
- Work機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
- Pilotガイア, マッシュ, オルテガ
ジオン公国軍の主力モビルスーツとして運用されたMS-06 ザクⅡは、初期生産型のC型や後に登場するF型を含め、さまざまな戦況に対応可能な汎用性を重視して開発された。開戦に向けてC型の量産が進む中、ジオン軍は特定の戦場環境に対応した局地戦仕様のザクⅡの開発に着手。その中でも最も早く完成したのが、宇宙戦に特化したMS-06R-1A 高機動型ザクⅡである。
この機体は汎用性を捨て、高い推進力と機動性を追求。背部には大型ランドセルを装備し、そこに追加のプロペラントタンクを備えて推進剤の搭載量を増やしている。さらに脚部には左右3基ずつ、計6基の大型スラスターを配置し、宇宙空間における加速性能を強化している。
MS-06R-1Aは、独立戦争初期の大規模戦闘であるルウム会戦において投入され、ガイア、オルテガ、マッシュの「黒い三連星」によって運用された。彼らは三機による連携を重視し、それぞれ異なる役割に応じた装備でフォーメーションを組んで戦闘を展開。
ガイア機は両肩にシールドを装備し、バズーカの携行弾数を確保。マッシュ機は中・長距離支援用にMS用対艦ライフルASR-78を装備。そして、近接戦に特化したオルテガ機は、ジャイアント・ヒート・ホークを用いて格闘戦でとどめを刺す役割を担った。三位一体の連携攻撃によって、彼らはルウム会戦で大きな戦果を挙げることとなる。