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機体リスト
ブレイク ブレイド

共收録 26 台の機体。
  • デルフィング 第一形態

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー

    ビノンテン郊外の石英採掘場で発見された、推定千年前の古代(アンダー)ゴゥレム。このゴゥレムの本来の名称は不明で、発掘後に「デルフィング」というコードネームが付けられた。外観上の特徴として、頭部と背中に折れた剣のような角と背鰭(はいき)があり、ナルヴィが「壊れた刃」という意味で命名した。また、ボルキュスはこの機体の圧倒的な運動性能と攻撃力から、「破壊を象徴する刃」と称し、「ブレイクブレイド」とも発言している。アテネス軍では、その圧倒的な戦果から「将軍殺し」とも呼ばれている。

    デルフィングは現代のゴゥレムとは異なり、操縦士の魔力ではなく動力炉を搭載しており、非常に高度な石英精製技術で作られたインナーフレームを持つ。そのため、非常に高い強度を誇り、現代の技術者では解析や整備ができないレベルである。コックピット形式も現在のゴゥレムとは異なり、視界は狭いものの鮮明なモニタが搭載されている。さらに、外部メイン冷却システムのエラーにより稼働時間が制限されており、全力稼働では10-30分しか動けず、冷却には24時間かかる。日中は動力の蓄積量が増加し、稼働時間が延びることが確認されている。

    操縦は完全に手動で行われ、現代のゴゥレムとは異なり、機体の予測運用スキルによる補助が入るため、素人でもある程度の戦闘が可能である。機体は搭乗士の頭の動きや視線をトレースし、直感的な操作ができる仕様になっている。また、解析不能な技術によって作られたインナーフレームは非常に強靭であり、常識外の靭帯馬力、加速力、跳躍力を発揮する。

    デルフィングには自律行動機能が備わっており、搭乗者の意識が不明な場合には「Lindy 01 プロトコル」というモードに移行し、周囲の脅威を自動で判定し反撃する。このモードは非常に動力を消耗するが、搭乗者が意識を回復すると自律行動は中断される。

    機体の内部アナウンスから、本来の名称は「NM20561107-A02」であり、ライガットは3人目の搭乗者であることが示されている。また、ゼスによれば、古代ゴゥレムに関する情報をオーランドが握っているが、詳細は不明である。

    名前の由来は、北欧神話に登場する魔剣「ティルヴィング」。

    第一形態

    発掘されたばかりのデルフィングは、曲面を多用した先進的なデザインが特徴であり、他の角張った無骨な印象のゴゥレムとは一線を画している。しかし、石英精製技術に問題があったため、外部装甲は腐食が進んでおり、気泡だらけで脆くなっていた。装甲は対人散弾ですら貫通するほど劣化しており、発掘直後には武装もなく、防御力も低かった。

    さらに、ライガットがまだデルフィングを操縦し始めたばかりだったため、操縦技術が未熟であり、ゼスの操るエルテーミスに簡単にあしらわれてしまった。

  • デルフィング 第二形態

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー

    腐食した装甲の代わりに、仮留めしただけの軽装甲を施されたデルフィング。

    ゼスと直談判を求めるライガットの要望で使者の旗を持ち、非武装で出撃した。交渉が決裂した後は逃げに徹していたが、リィのエルテーミスに発見され戦闘に入る。この際に腹部にプレスガンでのゼロ距離連続射撃を受けており、停戦期間中の検分でインナーフレームに損傷が確認されている。トゥル将軍の部隊が戦場に落としていった超重量大剣とランスで応戦し、これを撃破した。

  • デルフィング 第三形態

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー

    多重装甲モード(10 - 12話)のデルフィング。

    遠距離狙撃を主とするワルキウレス部隊に接近するため、デルフィングに中破したファブニルの装甲板から作られた急造多重装甲を装着している。更に両腕部に重ね合わせた多重盾を装備し、その上で右腕に超重量大剣、左腕に長剣を装備している。追加装甲で固められた上半身はほぼ可動不能で、格闘性能は80%ダウンしているため、装甲装着中には突進以外不可能。

    規格外の機体にあわせた規格外の超重量となっているにも関わらず、その加速力・走行速度は未だ常識外の領域にあり、装甲を外して機動力を高めたバルド旗下の部隊ですら振り切ったワルキウレス部隊に追いつき、アルガスのエルテーミスを体当たりで粉砕するほどの速度と突貫力を見せた。その直後に迎撃を受けるも、弾丸を弾き返す程の防御力を見せつけワルキウレス部隊を動揺させた。

