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飛空船(レビテートシップ)

飛空船(レビテートシップ)

オラシオが開発した、源素浮揚器(エーテリックレビテータ)を基礎技術として、世界で初めて実用化された空飛ぶ船。この技術は、オラシオ一族の研究成果である「純エーテル作用論」を基に、ジャロウデク王国の支援を受けて開発された。

典型的な形状は、水上船を上下反対にしたようなデザインであり、船底にあたる中央上部に船橋が設けられている。船首には「騎士像(フィギュアヘッド)」と呼ばれる上半身のみの幻晶騎士が搭載され、その両手に繋がれた起風装置(ブローエンジン)によって風を発生させ、その風を舷側に張られた帆に当てて推力を得ている。推力の方向や強度は、起風装置の風の出力や帆の操作によって調整し、源素浮揚器の操作で飛行高度を制御する仕組みになっている。アニメ版では、起風装置からの噴射反動で転針や減速を行っている描写も見られた。

後に登場する後継船や飛竜戦艦を含め、周囲の地上部隊などとの通信は、基本的に「魔導光通信機(マギスグラフ)」と呼ばれる発光や点滅信号を使用している。また、船内での通信には「伝声管」が用いられている。

後には、巡航用の帆と起風装置に加え、戦闘機動用推進器として、あるいはそれに代えて「魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)」が搭載された船も現れるようになった。初期の飛空船は「飛礫の雨(カタパルト)」を固定武装として装備しており、輸送や空挺専用だったが、後には法撃戦仕様の幻晶騎士を搭載することが一般的となった。アニメ版では、火炎弾を投下して対地攻撃を行うシーンも描かれている。

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