- Pilotティール・カーヴェイ→ライオネル・ニールセン
「アルメラ共和国」の兵器開発会社イルゼノン社が、「春秋戦争」時にカークス軍で運用された地上兵器ヴァルシオン改・タイプCFのデータを非合法ルートで入手し、それを基に開発した量産型試作機。
この機体は精霊と契約していないため魔装機には分類されず、また超魔装機にも該当しない。地上とラ・ギアスの技術を融合したハイブリッド機として設計されており、機体性能は非常に高水準で、原型であるタイプCFを完全に凌駕している。ただし、その高性能ゆえに量産には向かず、本社および軍部からさらなるデチューンが要求されている。
タイプCFのデータを使用しているため、カラーリングは原型機と類似しているが、運用コンセプトは真逆であり、長得物や徒手空拳での格闘戦を得意とする仕様となっている。外見の大きな特徴は頭部のデザインで、オリジナルのヴァルシオンや改は4つの目を持つ仮面型のデザイン、タイプCFはカメラアイとなっているが、オーガの頭部はグルンガストシリーズやDGG（ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン）に近い形状をしている。
生産性を重視した設計であるため、性能面ではビアン・ゾルダーク博士が開発・搭乗したオリジナルのヴァルシオンには及ばない。この点について、ビアン博士を敬慕するシュウは不満を抱いている様子が見られる。また、博士の娘であるリューネも、ヴァルシオンの「コピーのまたコピー」であるオーガに対して複雑な感情を抱いている。
