- Workナイツ&マジック
- Pilotエルネスティ・エチェバルリア
エルの専用機。元は魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の実験失敗により大破したカルダトア。カラーリングはカルダトア時は緑で、テレスターレになってからは地の金属そのままの鋼色(文庫版)。アニメ版では青。
修理されて以降も実験台として酷使され続け、一度はあまりにもガタが来たために、修理ついでに全面改修されテレスターレとなった。文庫版での登場時点では、魔導噴流推進器の実験台となったカルダトアとの関連や機体名称は明かされておらず、「鋼色のテレスターレ」と呼称されていた。アニメ版では御前試合の時点ですでにトイボックスと呼ばれている。魔導噴流推進器の仕様が大きく変更されている。
肩部と腰部に魔導噴流推進器を内蔵した可動式の装甲を有する(アニメ版では脚部や背部にも推進器が搭載されている)。この魔導噴流推進器は改良型であり、加速に際して機体が一歩踏み出すごとに小刻みに噴射することで消費魔力の軽減を実現している。可動式であることを活かし、噴射のベクトルを変更することで回避運動や制動にも利用可能だが、制動には長時間推進器を噴かさなければならず、結局のところ消費魔力の大きさは相変わらずである。
魔導噴流推進器に限らず、エルが思い付きで造った様々な装備品の実験台にされ、それを見た団員達から「エルの玩具箱(トイボックス)」という名を贈られ、正式にエルの専用騎として扱われることとなる。
機体の欠点である燃費問題への対策として「炉(エーテルリアクタ)」を2つに増やすという無茶な改造を行った結果、2つ目の炉を始めとする後付け部分が騎体構造に余計な負荷を与えており、強化魔法に回す魔力が増大してしまっている。それでも魔力供給量は増加したため、燃費問題はある程度解決されたが、機体バランスの悪化などを考慮すると全体的な性能はテレスターレを下回っている。
立ち位置としてはイカルガが完成するまでの繋ぎの機体であり、戦場に出たのは女皇殻獣(クイーンシェルケース)との戦闘のみである。