型式番号:AMX-102
近接戦闘用のガルスJとの共同作戦を想定し、陸戦での後方支援用に開発されるが、宇宙では突撃艇のような性質をもつ機体として運用されている。大型化が著しい宇宙世紀0090年前後のMSの中では頭頂高15メートルと小型だが、着脱式の大型ブースター・ユニット「ズサブースター」を背面に装着する設計により、高い火力と推力を付与できる。ズサ本体や背部ブースターのドラム・フレーム部には大量のミサイルが搭載される。ブースター・ポッド装着時は大気圏内での飛行が可能で、大量のミサイルを装備しており、高い機動性と火力を用いた強襲用や爆撃機としても運用される。ブースターを排除することで近接戦闘にも対応できるうえ、マニピュレーター先端は鉤爪状になっており、ルナ・チタニウム合金製の装甲をも引き裂く。
高機動性と攻撃性を兼ね備えた機体であり、その戦闘力を高く評価されてガルスJとともに量産化に至っている。
型式番号:MSM-04N
『機動戦士ガンダム』では第30話に登場予定であったとされる。『MSV』で詳細な設定が追加され、のちにアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』にも登場。モノアイに替わる巨大な複眼と、両腕部に2本ずつ装備されたヒート・ロッドが特徴的である。
アッガイの試作段階で最終案直前まで残った設計を改めて開発した機体。開発はキャリフォルニアベースで行われている。同様にアッガイから派生したジュアッグより一般的なMSに近い設計となっているのは、ジュアッグより後に分岐し、ほぼ機体設計が完了した段階でアッグシリーズに組み込まれたためである。アッガイより大きな頭部は、センサー類を強化したためと推測される。
本機は接近戦用に設計されており、運動性が高く、装甲も厚い。防水機構を備えているが、ジュアッグ同様に湿地戦用とされる。一部の機体が実戦参加した記録があるものの、確認はされていない。カラーリングは茶色、サンド・イエロー、白を基調としている。
『MSV』以前に発行された雑誌『アニメック』では、本機はゲリラ戦用であり、強行偵察やトーチカ攻撃を主任務とする機体とされている。