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アルトアイゼン

アルトアイゼン
  • Height22.2 m
  • Weight85.4 t
  • Pilotキョウスケ・ナンブ

型式番号:PTX-003-001(COMPACT2)、PTX-003C

初出の『スーパーロボット大戦COMPACT2』では量産が行われなかったゲシュペンストMk-IIIの試作機として登場。その後、『スーパーロボット大戦α』でパーソナルトルーパー関連の詳細な設定が発表され、その流れを受けて制作された、『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』やそれ以降の作品では、ゲシュペンストの3号機の改造機で、ゲシュペンストMk-IIIの異名を持つ機体に設定が変更された。

『α ORIGINAL STORY』や『スーパーロボット大戦IMPACT』、OGシリーズではATX計画に基づき開発された機体となっている。

メインパイロットはキョウスケ・ナンブ中尉、認識コードは『COMPACT2』ではPTX-003-001(Mk-IIIの試作1号機)、『α ORIGINAL STORY』以降はPTX-003C(Mk-Iの3号機のカスタム機)。肩部モーターの座金に脚部規格部品を移植するなどフレーム構造にも相当手が入れられている。『α ORIGINAL STORY』以降は、ATX計画により誕生した砲戦用PT、ヴァイスリッターとセットでの運用を前提として設計されている。OGシリーズでは設計・改修を担当したマリオン・ラドム博士の意向によって、不安定要素の多い異星人の超技術EOTは使用されておらず、機体の信頼性は高い。また、EOTを使用していない故に高レベルの軍事機密がなく、Rシリーズと比較して一般への露出が多い旨が語られている。

本機は「絶対的な火力を以て正面突破を可能とする機体」をコンセプトとした、言わば強攻型の機体である。武装のほとんどを近接~中距離戦用の実体(実弾)兵器としており、分厚い装甲と陸戦機にあるまじきハイパワーブースターを搭載し、その出鱈目な重量比推力による爆発的な加速とで非常に高い近接戦闘能力を持つ。そのすさまじい加速能力は、本機より軽いとはいえ出力では本機以上であろう、ヴァルシオン改・タイプCFを押してしまうほど。「Record of ATX」ではキョウスケですら初操縦時にその加速性に驚き、ステークのトリガーを引き損ねてしまったほど。そもそもコンセプトを文章通り解釈するなら「実弾を撃ち尽くし正面突破を果たしたら仕事は終わり」、「機体自体が弾丸」。早い話が有人特攻兵器。

反面、機体バランスの悪さゆえに非常に繊細かつ大胆な操作技術が必要となってしまった。特にその暴力的な加速度はパイロットにも相当のGがかかるようで、キョウスケは平然としているが、「Record of ATX」にてブリットはキョウスケが「大した事がない」というシミュレーターだけで体調を崩した。キョウスケ自身もアルトで無茶な駆動を行った際、吐血したり、骨にヒビが入ったりしている。その為武装と合わせて「時代に逆行している」とされ、量産機としての採用はされなかった。アラド・バランガは同作では本機のシミュレーターで接近戦を繰り広げている光景を目にしたマリオンによって、ビルトビルガーのパイロットに選出されている。OGシリーズでは採用機となった暁にはゲシュペンストMk-IIIとなるはずだった名称も、テスト時のコードネームであるアルトアイゼンという蔑称で定着してしまった。尤も、キョウスケはこの名を気に入っていたようである。

赤と白を基調としたカラーリングが特徴。夜間迷彩仕様として赤部分を青に塗ったカラーリングもあり、アルトアイゼン・ナハトと呼ばれる。

作中では「アルト」と略して呼ばれることが多く、エクセレン・ブロウニングからは「アルトちゃん」と呼ばれる。ラドム博士は長らくアルトアイゼンの名を気に入らず、量産機候補から脱落した後も本機をMk-IIIだと言い張っていたが、最終的にはアルトと呼ぶようになった。

この機体の真の弱点は接近戦。そもそもアルトアイゼンという機体は、武装こそ接近戦タイプであるものの、その真の力は「加速によって距離を詰め、かつ威力を高めた実弾による攻撃」である。そのため、ソウルゲインのようなショートレンジでの接近戦専門の機体を相手取った場合、加速のための「距離」が得られず一方的に殴られることになる。

また、対空戦闘はヴァイスリッター任せなせいか苦手。ただ『Record of ATX』でキョウスケは「真上に直進する」だけなら問題ないとしている。

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