- Height23.8 m
- Weight99.7 t
- Pilotキョウスケ・ナンブ
型式番号:PTX-003C-SP1
キョウスケ・ナンブの愛機であるアルトアイゼンの強化改造機。認識コードはPTX-003C-SP1。
『COMPACT2』・『IMPACT』では謎の敵に操られたエクセレンが乗るライン・ヴァイスリッターに対抗するために、キョウスケのプランを元にニナ・パープルトンによって改造された。『OG2』ではスレードゲルミルやソウルゲインといったシャドウミラーの特機に、アルトが当たり負けしていたことへの改善策として、マリオン・ラドム博士らによって改造が予定されていたが、改造前にアルトがソウルゲインによって行動不能な状態にまで破壊されてしまったため、その修理を兼ねての改造となった。
そのキョウスケの改造プランとは、『絶対的火力による正面突破』というアルトアイゼン元来の長所――すなわち火力・突進力・装甲をさらに強化するという至極単純なものであり、それを見せたマリオンは、「どうせやるなら徹底的に」とプラン以上に本気で改造させてしまう。
具体的に言えば、右手にはリボルビング・ステークよりも巨大なリボルビング・バンカーを装備、さらに両肩のクレイモアも弾数増加のため大型化、三連マシンキャノンも五連チェーンガンに変更するなど、武装をすべて一回り大きいものに変更している。さらにヒートホーンをプラズマホーンに変更し、機体そのものの火力も底上げされている。またヴァイスリッターの予備パーツを用いて制作された背部スタビライザーによって突進力が強化され、同時に機体の装甲や可動部の補強も行われている。IMPACTではそれに加え、リボルビング・バンカーに対ディストーションフィールド用の処理が施された。
上記のような改造を行ったことで、火力・突進力・装甲は強化されたものの、改造前の段階で既に劣悪だった機体バランスは輪を掛けて悪化、今まで以上に高度な操作技術を要する機体となった。というより殆どキョウスケの専用チューンナップ機状態であり、その扱いの難しさは似たような機体に乗っているアラド・バランガですら「イチバチどころじゃない、イチキューかイチジューだ……!」と評するほどである。『IMPACT』では「奇跡的なバランスを保っている」と表現されていたが、『OG2』ではバランスが完全に崩壊したためビルトビルガーなどに用いられた小型テスラ・ドライブにより機体バランスを保っている。しかし、あくまでバランサーとしてであるため、本来付与されるべき飛行機能に関しては、ごく短時間しか効力を発揮し得ない状態となっている。また、前述の突進力の強化はアルトの欠点の一つでもあった「殺人的な加速によるパイロットへの負担」の増大を招いてしまい、この機体での出撃前に消化に良い食事をとることを推奨されるというシーンがあったりする。
名前の由来は、リボルビング・バンカーがその大きさゆえにリーゼタイプと呼ばれていたことによる。リーゼはドイツ語で「巨人」なので、和訳すると古の鉄巨人となる。
なお、一部の人物はこれをゲシュペンストMk-IIIカスタムと呼ぶこともある。また、シャドウミラーの平行世界で制式採用されているゲシュペンストMk-IIIは、無印アルトよりもアルトアイゼン・リーゼの方が近いらしい。
大本の素体は初代ゲシュペンストの3号機であるため、『OGMD』終結時に現役の人型機動兵器としては、ギリアムのゲシュペンスト・タイプRVと並んでトップクラスの運用歴を誇る。