
- Work機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
- Height17.34 m
- Pilot--
型式番号:YMS-03
莫大的な予算と長い開発期間をかけて、独立戦争の主力兵器となる人型機動兵器、すなわちモビルスーツの開発が進められていたが、宇宙世紀0074年時点では、試作機モビルワーカー01式最後期型において、最大の課題であった動力用融合炉の小型化が実現できずにいた。そのため、兵器開発の最高責任者であるギレン・ザビによって、モビルスーツ開発計画は中止の危機に瀕することになる。
この状況を打破し、開発計画の継続を決定づけたのが、トレノフ・Y・ミノフスキー博士によって提案された試作機「YMS-03 ヴァッフ」であった。ヴァッフは、ミノフスキー粒子を応用した新技術によって動力炉の小型化に成功し、さらに流体パルスシステムによる駆動性能の向上も実現。これにより、宇宙空間での高い機動性を獲得し、従来の宇宙戦艦や誘導兵器を超える新たな戦力としての可能性を示すことに成功した。
また、モビルワーカー01式後期型以降で採用されていた腕部アタッチメント交換機能も継承されており、さまざまな武装を取り付けた実験も行われている。事実上、モビルスーツの原点ともいえるこのYMS-03 ヴァッフは、ごく少数のみが試作され、その後すぐにより実戦向きの後継機の開発が開始されたため、制式兵器として採用されることはなかった。
なお、機体名「ヴァッフ」は「武器」や「武具」を意味する言葉に由来している。