- Height21.7 m
- Weight50 t
- Pilotゼオラ・シュバイツァー
型式番号:PTX-016R
アラド・バランガのパートナー『ゼオラ・シュバイツァー』の搭乗機となった、マオ社の最新パーソナルトルーパー。
高い機動力を誇る遠距離砲撃用の機体で、主兵装は実弾とビーム兵器を使い分けられる『オクスタン・ライフル』。近接格闘用のビルトビルガーとの同時運用を前提に設計された。OGシリーズでは、PTX-007Cヴァイスリッターのコンセプトを受け継いで、ヒュッケバインシリーズのHフレームを使用して開発されたユニットであるとされている。その為、エクセレン・ブロウニングはヴァイスリッターの腹違いの妹という表現をした。ヒュッケバインシリーズのようなEOTは使用されておらず、機体はヒュッケバインやヒュッケバインMk-IIIに使用されているHフレームを採用しており、ユニットの性能は高い信頼性を持つ。また、テスラ・ドライブを使用している為に単独飛行が可能で、機動性と運動性が共に高く、オクスタン・ライフルの長距離射撃を活かした一撃離脱を可能としている。砲戦仕様の機体ではあるが、ロシュセイバーを2本装備しており、近接戦闘でもそれなりの戦闘能力を持つ。
背部にはテスラ・ドライブ用のウィングがあるが、ビルトビルガーと違ってテスラ・ドライブのフルドライブを利用した「ビクティムビーク」は、機体の特性やビルトビルガーとの連携を考慮して、通常時の武装には無い。その為、PTX-015RビルトビルガーとPTX-016Rビルトファルケンとのパターンアタック「ツイン・バード・ストライク(パターンTBS)」以外ではこのウィングをエネルギーコーティングする事はない。ウィングの変形は『第3次α』までと『OGs』以降で異なっており、前者はウィングが延長するだけだったが、後者は延長部分が折れ曲がる機構が追加されている。
ゼオラが使用した青色のPTX-016Rと、赤色のPTX-016Lの2機がロールアウトされているが、PTX-016LはOG2ではヴィガジの乗るガルガウのアイアンクローで握り潰された。また、どちらの作品でもビルトビルガーより先にロールアウトした為に即敵勢力(αシリーズではティターンズ、OGシリーズではノイエDC)に奪われ、しばらくは敵ユニットとして現れる運命を背負ってしまった。
OG2ではビルトファルケンは汎用PT扱いだが、合体攻撃が重要な同作品では乗り換えると「ツイン・バード・ストライク」が使用不可になる為、ゼオラをそのまま乗せておく事が多いだろう。
マリオン・ラドム博士が開発を担当しなければこうなるという実例。非常にバランスよく堅実な造りをしており、砲戦仕様にも拘らず接近戦でも充分戦える汎用性を持っている。Hフレームのコスト問題が解決出来るかどうかが、次期主力量産機となれるかどうかの課題であろう。