Follow Us

地獄大元帥

地獄大元帥

暗黒大将軍の死後、第36話から新たに登場した幹部であり、その正体はミケーネ帝国の科学力によって戦闘獣として蘇ったDr.ヘル。上半身のみの状態で、左目にアイパッチを付けた彼の姿が地獄大元帥の頭部に埋め込まれており、本体から分離することはできない。死の淵から蘇生された恩を感じており、闇の帝王に忠誠を誓っている。

初登場時には、科学要塞研究所のメンバーとモニター越しに会話する場面があるが、Dr.ヘルの存在に対して驚く者はおらず、その後も明確に気づく描写はなかった。

人間味のある描写があった生前とは異なり、復活後は冷酷かつ非情な性格で、ためらうことなく過激な作戦を実行する。暗黒大将軍のような武闘派ではなく、科学者としての知略を駆使して戦闘獣を生み出し、鉄也たちを追い詰めていった。就任直後には「ミスを犯した者は即処刑」と七大将軍を威圧したものの、実際には誰も処刑されていない。

攻撃的な性格で、右手が剣となる「地獄サーベル」、全身から放つ高熱の「白熱ビーム」、頭部の角から放たれる雷の球「球電ショット」、そして超合金ニューZさえも破壊する「超破壊音波砲」という4つの武器を持つが、劇中ではいずれも使用されることはなかった。

物語の中盤では、グレートマジンガーを磔にして鞭で打つ夢を見たり、兜甲児への憎しみからマジンガーZの人形を破壊したりする場面が描かれるが、最後まで直接対決の場はなかった。そのため実力は不明のまま終わるが、続編『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では彼に似た戦闘機械獣が登場し、マジンガーZを圧倒する戦闘を見せている。

最終話では、集中攻撃を受ける要塞デモニカの中に留まり、その爆発に巻き込まれて戦死した。

なお、永井豪による漫画版では最終決戦でマジンガーZおよびグレート・マジンガーと交戦し、バリヤーマントでミサイル攻撃を無効化し、全身から放つ高熱の「ヘル=ファイアー」で優勢に立つも、最終的にはグレート・マジンガーのサンダー=ブレードによって撃破された。

関連機体