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機体リスト
グレートマジンガー

共收録 4 台の機体。
  • グレートマジンガー

    • Height25 m
    • Weight32 t
    • Pilot剣鉄也

    兜剣造が15年かけて建造した「マジンガーZを超える“偉大な勇者”」。身長25m、重量32t。

    ミケーネ帝国に対抗する人類の最後の切り札として登場し、映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』や『マジンガーZ』最終回では、マジンガーZを苦しめた戦闘獣を難なく撃破し、窮地を救って無敵の強さを見せた。

    基本設計はマジンガーZと同じだが、Zの運用で得たノウハウが活かされている。装甲は超合金Zよりも軽量で4倍の強度を誇る「超合金N(ニュー)Z」で造られており、光子力エネルギーによる光子力エンジンで動き、最高出力は90万馬力。『グレートマジンガー』終盤ではさらに強化されて最大出力130万馬力となる。

    「マジンゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤーオン!」で合体し、コクピットとなる。

    背中には光子力ロケットエンジン2基を搭載した収容可能な翼スクランブルダッシュを内蔵しており、マジンガーZのような飛行用アタッチメントと合体する必要はなかったが、番組終盤では新たな合体式の翼である強化武装グレートブースターが登場している。飛行速度はマッハ4(グレートブースター使用時はマッハ5)、最高限界高度は50,000m。スクランブルダッシュは完全に収納せずに、背中にコンパクトにまとめたままにしておくこともでき、第15話ではその状態でロケット噴射して海中を移動している。第36話の描写では、スクランブルダッシュの両翼を失っても、直ちに墜落せず滞空できるようである。また、ジェットスクランダーと異なり、スクランブルダッシュは可変翼ではないという誤解もあるが、設定画には可変する様子が描かれており、映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』やTVシリーズ第1話でも翼が後退する描写がある。

    グレートの潜水限界深度は8,000mに達し、これは限界が400mのグレンダイザーを遥かに凌ぐ。第42話では戦闘獣バブールに海溝に引きずり込まれ、8,009mを超える深度が描かれている。

    マジンガーZの欠点を改良した設計であるはずだが、意外にも弱点は多い。第27話ではヤヌス侯爵に「腕が無いと使用できる武器が激減し、戦闘力は三分の一以下に低下する」と指摘され、第33話ではアルゴス長官に足が弱点と見抜かれ、翼と両腕を失った上に両脚まで切断され、グレートを放棄するまで追い詰められている(この一件が第34話での両脚の強化改造に繋がっている)。さらに映画『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』では、「背中にある翼の収納部分に衝撃を与えると、再生回路が作動するまでの数秒間、全機能が停止する」という最大の弱点が明かされた。

    鉄也以外がグレートを操縦したこともある。第44話では兜剣造が鉄也の代わりに搭乗し、設計者ではあるものの操縦には不慣れなためか苦戦を強いられた。映画『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』では、ベガ星連合軍のバレンドス親衛隊長に強奪・操縦されグレンダイザーと戦う事態となったが、奪回後には兜甲児がグレートを操縦し円盤獣グビグビを撃破した。このときバレンドスは初めての操縦ながら、グレンダイザーと互角に戦っている。

  • ビューナスA

    • Height20 m
    • Weight23 t
    • Pilot炎ジュン

    兜剣造がグレートマジンガーのサポート役として製作した女性型ロボットで、パイロットは炎ジュン。全高20メートル・重量23トンとマジンガーZよりも大きく重い。光子力エネルギーによる光子力エンジンで駆動し、最大出力は35万馬力。武器は3種類のみだが、初期のマジンガーZに匹敵する力を持っているとされる資料もある。

    クインスターという小型機が頭部にドッキングしてコクピットとなる。非常時には分離して脱出装置としても機能するが、本編で実際に脱出したのは第53話のみ。劇中で使われたことはないが、クインスターには逆噴射口を兼ねた前部ビーム砲が2門装備されている。第19話や第22話、第26話、最終回などでは、クインスターが頭部に接続されたままジュンが降りている描写があるが、乗り降りの方法は不明(グレートのような内部エレベーターがあるのかもしれないが描写はない)。

    普段は研究所近くの滝壷の中に格納されており、ジュンの「ビューナスA、ゴー!」の掛け声で滝壷から登場し、「クインスターイン!」でクインスターが合体して起動する。分離の際は「クインスターオフ!」(第53話)と叫ぶ。

    超合金ニューZ製でありながら、グレートに比べて装甲が薄いためか、破損することが多かった。片腕や片脚を破壊されたり腹部に穴を開けられたり、胴体を真っ二つにされたこともある(第33話)。

    前腕部には、漫画版『マジンガーZ』の「マジンガー軍団」編に登場する弓さやかのビューナスAの武装「Zカッター」の名残と思われる三角ブレード状の突起があり、第12話でのみ戦闘に使われたが、特に効果を発揮することもなく、戦闘獣バイソニアに折られてしまった。また、漫画版では光子力ビームを発射していた頭部のアンテナ2本も、TVアニメ版では武装されていないようで、第19話では片方が破損している。

