- Pilot孫光龍
「超機人」の中でも最上位に位置するとされる「四霊」の一機、「応龍」の超機人。その全長は万里の長城にも匹敵するほどであり、雷を操る力をはじめとした圧倒的な戦闘力を有する。
遥か太古に発生した「機人大戦」では、数多の超機人と共にナシム・ガンエデンの下に集い、「百邪」や離反した超機人たち=妖機人との熾烈な戦いを繰り広げた。真の力の象徴となる「竜玉」は、ガンエデンの軍門に下る前に失われたとされる。機人大戦終結後は力を使い果たしたのか、長い眠りに就き、「万里の長城によって封じられていた」とする伝承もあるが詳細は不明。
時が流れ19世紀末、四神の激突に触発され、孫光龍(彼が「応龍」に選ばれた経緯は未解明)の強念と、436人の偃の一族の念動力者の魂力を受けて覚醒。「バラル(ガンエデン)」の僕として行動を開始。目覚めた龍虎王と敵対し、圧倒的な力で追い詰めるが、弱点である「逆鱗」に龍虎王奥義「龍王破山剣・逆鱗断」を受けて敗退し、再び休眠状態に入る。その際、全身が崩落したが、孫光龍は意に介さず、後のシリーズでは復活を遂げる。この際の特殊能力「HP回復」は自己修復能力を暗示していると考えられる。
その後、第3次αでは「アポカリュプシス」の前兆と共に孫光龍と再び覚醒。龍虎王とその主であるクスハ・ミズハ、ブルックリン・ラックフィールドの前に現れる。本来の主だった地球側のガンエデン(イルイ・ガンエデン)を見限り、負の無限力の王「ケイサル・エフェス」の配下になることを決意。ゴラー・ゴレム隊に協力し、αナンバーズと戦闘を繰り返す。
やがて、クスハの念の力で誕生した新たな四神の超機人「真・龍虎王(真・虎龍王)」との戦いで形勢が逆転。最終的にケイサル・エフェスの下僕としてαナンバーズとの最終決戦に臨むが、真・龍虎王とαナンバーズの手により敗北。ケイサル・エフェスおよび孫光龍と共に消滅する。
応龍がモデルとされるが、デザインや特性は青龍や四神の長である黄龍に近い。青龍をモチーフにした龍王機の実際のモデルが応龍であることを考えると興味深い。
「龍虎王伝奇」の復刊では、寺田Pによるあとがきで本機の真名が「応龍皇」と明かされる。OGシリーズでは正式にこの名を名乗り、第2次OGでは「応龍皇」として登場。一部武装名称も「龍王」から「応龍」に変更され、さらに強力な力を見せるが、「竜玉」は引き続き失われたままであった。光龍が本気を出していないためとも考えられるが詳細は不明。