
- Workグレートマジンガー
- Height20 m
- Weight23 t
- Pilot炎ジュン
兜剣造がグレートマジンガーのサポート役として製作した女性型ロボットで、パイロットは炎ジュン。全高20メートル・重量23トンとマジンガーZよりも大きく重い。光子力エネルギーによる光子力エンジンで駆動し、最大出力は35万馬力。武器は3種類のみだが、初期のマジンガーZに匹敵する力を持っているとされる資料もある。
クインスターという小型機が頭部にドッキングしてコクピットとなる。非常時には分離して脱出装置としても機能するが、本編で実際に脱出したのは第53話のみ。劇中で使われたことはないが、クインスターには逆噴射口を兼ねた前部ビーム砲が2門装備されている。第19話や第22話、第26話、最終回などでは、クインスターが頭部に接続されたままジュンが降りている描写があるが、乗り降りの方法は不明(グレートのような内部エレベーターがあるのかもしれないが描写はない)。
普段は研究所近くの滝壷の中に格納されており、ジュンの「ビューナスA、ゴー!」の掛け声で滝壷から登場し、「クインスターイン!」でクインスターが合体して起動する。分離の際は「クインスターオフ!」(第53話)と叫ぶ。
超合金ニューZ製でありながら、グレートに比べて装甲が薄いためか、破損することが多かった。片腕や片脚を破壊されたり腹部に穴を開けられたり、胴体を真っ二つにされたこともある(第33話)。
前腕部には、漫画版『マジンガーZ』の「マジンガー軍団」編に登場する弓さやかのビューナスAの武装「Zカッター」の名残と思われる三角ブレード状の突起があり、第12話でのみ戦闘に使われたが、特に効果を発揮することもなく、戦闘獣バイソニアに折られてしまった。また、漫画版では光子力ビームを発射していた頭部のアンテナ2本も、TVアニメ版では武装されていないようで、第19話では片方が破損している。
当初は走って戦場に向かっていた(走行速度は時速300km)ものの、第25話からはビューナススクランダーを装備して飛行可能になった。
アフロダイやダイアナンとは異なり、最初から対ミケーネ戦用に開発されたため、女性型ロボットとしては装備が多い。第3話冒頭では5体の敵ロボットを連続で撃破する圧倒的な強さを見せたが、これは模擬戦闘訓練かジュンのイメージ映像だった可能性もあり、その後のズガール戦ではすぐに苦戦に陥る。その後も戦闘獣に苦戦する「かませ犬」的な立場になることが多かった。数少ない戦果としては、第8話のダイヤカス、第13話のビーコング、第28話のアキレウス、そして第56話のアンゴラス将軍を撃破している。また、シナリオ上ではムガリッサ、グレシオス、ユニガロス、ゲルニカスも倒していることになっているが、映像化はされていない。とはいえ、ミケーネスやキャットルーなどの雑魚相手には圧倒的な強さを発揮していた(第41話ほか)。