    当初は走って戦場に向かっていた(走行速度は時速300km)ものの、第25話からはビューナススクランダーを装備して飛行可能になった。

    アフロダイやダイアナンとは異なり、最初から対ミケーネ戦用に開発されたため、女性型ロボットとしては装備が多い。第3話冒頭では5体の敵ロボットを連続で撃破する圧倒的な強さを見せたが、これは模擬戦闘訓練かジュンのイメージ映像だった可能性もあり、その後のズガール戦ではすぐに苦戦に陥る。その後も戦闘獣に苦戦する「かませ犬」的な立場になることが多かった。数少ない戦果としては、第8話のダイヤカス、第13話のビーコング、第28話のアキレウス、そして第56話のアンゴラス将軍を撃破している。また、シナリオ上ではムガリッサ、グレシオス、ユニガロス、ゲルニカスも倒していることになっているが、映像化はされていない。とはいえ、ミケーネスやキャットルーなどの雑魚相手には圧倒的な強さを発揮していた(第41話ほか)。

  • 暗黒大将軍

    • Height35 m
    • Weight480 t

    ミケーネ帝国の総司令官であり、七大将軍をまとめる存在。ミケーネ本土に居城を構えている。姿は甲冑をまとった武人のようで、胸から腹にかけて改造前の顔が残されている。

    武器は腰に携える全長20メートルの大剣で、一振りするだけで強風を巻き起こす力を持つ。また、両目からは高熱の光線を放ち、口からは炎を吐く。マントは鋼鉄製で重く、敵にかぶせて動きを封じることも可能。

    元々はアレス王国の鬼将軍だったが、闇の帝王との戦いに敗れた後、その武勇を評価されて戦闘獣として蘇り、忠誠を誓うようになった。古代ミケーネ王国を侵略した頃にはすでに戦闘獣となっており、当時は人間と同じ大きさであったと解釈されている。

    正面からの戦いを好む性格であり、情報戦を重視するアルゴス長官ら諜報軍とはそりが合わないが、必要な時には協力を求める柔軟さも持つ。かつて罰を受けたユリシーザーとアンゴラスの赦免を闇の帝王に願い出るなど、温情ある一面も見せている。

    物語の中盤では、部下たちの失敗に業を煮やして自ら作戦指揮をとり、ヤヌス侯爵の援護を受けながらグレートマジンガーとの一騎打ちに臨む。あと一歩まで追い詰めるも、油断から弱点である顔を貫かれ戦死。その壮絶な最期には、闇の帝王や七大将軍だけでなく、対立していた者たちや敵までもがその死を悼んだ。

  • 地獄大元帥

    • Height25 m
    • Weight320 t

    暗黒大将軍の死後、第36話から新たに登場した幹部であり、その正体はミケーネ帝国の科学力によって戦闘獣として蘇ったDr.ヘル。上半身のみの状態で、左目にアイパッチを付けた彼の姿が地獄大元帥の頭部に埋め込まれており、本体から分離することはできない。死の淵から蘇生された恩を感じており、闇の帝王に忠誠を誓っている。

    初登場時には、科学要塞研究所のメンバーとモニター越しに会話する場面があるが、Dr.ヘルの存在に対して驚く者はおらず、その後も明確に気づく描写はなかった。

    人間味のある描写があった生前とは異なり、復活後は冷酷かつ非情な性格で、ためらうことなく過激な作戦を実行する。暗黒大将軍のような武闘派ではなく、科学者としての知略を駆使して戦闘獣を生み出し、鉄也たちを追い詰めていった。就任直後には「ミスを犯した者は即処刑」と七大将軍を威圧したものの、実際には誰も処刑されていない。

    攻撃的な性格で、右手が剣となる「地獄サーベル」、全身から放つ高熱の「白熱ビーム」、頭部の角から放たれる雷の球「球電ショット」、そして超合金ニューZさえも破壊する「超破壊音波砲」という4つの武器を持つが、劇中ではいずれも使用されることはなかった。

    物語の中盤では、グレートマジンガーを磔にして鞭で打つ夢を見たり、兜甲児への憎しみからマジンガーZの人形を破壊したりする場面が描かれるが、最後まで直接対決の場はなかった。そのため実力は不明のまま終わるが、続編『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では彼に似た戦闘機械獣が登場し、マジンガーZを圧倒する戦闘を見せている。

    最終話では、集中攻撃を受ける要塞デモニカの中に留まり、その爆発に巻き込まれて戦死した。

    なお、永井豪による漫画版では最終決戦でマジンガーZおよびグレート・マジンガーと交戦し、バリヤーマントでミサイル攻撃を無効化し、全身から放つ高熱の「ヘル=ファイアー」で優勢に立つも、最終的にはグレート・マジンガーのサンダー=ブレードによって撃破された。