- Work機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- Height17.5 m
- Weight51 t
- Pilotリド・ウォルフ, マスター・ピース・レイヤー
型式番号:RX-77D
名称は資料によって「ガンキャノン量産型」とされることもあるが、型式番号がRXナンバーであることから厳密には量産機ではなく、「ガンキャノン量産検討機」「量産先行試作機」または「量産検討モデル機」とする記述も見られる。実際には少数の生産に留まり、「ガンキャノン」の名称を持つ機体の系譜はここで一旦途切れることとなった。中距離支援機としての実際の量産機には、ジムとの共用パーツが多く、コストパフォーマンスに優れる「ジム・キャノン」が採用されている。
この機体は、ガンキャノンの量産型として開発された。コア・ブロック・システムを廃止し、生産性を高めるために後期生産型ジムのパーツを多用し、装甲材質はチタン合金セラミック複合材に変更されている。その一方で装甲は非常に厚く、カタログスペック上ではガンキャノンを凌駕する性能を持つ。さらに、ガンキャノンの実戦運用で得たデータを活用し、姿勢制御スラスターの増設によって宇宙空間での機動性が向上している。
両肩の240mmキャノン砲は伸縮可能で、バックパックに収納することで近接戦闘時の妨げを防ぐ設計となっている。また、臀部には「スタビライズド・ギア」と呼ばれるアウトリガー・ジャッキを装備しており、キャノン砲の射撃時に接地させることで射撃精度を向上させることが可能。この装備はジム・キャノンIIにも採用されているものとほぼ同型である。