    握力最大でパージ可能。パージ後も頭部、胸部、脚部の装甲は残る。

  • デルフィング 第四型態

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー

    新多重装甲モード(22話 - 23話)のデルフィング。

    デルフィング専用武装と共に開発された新型多重装甲を装着している。多重装甲は三層構造で、デルフィング本体もこの多重装甲を装着するための専用の装甲に換装されている。急造品だった以前の物とは違い全体的に戦闘用に改良されており、装甲を装着したままでも格闘戦が可能となっている。頭部への追加装甲は施されておらず、パージ後は胸部、脚部の装甲が残る。「イーストシミター」「三節棍」「ネイルダーツホルダー」等の重武装が施されており、特に突貫力は右腕にジョイントで固定された「重長槍」により大幅に向上。

    長距離助走により加速したデルフィングが敵ゴゥレム部隊を蹴散らしながら突撃し、たった一機で敵の左翼部隊を突崩す活躍を見せた。

  • デルフィング 第四型態(突擊重装甲)

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー
  • デルフィング 第五形態

    • Height8.9 m
    • Pilotライガット・アロー

    ボルキュス大隊を迎え撃つべく、一部急造の追加装甲を施されたデルフィング。アニメオリジナルの形態となる。

    高硬度の石英で製造された十文字型巨大投擲武器「ライデ」を装備する。「ライデ」は石英靱帯を縒り合わせたザイルによって変則的かつ、リーチのある攻撃を繰り返すことができる。追加装甲は各部にスリットがあり機体の冷却がされやすいよう設計されている。そのためか、稼動可能時間が480分と今までより長い時間動くことが可能になった。また左肩にネイルダーツボックスを装着している。

  • ファブニル 6型(一般機)

    • Height8.5 m
    • Pilot--

    クリシュナ王国軍の量産型ゴゥレム。中重級。パラメーターは装甲強度5、上半身フレーム強度5、下半身フレーム強度4、運動性4、コスト3、安全性9。

    元々は完全なディフェンスタイプで、設計も古い旧式ゴゥレム。背中に武器を収納するための大型のバックホルダーを持つ。プレスガン「ギャラルシグマ」と盾「スクトゥム・シータ」を装備し、背中に各々得意な格闘武器を携行するスタイルが一般的。狙撃兵はギャラルシグマをロングプレスガンに改造したものを使用している。格闘武器には槍「ヘビーランス4型」やセミスパタ「ガンテ2型」、扱いが難しい斬撃剣「イーストシミター」もある。コックピットは胸部から腹部にかけて配置され、ハッチは腹背にある。

    現在使用されている6型は、シギュン率いる設計チームによって総合改修されたもので、腕部の運動性向上により射角の広範囲化や格闘性能が向上し、様々な作戦に対応可能となっている。それでも旧式であることは否めず、侵入してきたエルテーミスの機動力には翻弄されることが多かった。アテネスの量産機ラドゥンには互角に戦えるが、精鋭が搭乗するカスタム機や重ゴゥレム相手では性能差が厳しい。

    クリシュナは小国であり、軍備増強にはそれほど熱心ではなかったため、将官クラスでもこのファブニルに搭乗している。高位魔動戦士の機体は、頭部デザインや機体色がカスタム化されることがあるが、性能面では一般機と士官機に大差はない。機体色はアニメ版では青みのある暗緑色だが、原作では未だにカラー描写がなく、クリシュナの正式カラーが赤であることから、原作では赤い機体の可能性もある。実際に、デルフィング第三形態の装甲に使われた中破したファブニルの装甲は赤だった。

    この他にも、運搬用の非武装型や要人送迎用など、様々なタイプが存在する。名前の由来は、北欧神話などに登場するドワーフ・ファフニール。

  • ファブニル 6型(バルド将軍機)

    • Height8.5 m
    • Pilotバルド・ジ・アラン・アルヴァトロス

    機体色はグレーに近い茶色。機体に施されたパーソナルマークは盾を意匠化した物。エルテーミスに対処するため、一時的に自機の大部分の装甲を排したことがある。それ以外にはこれといって特徴的な点もなく、頭部のデザインも微妙に違うものの、他の機体とほとんど区別が付かない。バルド機の装備面で唯一他と違う点は、盾が強化型の「スクトゥム・イオタ」であること。重量と引き換えに二重装甲とすることで、シータより防御力が上がっている。

