緯で生まれたF71 Gキャノンは、宇宙世紀0115年にロールアウト。しかし、AEによる大幅な設計変更はサナリィのF70開発陣にとって不本意なものであり、彼らはロールアウトしたF71に対し不満を示したとされる。また、AEに製造を委託しながらもサナリィは機体制御コンピューターの技術提供を拒否し、この過度の秘匿主義がAE側の反発を招いたともいわれる。

    F71は、汎用機体であったF90Sから支援攻撃MSとして徹底的に最適化され、機体の軽量化・効率化に成功。ジェネレーターやスラスターはAEの既製品を採用し、不要な機能をそぎ落としたことで、同時期の主力機ヘビーガンよりもコンパクトながら、より大型のジェネレーターを搭載できる構造となった。F70ほどの性能は発揮できなかったものの、推力重量比を含めた性能は従来のMSとは一線を画し、数値上はサナリィ純正機やブッホ製MSに匹敵する性能を持ち、連邦軍の要求水準を十分に満たした。

    また、ヘビーガンの機構を流用したことで作動機構のトラブルが減少し、パーツの共通化により整備性にも優れた機体となった。しかし、F91からフィードバックされていた胸部構造はオミットされるなど、キャノンガンダムの持つ革新的機構の多くは失われた。一方で、肩部装備や肩アーマーのユニット換装機構、腕部および脚部のハードポイントを備え、拡張性には優れていた。これにより、ガンダムF90のミッションパックの一部が装備可能とされる。

    しかし、当時の連邦軍の仮想敵はあくまで暴動レベルの反政府勢力であったため、基本兵装は対人戦闘に重点が置かれ、コロニー内での戦闘を考慮して大口径の火器は標準装備されていなかった。本格的な対MS戦闘では見劣りする部分もあり、中距離支援用MSでありながらビームサーベルを標準装備し、格闘性能も高かったため、マシンキャノンを省略して配備される場合もあった。

    頭部はF70(またはF90)と同タイプのものが装備される予定だったが、ヘビーガンと共通化されたことで、往年のRX-77に似たゴーグルタイプのセンサーが採用された。コックピットの仕様もヘビーガンと同一となっている。

  • ベルガ・ギロス

    • Height15.7 m
    • Weight22.7 t
    • Pilotザビーネ・シャル

    型式番号:XM-05

    ベルガ・ダラスの性能向上を目的として開発された指揮官用MS。ベルガ・ダラスとは多くのパーツが共有化されており、優秀なパイロットにのみ与えられる高性能機とされる。

    シェルフ・ノズルをさらに改良し、不必要なアポジモーターを排除、スラスターの配置を見直すことで機体の軽量化と機動性の向上が図られている。対MS戦を想定し、センサーも強化され、通信機能を強化した高性能アンテナを採用。

    武装は、固定式だったショットランサーを取り外し可能なタイプに変更し、各種武装に対応できるよう改良。また、マシンキャノンも4門に増加。背部のシェルフ・ノズルは各個に分散可能で、ミサイルのような兵装として使用できる。

    一般機のほか、黒と紫を基調としたブラックバンガードのザビーネ・シャル専用機が存在する。

  • ベルガ・ダラス

    • Height15.8 m
    • Weight22.1 t
    • Pilotドレル・ロナ

    型式番号:型號:XM-04

    デナン・ゾンを指揮官用に発展させた ベルガシリーズの第一弾。デナン・ゾン同様に近接戦闘用として設計された。

    ロナ家を中心とする貴族階級は、一般兵との機体の区別を早くから要求しており、その命を受けて指揮官機として開発された経緯を持つ。CVの指揮官用MSは古代バビロニア王国の神像をモチーフ としており、ベルガシリーズは頭飾付きのバビロニアの兜を模した頭部デザインに統一されている。ドレル機は紫を主体としたカラーリングで、一般機も同様の配色となる。

    デナン系とは異なるフレームを採用し、外付けジェネレーター直結の 独立スラスターを組み合わせ、AMBACシステム兼用の シェルフ・ノズル を装備。本機では 3基のスラスターを組み合わせたユニットを2組 搭載しており、従来機と比べ圧倒的な機動性と運動性を発揮する。デナン系より先鋭的な調整がされており、エース級パイロットでなければ乗りこなせないが、最初期の機体であるため 性能はベルガ・ギロスに劣る

    背中には ビームフラッグ を装備。酸化燃料触媒を散布し、そこに荷電粒子ビームを照射することで文字や図案を描き出す機能を持つ。 通信が困難な高ミノフスキー粒子散布区域での命令伝達 のほか、 敵への示威行為 にも使用可能。触媒は一定時間燃焼した後、拡散して燃え尽きる。

