アークゲイン

アインストの跳梁と時を同じくして、エンドレス・フロンティア各地に出没するようになった出所不明の機動兵器。紺碧の装甲を持つ格闘戦用アンドロイドで、腕に刀、脚に砲を備えている。

初登場は、アインストと縁の深い海底遺跡ヴィルキュアキントで、ハーケン・ブロウニングたちの前に現れる。両肘の刃を用いた近接戦闘を得意とし、その戦闘スタイルはカルディアらWナンバーのものと酷似していたため、ハーケンは素性が不明のWナンバーのリーダー、W00ではないかと推測する（実際にはWナンバーと深い関係を持っている）。

ファントムなどの機動兵器と同様、ハーケンたちと対峙するが、その機構はすでにアインストに取り込まれており、二度目の登場時にはアインストの眷属アインストハーケンを従えて現れる。設定上では、フォルミッドヘイム前王であるシュタール・ディープがアインスト世界に赴く際、護衛として従えていた三機のうちの一体とされている。その後、アインストに改造され、異常な戦闘能力と自己修復能力を獲得し、アインストの影響を受けて使役されるに至った。シュタール王に化けたアインストが討たれた後、三機は国を去っている。

アルトアイゼン・ナハトが「孤狼」、ヴァイスリッター・アーベントが「堕天使」と称されるように、この機体は「闇騎士」と呼ばれる。

初戦では敗北し、機密保持のため自爆（ATA？）し、他の機動兵器と異なり自軍に加入することなく退場。しかし、その後アインストによって復元されたアインストアークゲインとして再び登場し、ハーケンたちの前に立ちはだかる。

ナハトやアーベントがデータからダウンサイジングして再現されたのに対し、アークゲインは方舟に現物が搭載されていた。正体は不明のまま爆散するが、その真の姿は純粋な機動兵器として開発されたWナンバー・W10であることが明らかになる。

この事実を把握していたW03 ピート・ペインは、ネバーランドに残されたデータをもとにアークゲインを再ロールアウトし、シャドウミラーの痕跡抹消任務に利用。しかし、バレリアネア塔での戦闘後に機能異常を起こし、その場に放棄。後にドロシーによって再調整され、アシェンが保有していたレプリカPTの制御プログラムをインストールされることで、ツァイト・クロコディールの戦力に加えられる。
ピートがあっさりとアークゲインを手放したのは、仕込まれた発信機を利用し、ハーケンたちの動向を探るためだった。

また、アインストは本機を運用するためにW00であるハーケンのコピーを帯同させていたが、その詳細な関係性は明らかにされていない。ピートやカルディアの発言から、アインストはWナンバーの運用に関する一定の決定権を有していると考えられている。