  • ファブニル 6型(トゥル将軍機)

    • Height8.5 m
    • Pilotトゥル・バー・コールウェイ・リムレック

    機体色は黄土色。機体に施されたパーソナルマークはクリシュナ国旗を元にした物。頭部デザインの違いがかなり分かりやすく、目に当たる部分のスリットが左右つながっている。基本装備はプレスガン2丁。石英靭帯を6束使った豪腕ゴゥレムで、超重量大剣を両手使用ではあるが一応保持できた。西部国境線に向かう途中アテネス軍の奇襲を受け、ギラトスのシザーソーで両断された。

  • ファブニル 6型(サクラ隊長機)

    • Height8.5 m
    • Pilotサクラ

    機体色は白。石英靭帯強化版ハイパワー型ゴゥレムにあたる。機体に施されたパーソナルマークは桜花を意匠化した物。バックホルダーにはイーストシミターを装備。両腕には、彼女しか扱えないと言われる王国最重量盾「多重シールド」を装備しているため、見た目にも他との違いが判り易い。多重シールドは二枚一組になっており、各々を個別に使うのではなく左右を合体させて一つの巨大な盾として使用する。この内片方を、シギュン救出作戦時にデルフィングに貸与している。後にハイパワー型ゴゥレムの増産が決まり、旧型のこの機体は傭兵として派遣されたクレオに新型の多重シールドと共に移譲された。劇場版では戦鎚を装備しており、ビノンテン攻防戦ではボルキュスを相手に奮戦した。

  • ファブニル 6型(ナルヴィ機)

    • Height8.5 m
    • Pilotナルヴィ・ストライズ

    機体色はピンク(両肩は白)。機体に施されたパーソナルマークはスペードを意匠化した物。装備の構成は一般用と同じだが、射撃を重視してバレルを延長した特製ガン(銃剣無し)を使用している。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。ベクトリア峠でギラトスに撃破される。その後ナルヴィはフレイアに乗り換えたため、以降劇中では登場しない。

  • ファブニル 6型(ナイル機)

    • Height8.5 m
    • Pilotナイル・ストライズ

    機体色は緑(両肩は白)。機体に施されたパーソナルマークは短剣を意匠化した物。クリシュナ随一の槍使いであるナイルに合わせ、プレスガンよりランスの方をメインに使用する格闘戦仕様。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。

  • ファブニル 6型(ロギン機)

    • Height8.5 m
    • Pilotロギン・ジー・ガルフ・エンサンス

    機体色は土色。ギャラルシグマを改造したロングプレスガンのみを装備し、他の武装は見当たらない。パーソナルマークは無し。アラカン荒野への出撃時には肩の装甲を削減していた。ロギンが左利きなので、左腕でロングプレスガンを扱う。

  • ファブニル 6型(エルザ中隊長機)

    • Height8.5 m
    • Pilotエルザ

    機体色は青(アニメ版)。プレスガン2丁とシールドを装備する機体。重量増加を嫌って格闘武器は装備していない。シールドはバックホルダーに携帯したままで使用されなかった。パーソナルマークは見当たらないが、肩装甲のペイントが他と異なる。ヒュケリオンのスコルピオンテールに胴体を貫かれ撃破された。

  • エルテーミス(クリシュナ軍仕様)

    • Height9.9 m
    • Pilotジルグ・ジ・レド・レ・アルヴァトロス

    ワルキウレス部隊との戦いで複数のエルテーミスを鹵獲・回収したクリシュナ王国が、一番損傷の少なかったゼス機をベースにシギュン立案の再利用計画の下でこれを復元し、扱い易くなるようデチューンを施した機体。識別のためクリシュナ王国軍の正式カラーである赤色にペイントされ、クリシュナのマークを入れられた。全長やパラメータはアテネス軍の物と同じ。損傷が激しかった胸部装甲はクリシュナ軍仕様(ファブニルのものに酷似)のものに変更されている他、腰部装甲や、膝部の肉抜きなどにも微妙な変更が加わっている。

    デチューンされているにもかかわらず並の魔動戦士では手に余り、搭乗士としてジルグが選ばれ(ナルヴィも候補に挙がっていた)、ミレニル部隊の戦力に組み込まれた。その後はジルグの操縦技量も相まって驚異的な戦果を挙げた。バデス率いるスペルタ部隊との戦闘において、単機でこれを迎え撃ち敵部隊の全滅と引き換えに破壊される。

