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機体リスト
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG

共收録 8 台の機体。
  • ビギニングガンダム

    • Height19 m
    • Weight47.8 t
    • Pilotイレイ・ハル

    型式番号:GPB-X80

    ハルがお台場で購入したガンプラ。彼が手に入れたキット以外では流通や販売が確認されておらず、その存在は謎に包まれている。その希少性から、機体を奪おうとバトルを仕掛けてくる者も現れる。

    機体各部には角を切り落とした三角形状のパーツが配置され、これらはバトル時に推進・姿勢制御用のIフィールド発生器として機能する。頭部には黄色のクリアパーツで成形されたブレードアンテナがあり、バトルではバルカン砲を兼ねたビームアンテナとして活躍する。武装としてはビームライフル、ビームサーベル、シールドが標準装備だが、特筆すべきはビームサーベルの装備数で、背中左右とシールド裏に計9基が搭載されている。ハルはこれらのサーベル3基を一度に片手で引き抜き、多刀流の戦法を駆使する。

    漫画版では、ビームサーベルを削って小型化し、薬指と小指でも握れるように改造。これにより八刀流が可能となり、「ビギニング無双 壱の型 八岐大蛇」と称する技を披露した。大型の敵専用の斬撃「ドラゴンクラッシュ」や、ファンネル対策として出力調整可能な「ビームクナイ」、柄に輪ゴムを取り付けた「ビームウィップ」など、工夫を凝らした戦術を用いている。

    このガンプラは関節の可動範囲や保持力に優れており、初心者のハルが素組みしただけでも高い戦闘力を発揮する。一方で、塗装や表面処理などの仕上げの面では技術不足があり、シャウアーとのバトルではその点を指摘されて敗北を喫する。しかし、敗北後にはシール部分をガンダムマーカーで塗装し、モールドのスミ入れやはめ込み部の調整を行うなど機体を改良。これにより追従性を向上させ、さらなる戦闘力を引き出すことに成功した。

  • ビギニング30ガンダム

    • Height19 m
    • Weight57.1 t
    • Pilotイレイ・ハル

    型式番号:GPB-X80-30F

    第3話に登場するビギニングガンダムの強化形態。ヒノデが製作した多色成形ランナーパーツを組み込んだこの形態は、ビギニング本来の姿と言える。成形されたランナーは匿名でAXISに送られ、最終的にハルの手に渡ることになる。

    最大の特徴は、全身に配置された赤と青のクリアパーツ、そして「ifs(イフス)ユニット」と呼ばれる特殊なパーツ。この「ifs」とは「i-field control system(Iフィールドコントロールシステム)」の略で、宇宙世紀のIフィールドとの関連性は不明確であるが、「仮定」の意味を込めて「if」も含まれている。このユニットによってフィールドの制御機能が向上し、機体の攻防能力が大幅に強化される。

    新たに追加された武装として、強化型ビームライフルが装備され、さらにIフィールドを展開して防御力を高める「フィールドシールド(ビームシールド)」も搭載される。ビームサーベルは腰部に6基増備され、これらはIフィールドを媒介にすることで、ファンネルのように遠隔操作が可能となり、オールレンジ攻撃が可能な兵器として活躍する。ランナーには、推進時の噴射光を再現したクリアグリーンのエフェクトパーツも付属しており、バトル中には光の翼のように演出され、視覚的にもインパクトを与える。

    ハル自身の製作技術の向上もあり、この強化形態でガンプラ選手権に挑戦。かつて敗北した相手、シャウアーのフォーエバーガンダムと互角の戦いを繰り広げ、成長を見せる。

  • Hi-νガンダム GPBカラー

    • Height20 m
    • Weight27.9 t
    • Pilotコウジ・マツモト

    型式番号:RX-93-ν2

    第1話、3話に登場。ビルダーはコウジ・マツモト。「HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー) Hi-νガンダム」に映画版のνガンダムを髣髴とさせる白・黒・黄色のオリジナル塗装を施している。なおコウジ本人はカラーリングを考案しただけで、実際の製作はマネージャーに任せている。そのマネージャーも製作はあまり得意な方ではなく、左脚付け根のポリキャップのはめ込みが甘いという弱点を抱えている。

    色以外はほぼ無改造だが、キットには可動するフィン・ファンネルが2基しかないため、コウジはアイドルとしての財力にものを言わせ、同じキットを3個買いして6基全てが可動するようにしている。バトルでは地上でフィン・ファンネルを展開している。ビーム・サーベルは劇中では水色のビームを発振する。

  • フォーエバーガンダム

    • Height18 m
    • Weight56.2 t
    • Pilotボリス・シャウアー

    型式番号:GPB-X78-30

    ビルダーはボリス・シャウアー。「HG ガンダム Ver.G30th(バージョン ジーサーティース)」をベースに、オリジナルデザインの青い追加装甲(フルアーマーユニット)を施している。各装甲にはスラスターが内蔵されており、重量増加による機動性の低下を抑えている。オリジナル武装として、ビーム・キャノン型ファンネルを背部に4基装備。このファンネルは通常の砲塔としても使用されるほか、分離状態では4基の間に防御用のビームバリアを形成する。また、ファンネル射出後の各ジョイント部分には小型のビーム砲が内蔵されている。その他の武装は、ビーム・ライフルやシールドなど、元のキットに付属しているものをほぼそのまま使用する。なお、ビーム・サーベルは本来の装備位置が胴体装甲の固定に使用されているため、前腕の追加装甲に格納されている。高度な工作や丁寧な塗装、ウェザリングなど、ガンプラマイスターであるシャウアーの卓越した技巧がふんだんに盛り込まれており、バトルでは全てのパラメータが最大に近い数値となっている。

