ジェミニオン・レイ

ジェニオンの最終最強形態である「ジェミニオン・レイ」は、TS-DEMONのサードモード「ディアボロス・エクス・マキナ」の起動によって誕生した形態であり、「いがみ合う双子」の力を最大限に引き出すために変容した姿です。武装はジェニオンの発展型で、AGが多元戦争で得た複数の機体データ（バルゴラ・グローリー、ガンレオン、リ・ブラスタのデータ）を組み込んで開発されました。

当初、AGが想定していた「ジェミニオン」（骸に「身」が入る意図）は、禍々しい機体としてデザインされていましたが、ヒビキの意志と「いがみ合う双子」のオーバードライブが起こり、AGの期待を超えた変容が起きました。その結果、ジェニオン・ガイを超える巨躯と強力な戦闘能力を持ち、「ジェミニオン・レイ」という新たな始まりの存在として誕生しました。「レイ」は「零」と「光」のダブルミーニングとされています。

ジェミニオン・レイは、ジェニオン（幼生）、ジェニオン・ガイ（蛹）の進化形であり、真の「いがみ合う双子」の搭載機といえます。AGの計画通りの進化ではなく、ヒビキとジェニオン自身の意志による希望の形となり、パーツの組み換えによる変形ではなく、法則を無視した「変容」で全長・重量ともにジェニオン・ガイを超えるサイズとなっています。

武装面では、ジェニオン・ガイとは異なり、スフィアの力を攻撃力に変える接近戦を得意とし、ジェミニアに近い戦闘スタイルを持ちます。胸部のスフィア封入球体にはカバーがついており、見た目もより強力な印象を与えます。

事象制御の能力も大幅に向上しており、ジェニオン・ガイをはるかに超える柔軟かつ機敏な動きを実現。ジークンドーによる白兵戦を主体に、実体剣「フルアクセルグレイブ」や遠隔操作ユニット「ハウンド」を組み合わせた多彩な戦法が可能です。さらに、SPIGOTのデータにより、エネルギーを直接攻撃力に変換することで、より精度の高い戦闘ができるようになっています。

ジェミニオン・レイは、格闘戦を得意とし、その巨体にもかかわらず驚異的なスピードと機動力を発揮します。また、同じリアクターの資質を持つスズネが同乗することで、より強力な攻撃が可能になります。