    また、休戦協定時に回収された際のデルフィングの両腕のフレーム損傷は、ジルグとの決闘の際のものと思われる。プレスガン本体はクリシュナの一般的な型であるが、銃剣だけは独自の形をしている。原作では重量増加を嫌ってか盾は「スクトゥム・シータ」を装備しているが、アニメ版では強化型の二層盾「スクトゥム・イオタ」を装備している。

  • エルテーミス

    • Height9.9 m
    • Pilot--

    アテネス連邦が開発した最新の軽量型ゴゥレム。機体色は黄色であるが、設定資料集では白いエルテーミスも描かれている。全長12メイル(約9.9メートル)。パラメーターは装甲強度4、上半身フレーム強度4、下半身フレーム強度9、運動性9、コスト8、安全性2。

    設計者はドクター・ヘパイス。多くの魔動戦士が受領を断ったという曰く付きの機体。動力管制の難しさと脚部の脆さによる着地の難しさが欠点(改修後も完全には解決していない)で、操縦できるセンスを持つ者は高位魔動戦士の中でも更に限られる。劇中でもリィ機が高機動中に脚を撃たれたことで、二転三転しながら地面に激突して自滅同然に戦闘不能に陥っており、操縦ミスが命取りになる危険性が暗示されている。

    全部で10台製造されたが、4台は訓練中の着地失敗で大破して残ったのは6台。事故の多発に加えて死亡者まで出したことから軍内では「欠陥機」という評価を下され、実戦配備は見送られた。しかし、その突出した運動性能に着目したゼスによって安全性の向上を図った再設計案が提出され、それに則って改修された5台が黄色に塗装されてワルキウレス部隊で使用された。この部隊の出した戦果によりエルテーミスは再評価され、再び脚光を浴びることとなった。

    胴体には高位魔動戦士にしか扱えない跳躍補正装置(圧縮空気だけを噴射するプレスガンのような物。上体左右に1つずつ配置されている)が内蔵され、従来のゴゥレムに比べて非常に高い跳躍力(約10メイル)と機動力を誇る。細身の機体各部に空力を意識したパーツがつけられており、跳躍補正装置を取り巻く3基のスタビライザー状の背鰭、張り出した肩部装甲が前後に展開してダイブブレーキとなる他、後頭部のフェアリングも僅かではあるがエアブレーキの役割を果たしている。長射程のロングプレスガン「キプネス16」とカイト・シャープド・シールド4号のみを装備し、敵の射程外から撃って倒すのが主な戦い方。ゼス機のロングプレスガンは特別製の大口径仕様(弾丸の大きさは通常の倍程もある)で、驚異的な威力を見せており、通常型でもファブニルの射程外からやすやすと撃破可能な威力を有する。フレーム強度と引き換えに軽量化が優先されているため格闘戦にはあまり適さないが、優れた乗り手ならその身軽さを活かしての三次元的な格闘も行える。

    名前の由来は、ギリシア神話の女神・アルテミス。

  • エルテーミス・ネオス

    • Pilot--

    アテネス連邦が開発したエルテーミスの新型。パラメーターは装甲強度2、上半身フレーム強度3、下半身フレーム強度9、運動性9、コスト9、安全性5。

    設計自体は終わっていたが、旧エルテーミスが事故多発で欠陥機扱いされたため、計画段階で凍結されていた。その後、ワルキウレス部隊の活躍によりエルテーミスが再評価されたことで、計画が再開されて完成に至った。

    ネオスの頭部は、旧エルテーミスにあった頭部の垂直尾翼とフェアリングは無くなっていて、丸い形状になっている。上半身の装甲枚数を減らして軽量化することで、旧エルテーミス以上の着地安全性を実現したが、パーツ数が1.3倍に膨れ上がったため量産化は見送られた。生産された数台はスペルタ部隊に支給されている。旧エルテーミスより汎用性が高くなっており、基本装備のキプネス16に加えて収納式ナイフが新たに装備された他、2丁の短銃を装備した機体もあった。

