- Height53.8 m
- Weight148.6 t
- Pilotトウマ・カノウ
型式番号:DGG-XAM3C
雷鳳をテスラ・ライヒ研究所の協力を得てカスタマイズした機体。
長所を伸ばす方向で強化されており、パワーの向上を図っている。プラズマ・コンバータの出力アップ及び、増加した重量をカバーする為に全身にブースターを内蔵している。長所を伸ばす方向に強化した為、攻撃力は高いが、雷鳳の短所はそのまま残っている。
しかし、機体強度・スピード・パワーのバランスが悪く、トウマ・カノウ以外のパイロットでは歩行すら困難なピーキーな機体になってしまった。そのピーキーさは、後述の『神雷』を使用する際の危険性が物語っており、明確な設計ミスが存在するという点では『欠陥品』という言い方も成り立つ。例えるなら雷鳳が150キロ以上の速度で飛んでいく野球ボールとすれば、大雷鳳は時速200キロで飛ぶボウリングの球であり、正に『諸刃の剣』と言えるだろう。
出力を抑えた戦闘なら問題なく展開できるが、過酷になっていく状況でそんなことは到底言っておられず、トウマは100%で戦えるようにある秘策を講じることになる。その結実が奥義『神雷』である。システムLIOHのサポートなしで100%の力で戦うと機体もろともトウマまで破壊されるという設計ミスに対して、高速一点集中破壊を行なう事で成功した脅威の必殺技である。
なお、完成にテスラ研の協力があった事と、開発者のミナキ・トオミネの意向から、正式にDGGの3号機にナンバリングされている。ちなみに、大雷鳳は当て字を用いた略称であり、正式名称は『ダイナミック・ライトニング・オーバー』。開発に携わったゼンガー・ゾンボルトが名付け親と思われるが、詳細は不明。
前述の通り徹底的にトウマに合わせた改造と調整が施されており、外観としてはスマートな印象だった雷鳳に対し、腕に比して脚部が異様に太いアンバランスな外観となっている。更に背部にはブースターも装着されており、蹴りを主体とする戦闘スタイルなので方向性は正しいのだが、それを極限まで特化させた結果がこれである。
なお、システムLIOHは雷鳳の時に封印されたが排除はされず、システムそのものは万が一のため大雷鳳にも搭載されているが、後に使用せずとも大雷鳳の力を100%以上発揮できるようになる。
雷鳳同様、コックピットは大きめに作られており初登場時にはミナキも同乗している。またトラクタービームを搭載したらしく、初登場時に使用している場面がある。
また、後述のバランとの戦闘で敗北するまでは雷鳳の頭部に若干の追加パーツとマスクを装着した外見だが、再改修時に眼帯を右アイカメラ部に被せた外見になる。