    第2話では素組み状態のビギニングを圧倒し、第3話で大幅な強化を遂げたビギニング30に対してもなお互角の戦いを見せる。

    漫画版ではマントを纏った状態で登場し、ビギニング30の攻撃を受けるまではそのままの姿で戦う。

    公式外伝の『ガンプラビルダーズD』ではサキが本機の色違いを用いていることから、本機は一般商品化されたようである。

    公式外伝のオールジャパン・ガンプラバトル大会では、「HGFC マスターガンダム&風雲再起」のキットに付属するモビルホース風雲再起に騎乗し、重装甲機の難点である機動性を飛躍的に高めている。

    機体デザインは大河原邦男が担当した。デザインコンセプトは「現代のフルアーマーガンダム」。

  • 百式 (GPBカラー「白式」)

    • Height18.5 m
    • Weight31.5 t
    • Pilotサカザキ・ケンタ

    型式番号:MSN-00100

    第2話に登場。ビルダーはサカザキ・ケンタ。「HGUC 百式+メガ・バズーカ・ランチャー」のキットに白のオリジナル塗装を施した機体で、「白式」の名もこれに由来する。肩には本来の「百」に代わり「白」のマーキングが施されている。武装は、劇中未使用のメガ・バズーカ・ランチャーを除いて元のキットと同じだが、銃口の穴開け工作や丁寧な合わせ目消しによってバトルでの性能が向上している。ハルの僚機としてスーパーカスタムザクF2000と対戦し、脚部を破壊されつつも、相手の弱点を突いた支援砲撃で勝利に貢献する。

  • GPB-06F スーパーカスタムザクF2000

    • Height17.8 m
    • Weight200 t
    • Pilotタツ・シマノ

    型式番号:GPB-06F

    第2話、3話に登場。ビルダーはタツ・シマノ。「HGUC ザクII F2型」をベースに、パテやプラ板、流用パーツを用いて大幅な重武装・重装甲化を施した改造機体。全身に多数のミサイルポッドなどの武装、追加装甲が増設されているほか、背部にはマシンガンを所持した2本の副腕が追加されており、長柄の超大型ヒート・ホーク「デッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホーク」を主武装とする。火力と防御力に優れる一方で機動性は大きく低下しており、パテによる改造部分の接着が甘く破損しやすいという弱点を持つ。「F2000」とは「ザクF2の1000倍強い」というタツの設定によるもので、他にも「世界のありとあらゆる武術、戦術、戦闘パターンがインプットされている」「開発チームには魔術師や祈祷師まで参加していた」「強過ぎてアクシズの最下層に封印されている」といった設定を附記している。これらの「脳内設定」はそのまま「思い入れの強さ」の証であり、高いパラメータを誇る。

    第2話では弱点を露呈して白式とビギニングに敗れるが、第3話のガンプラ選手権ではプラ板を用いた改造によって弱点を克服して参戦し、オーキスから分離したガンダム試作3号機ステイメンを撃破する。

    機体デザインは海老川兼武が担当した。機体に附記された設定の多くも彼が考えたものである。

  • ベアッガイ

    • Height20 m
    • Weight100 t
    • Pilotヤマ・リナ

    型式番号:GPB-04B

    ハルやケンタに触発されてリナが購入した「HGUC アッガイ」を改造した機体。第2話で「プロトベアッガイ」として完成した際には熊のぬいぐるみのようなフードやリボンで装飾されており、左手には木彫りの熊からの流用パーツである鮭が持たされていた。第3話では店長やケンタを無理矢理に協力させて大幅な改造を受け、ぬいぐるみの熊を模した耳や目鼻のパーツが造形された頭部を持つ「ニューベアッガイ」へと改造される。本来のモノアイはそのままで、両目の部分にはメガ粒子砲、背部には通学用ランドセルの形状そのままのミサイルランチャー、縦笛状のビーム砲などで武装され、外見から想像できない高火力機へと変貌している。作品としての完成度も高く、ハル、ケンタの僚機として参加したガンプラ選手権では、ダイアンが駆るケンプファーと互角以上に渡り合う。

    機体デザインは阿久津潤一が担当した。元来この機体の元となったのは、ある原型師が個人で製作したもので、その当時は頭部のみの造形であったが、これを見た担当がそのデザインとアイディアに驚愕感心し、製作者と製作陣の交渉の結果原型・アニメ双方のOKが出て、阿久津による多少のリファインを経、本作登場となったものである。

  • サザビー GPBカラー

    • Height25.6 m
    • Weight30.5 t
    • Pilotサカザキ・ケンタ

    型式番号:MSN-04

    第3話に登場。ケンタが自分の思い描く究極の機体として作り上げたガンプラ。「HGUC サザビー」のキットをベースに、明度の異なる2種の白で塗装している。元の成形色が派手な赤であるため、隠ぺい力の低い白をきれいに発色させるのに大変な苦労を要した。バトルでは設定通りのファンネルの展開が可能。ガンプラ選手権では、戦いに不慣れなリナのベアッガイを援護したり、遅れて参戦したビギニング30と連携したりしつつ、1/550ビグ・ザム、ヅダ、コウジのHi-νガンダムGPBカラー、サムのジム・ブルーディスティニーと連戦を繰り広げる。