- Height24.5 m
- Weight98.1 t
- Pilotシエンヌ・アルジャン
型式番号:YAM-014VC
リオンを始めとするリオンシリーズのアーマードモジュールは、DC戦争を経て地球連邦軍の正式採用機へと選ばれる事になったが、インスペクター事件、修羅の乱といった事件を経ていく内に、マオ・インダストリーの開発したパーソナルトルーパーに比べて次第に力不足が否めなくなっていった。この事態を良く思わなかったイスルギ重工の社長であるミツコ・イスルギは、既に主力機となっているリオン及びガーリオンのバージョンアップ型と言える後継機の開発を決定。手始めとしてリオンの後継機としてより汎用性を高めたレリオンが開発され、偽装した機体を傭兵のアラセリ・ガルシア等に提供する形で運用データを取得し、そこからガーリオンの後継機となるガレリオンも開発される事になった。その後、この機体の拡張性を模索すべく、試作機の数機をベースにカスタマイズが行われる事になり、それによって誕生したのが新たに「ケルベリオン」の名を与えられた本機となる。
機体はガーリオンに比べると重装甲となった事で、T・ドットアレイの機能は搭載されていないながらも高い防御性を獲得しており、当然重量増加という弊害も招いているが、高性能・高出力化されたテスラ・ドライブによって、原型機のガーリオンの特徴であった機動性や運動性は、むしろアステリオンAXをも上回るレベルにまで向上している。また、両肩に装備されている力場誘導子はシャークマウスの様な動物の顔を模しており、それは宛ら名の由来であるケルベロスを彷彿とさせるが、尾翼に当たるパーツの形状からサメのモチーフも含まれている模様。武装としては、腕部アタッチメント式となる射撃・格闘双方に対応した複合兵装「ターネイル」を装備しており、射撃戦では先端部を展開して弾丸を放つ「ピーク・シューター」、格闘戦ではドリルの様に高速回転させて敵を貫く「ターネイル・クラッシャー」として使用する。更には、原型機のガーリオンの「ソニック・ブレイカー」と同様、両肩の力場誘導子よりブレイク・フィールドを発生させて突撃する「ソニック・デストロイヤー」が使用可能な他、新たに拡散ビーム砲による砲撃である「HMPキャノン」も使用可能となっており、これらにより単機でも高い戦闘力と突破力を誇る機体となっている。
なお、ガイアセイバーズ所属機である三機は、元・スクール所属となる三人のアルジャンクラスのブーステッドチルドレンに譲渡され、彼等の能力に合わせる形での調整も施されており、彼等三人の連携による「ケルベロス・ストライク」という戦法も発揮する。しかし、本機は彼等の専用機として開発されたワンオフ型では無く、ブーステッド・チルドレン以外の人間にも扱えるよう調整されたそれぞれの同型機が何機か存在している。その内のパッセ仕様の機体の一機は、『封印戦争』後の戦いで鋼龍戦隊に配備されている事が確認されている。
ケルベリオン・プレザン
指揮官専用機のケルベリオン。両腕にターネイルが装備されている事で、非常に高い攻撃力が獲得されている。また、スラスター出力の強化等によって他のタイプよりも機動性や運動性が向上している。ガイアセイバーズに所属するシエンヌの機体には、青系統のカラーリングが施されている。