- Height83.1 m
- Weight498.1 t
- Pilotウェンドロ・ボルクェーデ
インスペクターの司令官、ウェンドロの専用機。
地球側の技術を応用して開発された機体で、形状や武装の特徴等からも、ディバイン・クルセイダーズの開発したヴァルシオンシリーズの1号機であるヴァルシオンが参考になっていると思われる。見るからに運動性能の低さがわかる、歩行が困難なまでに肥大化している巨体からも推察出来る通り、攻撃力と防御力重視の設計と思われるが、刃状の翼、獣のような腕部、2本の尻尾など、ガルガウと同様、人型機動兵器というよりは怪獣に近い外見をしている。これも地球側の特機構想のコンセプトの一つ「知的生命体に対する心理的効果」をインスペクター側から解釈し、地球人が威圧感を覚える外見としたとも見て取れる。
武装面は非常にシンプルではあるものの、純粋に破壊力はある為、並の機動兵器部隊では太刀打ち出来ない程の戦闘力を持った機体として完成している。また、機動兵器ながらもゾヴォーグで使用されている転移装置を内蔵しており、単機でも非常時における空間転移での戦線離脱が可能になっているのだが、ゾヴォーグの転移装置は戦艦クラスでないと搭載できない程の大型になっており、本機が並の特機型以上に大型化してしまっているのもそれに関係しているのと思われる。
「ディカステス」はギリシャ語で「裁判官」という意味。その名の通り、地球人という野蛮で危険な種族に裁きを下すための機体である。