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ビルトビルガー

ビルトビルガー
  • Height20.6 m
  • Weight56.9 t
  • Pilotアラド・バランガ

型式番号:PTX-015R

マオ社の最新パーソナルトルーパーで、マリオン・ラドム博士とカーク・ハミル博士が共同開発した近接格闘用の機種。遠距離砲撃用の僚機ビルトファルケンとの同時運用を前提に設計された。OGシリーズでは、PTX-003Cアルトアイゼンのコンセプトを受け継いで開発されたATX計画の新型機とされており、武装はアラドの操縦を前提に考案された。

ヒュッケバインシリーズのようなEOTは使用されておらず、ゲシュペンストMk-IIや量産型ヒュッケバインMk-IIと同じG2フレームを使用している為、高い信頼性を持つ。頭部は一見量産機のようなカメラアイだが、実際は量産型ゲシュペンストMk-IIの物を改良したものであり、バイザーの下にツインアイを有している。テスラ・ドライブの搭載により単独飛行が可能で、更に重装甲化の為、外部装甲のジャケット・アーマーを装着している。

通常はジャケット・アーマーを装着したまま戦闘を行うが、これをパージすると収納されているウィングを展開し、高機動形態に移行できる。同形態では、テスラ・ドライブをフルドライブさせる事でウィングにエネルギーフィールドを発生させ、これを高速で相手にぶつけ切り裂く「ビクティム・ビーク」が使用できる。また、対となるPTX-016Rビルトファルケンとのコンビネーションアタック「ツイン・バード・ストライク(パターンTBS)」では、ビルトファルケンと動きを合わせる為、高機動形態へ移行する。

高機動形態こそ本来のビルトビルガーの姿であり、アルトアイゼンの重装甲や兵器搭載量を引き換えに、機動性を重視したビルトファルケン同様純然たる高速・高機動戦闘用パーソナルトルーパーになるはずだったが、DC戦争やL5戦役でのキョウスケ・ナンブ中尉の駆るアルトアイゼンの戦果にラドム博士が着目し、半ば強引に開発コンセプトを変えようとした結果カーク・ハミル博士が難色を示し、協議の結果、折半案としてジャケット・アーマーが開発された経歴がある。

基本武装は実体系で統一されている。最も特徴的な大鋏「スタッグビートル・クラッシャー」は、アルトアイゼンの杭や角に並ぶ非常識な武器で、戦艦すら挟んで切断するデタラメな攻撃方法が非常に印象的。本機の外見的なイメージも決定づけており、兄弟機のアルトアイゼンを赤いカブトムシとするなら、ビルトビルガーは青いクワガタムシである。

優れた運動性と強固な装甲を両立させ、火力も高い優秀な機体ではあるが、ラドム博士の開発機らしいピーキーな操縦性、基本武装の汎用性の低さ、開発コストの高さなど、ATX計画本来の目的であった「汎用性の高い量産機」となるには依然として課題が多い。また、ジャケット・アーマーを装着している所謂ビルトビルガー重装型形態では本来の空中戦闘能力を発揮できないという欠点があり、パイロットには効果的なアーマーパージのタイミングを要求される。

『第2次α』でも『OG2』でも、アラドが使用した青色のPTX-015R(タイプR)と、赤色のPTX-015L(タイプL)の2機がロールアウトされているが、PTX-015LはOG2でしか登場していない。この他、プラモやプライズ景品などの立体物でのみ緑色の森林迷彩バージョンが登場している。

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