    武装は 右腕部にアタッチメント方式で装備された大型ショットランサー、ビーム・サーベル、ビーム・シールドの3種。シェルフ・ノズルは ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では、機体から分離し内蔵機銃で攻撃する兵器として使用されている。

    基本小隊編成は ベルガ・ダラスを指揮官機とし、随伴機にデナン・ゾン2機 がつく。

  • ダギ・イルス

    • Height15 m
    • Weight22.5 t
    • Pilotアンナマリー・ブルージュ

    型式番号:XM-06

    エビル・Sと同様に偵察任務に特化 した機体で、主に 指揮官機 として運用される。

    CVのMSの特徴である ハイブリッド・センサーは装備せず、ゴーグルタイプのカメラアイを採用。並のMSをはるかに上回る 情報処理能力を持ち、通常のMS(デナン・ゾンクラス)の5~6機分の領域捜索が可能 とされる。

    超長距離用センサーが全身に配置 されており、条件次第では 数千キロの範囲を数センチ単位で走査可能。新開発の ドップラー・レーダー により、移動中でも高精度の索敵を実現した。

    バックパック、両腕、両足の6か所にハードポイントを装備 し、連邦軍のMSと同様の拡張性を持つ。

    ジェネレーターはベルガ・ダラスと同型 を採用し、バイパスしたエナジーを利用することで 発展機であるビギナ・ギナを超える推力を獲得。技術的には ベルガシリーズから分化 した機体であり、戦闘用としても高い性能を発揮する。

  • デナン・ゾン

    • Height14 m
    • Weight7.9 t
    • Pilotクロスボーン・バンガード一般兵

    型式番号:XM-01

    CVが開発した初期のMSで、一般格闘戦用MS に区分される。一般機はグレーを基調とし、「黒の戦隊」所属機は黒色と薄紫色の配色となっている。

    CVは戦略に応じた機体開発を行い、企業や組織としての妥協を排除したMS製造を実施。精製技術の進歩により、高価な特殊装甲材を使用せずとも、ガンダリウム合金に匹敵する強度と重量を実現 している。

    頭部のハイブリッドセンサーはガンダムタイプに匹敵する索敵能力 を持ち、射撃照準用サブセンサーをバックパックに配置。ゴーグル型のカメラ・アイは探照灯の役割 も果たす。

    小型・高出力の 熱核反応炉を背面側に露出 させ、バックパックで覆う構造とすることで、大型高出力ジェネレーターの搭載を可能とし、地球連邦軍のジェガン系列を凌駕する パワーウェイトレシオを実現。

    小型MSの中でも、新世代MSの標準装備をいち早く確立し、大きな革新を遂げた 機体である。

  • デナン・ゲー

    • Height13.9 m
    • Weight7.1 t
    • Pilotザビーネ・シャル(ブラックバンガード機), ボブルス, クロスボーン・バンガード一般兵

    型式番号:XM-02

    一撃離脱戦法 を前提に開発されたMS。

    CVはデナン・ゾンの制式採用後、戦術に応じた新型機の開発に着手。本機はデナン・ゾンの 汎用性をさらに高め、火力を向上させたモデル であり、本格的な攻撃用MSとしてデナン・ゾンに続いて大量生産された。機体配色はデナン・ゾンと同様。

    頭部には デナン・ゾンと同じハイブリッド・センサー を搭載し、側頭部にはアンテナを装備。デナン・ゾンが周辺被害を考慮し火力を抑えていたのに対し、本機は ショットランサーを廃止し、ビーム・ライフルや肩部3連グレネードなどの標準的な武装を装備し、確実な敵機撃破を目的とする設計 となっている。

    運用上はデナン・ゾンの 支援機 とされるが、出力や推力ではこちらが上回る。操作性も良好であり、訓練用としても運用 された。

    資料によって、一般兵用 とする記述と、汎用性の高さから士官クラスでも使用された とする記述が存在する。

  • エビル・S

    • Height13.2 m
    • Weight6.8 t
    • Pilotクロスボーン・バンガード一般兵

    型式番号:XM-03

    偵察任務を目的に開発 されたMS。ベース機のデナン・ゾンよりもさらに小型 で、CV全体としても最小サイズの機体となる。機体色はデナン・ゾンに準ずる。

    CVでは 格闘型・戦闘型MSと偵察用MSを組み合わせて運用 することがあり、ダギ・イルスと小隊を組むことも多い。また、単機での偵察行動 も可能。

    肩部に装備された偵察ポッドを飛ばして情報を収集 し、敵と遭遇した場合は 戦闘を行いデータを採取 する。本来は戦闘を目的としないが、不意の事態に備え 各種隠し武装 を装備。

    索敵レーダーに影響を与えるビーム・シールドは採用せず、実体式シールドを携行。カメラアイの ハイブリッド・センサーは他のデナンシリーズとは異なり、角張り細長い形状 をしている。