  • ヒュケリオン

    • Height11.7 m
    • Pilotボルキュス・デュッセンルドルフ

    アテネス連邦のボルキュス将軍専用重量級ゴゥレム。パラメーターは装甲強度7、上半身フレーム強度13、下半身フレーム強度15、運動性7、コスト36、安全性4。

    初期に開発された多岐動力管制型の指揮官用重ゴゥレムで、計3台製造され他の将軍も受領している。しかしボルキュス将軍のものは、更に彼の好みにかつ実戦的な大改修を施され、初期コンセプトから大きく外れた全く別物の機体となっており、現在ではアテネス製ゴゥレムの系譜から外れた異様な存在として認識されている。

    右腕に打突武器「ニードル」、左腕に内蔵プレスガン、両膝側面に短距離簡易型の脚部プレスガン、両肩に多関節武器「スコルピオンテール」を装備する。これに加え、通常のプレスガン、剣、シールドまで携行しているという、多数の武器で身を固めた化物機体。そのため、まともに操縦するには搭乗士に相当量の魔力が必要。だが追加装備の代償として、肥大化した重量を軽減するために腰周りが無装甲、上腕部と大腿部の装甲も削られているなど、威圧的な見た目に反して防御力の低いゴゥレムとなっている。

    この機体の特徴となっているスコルピオンテールは、エルテーミスの生みの親でもあるドクター・ヘパイスが設計したもの。この武器は、肩の石英靱帯による回転盤と本体の石英靱帯で制御されており、鞭のように反動で振るう。回転盤はたった10回の使用で磨耗により交換が必要、6つの関節のうち実際に操作できるのは2関節のみ、扱いに失敗すると反動で自身をも破壊してしまうという危険な代物であるため、武器としての評価は低い。しかし、使いこなせれば絶大な力を発揮する。

    ペグー山麓の村での戦いでデルフィングに右肩のスコルピオンテールを破壊されたため、王都決戦においてはスコルピオンテールは左肩のみ、右手に大剣、左手にプレスガンという装備で戦った。人柱作戦に嵌ってデルフィングと一対一の死闘を繰り広げたが、ジルグが乗り移ったかのような操縦を見せるライガットに敗北した。

    名前の由来は、ギリシア神話の太陽神・ヒュペリーオーン。

  • トロイア

    • Height9.9 m
    • Pilotイオ・カルダバール

    アテネス連邦のカスタムゴゥレム。全長12メイル。機体色はアニメ版では薄い青であるが設定資料集によると原作では白の可能性もある。機体の製作者は搭乗士でもあるイオ。パラメーターは装甲強度4、上半身フレーム強度6、下半身フレーム強度5、運動性7、コスト1、安全性3。

    イオの故郷である北方領ベルゲンの量産型ゴゥレムを、エルテーミス等の廃棄パーツを使用してカスタムしている。基本装備は十字剣「クロスサイフォス」とシールド、肩の装甲にはすれ違い様に攻撃するための「ショルダーエッジ」を、両脚大腿部には牽制用の短距離プレスガンを装着している近接戦が得意な機体。戦況に応じて通常のプレスガンも携行し、射撃戦にも対応する。高級パーツを大量に使用した希少価値の高いゴゥレムだが、寄せ集めのために機体バランスが悪く、運用には高度な操縦技術が必要とされる。実際の性能はラドゥンより低いのだが、イオの卓越した操縦能力で多数の敵を降し大きな戦果を挙げている。

    この機体の特徴といえるクロスサイフォスは、刃系でアテネス一の硬度を誇ると言われていた名品だった。イオのためにベルゲンの名工が3年がかりで削り出した物で、トロイア自体よりも高コストという一品だったが、ジルグに奪われた後ライガットとの決闘に用いられ、デルフィングの集中攻撃を受けて折られた。

    名前の由来は、ギリシア神話に登場する古代都市・トロイア。

  • ギラトス

    • Height9.9 m
    • Pilotニケ

    アテネス連邦の重量級ゴゥレム。全長12メイル。パラメーターは装甲強度9、上半身フレーム強度8、下半身フレーム強度9、運動性5、コスト14、安全性9。

    前腕から手首までを包み込むように一体化した、カマキリを思わせる巨大な腕部パーツ「シザーソー」が最大の特徴。強化靭帯の使用により圧倒的なパワーを誇るその両腕で、相手を挟み込んで身動きできなくし、内側の鋸状の刃を擦り合わせて両断するという戦い方を行う。シザーソーに内蔵された中距離用プレスガンによる射撃戦も行える。普通の手首も付いているが、位置的にシザーソーに包まれているため物を吊り下げる時くらいしか役立たない。

