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SRX

SRX
  • Height51.2 m
  • Weight388.8 t
  • Pilotリュウセイ・ダテ, ライディース・F・ブランシュタイン, アヤ・コバヤシ

型式番号:SRX-00

SRX計画のコンセプトを形にした、試作型合体パーソナルトルーパー。

人型兵器のR-1、R-2、R-3及びパワードパーツが合体して完成するスーパーロボット。SRXは「Super Robot X-Type」の頭字語で、スーパーロボットとリアルロボットの長所を組み合わせた最強のロボットを目指して開発された。単機で戦局を一変させうる決戦兵器。「究極汎用戦闘一撃必殺型パーソナルトルーパー」の異名を持つ。メインパイロットであるリュウセイの決め台詞では「天下無敵のスーパーロボット」とも言われる。

R-2パワードのトロニウム・エンジンによる莫大な出力と、R-1・R-3パワード2機分のT-LINKシステムを用いた念動フィールドの形成により、従来の特機の枠を超えた爆発的な火力を獲得した。主な内蔵兵器は「ハイフィンガー・ランチャー」・「ゾル・オリハルコニウム・ソード(Z・O・ソード)」など。さらにRWシリーズのR-GUNパワードが合体することにより「ハイパートロニウムバスターキャノン(HTBキャノン)」という最強兵器が使用可能。念動フィールドで機体を防御することも可能である。

しかし、単機複数による合体メカの宿命というべきか、構造が脆弱であり、自身の出力に対して装甲が耐え切れておらず、ロールアウト時に全面的に張り替えないといけないメンテナンス性の悪さがある。またトロニウム・エンジンの出力調整が非常に困難な上、常時念動フィールドを形成して合体維持を補助する必要があり、念動力者に著しい負荷をかけるなど、数え切れないほどの問題点を抱えている。そのため、合体しての稼働時間や出撃回数に制約が課せられることが多い。

戦闘能力は地球圏最強だが、運用面で容易には解決し難い難問を多く抱えた問題機であり、総合面ではグルンガスト、ヒュッケバインシリーズが上。それでもこの機体が製造された理由は、SRX計画における裏の目的である、イングラムによる「いずれ来たる銀河規模の戦乱に備えた、大規模転移を自由に、かつ単機で実現する機動兵器」の構想があったためである。本機はそのひな形であり、中枢であるT-LINKシステムを空間転移装置、またはそれに近い機構として運用すべく作られた存在という側面も持つ。これは『OG2』においてその片鱗が見え、αシリーズで「銀河無双のスーパーロボット」として実現することになる。

合体時には3機でフォーメーション「パターンOOC(Only One Crash)」を形成するが、この名は機体の欠点を皮肉ったものである。リュウセイはこの呼び方に難色を示し、ロボットアニメ的な呼称「ヴァリアブル・フォーメーション」を勝手に用いている(公式設定には採用されていないが、OG1キョウスケ編ではライとアヤも「OOCだと不吉だから」としてこのネーミングを認めた)。

パイロット要員はリュウセイ・ダテがメインパイロット。ライディース・F・ブランシュタインがトロニウム・エンジンのコントロールを始め、機体制御の大半を兼任する。アヤ・コバヤシがT-LINKシステムの要。その他の役割については、リュウセイとライの役割から消去法で考えると、索敵や火器管制を担当していると思われる。ただし、アヤのT-LINKの負担を解消するため、漫画版では火器管制はライが、索敵はリュウセイが担当する場面もある。また、各分離形態部位にある武装をリュウセイ、ライ、アヤがそれぞれ制御する場面も存在する。

なおRシリーズはいずれもテスラ・ドライブを搭載していないため、合体後の飛行方法は不明だが、おそらくR-3パワードのT-LINKフライトシステムを用い、トロニウム・エンジンで機体全体を飛行させていると考えられる。

バンプレストのマークを模した特徴的な頭部形状に加え、リュウセイの独特な命名センスも光る機体。Z・O・ソードは「天上天下無敵剣」、それによる必殺技「ハイ・ゾル・オリハルコニウム・ソード(H・Z・O・ソード)」を「天上天下念動爆砕剣」、ハイパー・トロニウムバスターキャノン(HTBキャノン)は「天上天下一撃必殺砲」と名付けている。

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