    重ゴゥレムのフラグシップモデルとして試作されたが、腕部の運動性の低さや高コストパーツ大量使用による製造コスト悪化が問題視され、量産化は見送られた。3台製造された内の2台をニケが受領。残る1台はアーレスが受領し、ボレアスへと改修された。彼女の技量もあって高い戦闘能力を示していたが、ジルグのエルテーミスには勝てず2台とも彼に破壊された。

    名前の由来は、ギリシア神話に登場する巨人・ギガース。

  • ラドゥン

    • Height9 m
    • Pilot--

    アテネス連邦の量産型ゴゥレムで、大陸で最も多く生産され、最もカスタムが行われた機体。機体色は白。アテネスにとっては最初期に建造したゴゥレムでもある。

    操縦に特別な才能を必要としない素直な機体で、特徴は無いが兵器としての信頼性の高さが売り。元々は人の攻撃から城を守る防衛用兵器として開発されたため、前期型と後期型では用途が完全に異なる。

    名前の由来は、ギリシア神話に登場する黄金の林檎を守っていたドラゴン・ラードーン。

  • アキレウス

    • Pilotオルレアン・ル・メン・テュペル

    アテネス連邦軍スペルタ部隊所属のテュペル専用ゴゥレム。パラメーターは装甲強度10、上半身フレーム強度13、下半身フレーム強度13、運動性7、コスト15、安全性9。

    名門テュペル家の象徴とする機体にすべく私財を投じ、最高級の石英をふんだんに使って造られたワンオフゴゥレム。コストを除いたパラメーターの総合値だけならヒュケリオンをも凌駕する名機と呼ばれるに相応しい超高性能機だが、機体完成後に当主の要望で追加された装飾とあらゆる戦闘を想定した過剰な重装備(両肩にセミスパタ、両腕にシールドとプレスガンが一体化した特別装備をそれぞれ携行)が、戦闘時にはデッドウエイトとなり肝心のバランスを崩してしまっているという本末転倒な状態。

    量産型ゴゥレムを遥かに凌駕する性能にテュペルは自信満々で戦いに臨んだが、搭乗士の能力が機体の性能に見合っておらず、全く活躍できないままジルグのエルテーミスに瞬殺された。

    名前の由来は、ギリシア神話に登場する英雄・アキレウス。

  • ドラギア

    • Height9 m
    • Pilotアイレス・パトバ・アレッサンドリア

    将軍補佐アイレス専用の指揮官用カスタムゴゥレム。

    原作では名称未設定だったが、劇場版アニメの公開に際して命名された。所持する巨大な戦斧が特徴の機体。ベースは、指揮官用の母体として様々なカスタムタイプを生み出してきた、バランスのいい優秀なゴゥレム。

    アラカン荒野からの撤退中、襲撃してきたジルグの驚異的な実力の前にあっさりと敗れ去った。

  • ベルセボネ

    • Height9.9 m
    • Pilotバデス・セロフ・ウリヤノフスク

    主席将軍補佐バデス専用の指揮官用カスタムゴゥレム。パラメーターは装甲強度7、上半身フレーム強度9、下半身フレーム強度7、運動性6、コスト8、安全性8。

    原作では名称未設定だったが、劇場版アニメの公開に際して命名された。アイレスのものと同じゴゥレムをベースにしている。乗り手がアテネス随一の槍使いであるため、ランスの柄にプレスガンを仕込んだ「ランスガン」を使用した格闘戦を得意とする。左肩にも固定型プレスガン「コラボーンショット」が装備されている。これらのプレスガンは低威力の近距離用で、牽制や間合いを測るのが主な用途であり、敵を直接倒すためには適さない。

    スペルタ部隊との連携でジルグを追い詰めたが、リザーブしていた動力で一瞬だけ動かせたデルフィングの横槍で胸部装甲を破壊され、その隙に機体から脱出していたジルグが破損部から直接バデスを射殺したことで敗れる。

  • ゴゥレム(テルトン専用機)

    • Pilotテルトン・キズ・デムヤート

    スペルタ部隊のテルトンが搭乗するゴゥレム。 オーランド製ゴゥレムの量産・改良型であり、ブレスガンが仕込まれた大型の鎧を装備する。

  • ゴゥレム(レト専用機)

    • Pilotレト・エルク・ズク・キロフスキー

    所属国:アテネス連邦

    レト専用にチューンされたカスタムゴゥレム。 長距離射程のブレスガンを装備している。